ドラム叩いて、リーダもやって・・・
ついでにプロデュースも手掛けて・・・
やりたいことを全部突っ込んだ、この1枚!!
一句
①『アルヴィン・クイーン・イン・ヨーロッパ』(80)
《Alvin Queen In Europe/Alvin Queen》
《YouTubeリンク: https://youtu.be/DmU4_b_jFmY 》
アルヴィン・クイーン(ds)、フレッド・スミス(tp,flh)、モーリス・マグノーニ(ts)、
フランシス・リンドマン(p)、ジャン・イヴス・ペチオット(b)。
池の鯉に餌をやる。何十匹もの鯉が上へ上へと積み重なる。
勢い良く飛び跳ねて、我こそはと餌を食い荒らす。
このレコードは、そんな「勢い」で突っ込んでくる演奏。
グループの勢いにエネルギーをブチ込むのはクイーン。
ドラムの「切れ」は抜群、リムショット一発のブレイクで空気が一瞬止まる。
メンバはスミス(US)を除き自国スイス。
とはいえ、クイーンは米国人だが、スイスでの活躍しか知らない。
スイス人部隊に元気が無い。特に、テナーが。
勢い良く始めるがフレーズのケツが弱々しく尻すぼみ。
スミスのラッパは一際目立つ。
通常ハイトーンは線が細いが、太く・力強いハイトーンには凄味が。
このレコードはスイス「ニルヴァ」レーベル。
クイーンは「ニルヴァ」でのドラム&プロデュースを多く手掛けている。
ここではリーダ&プロデュースを行い、彼の力量を存分に発揮した優れもの。
一句 “ あれもこれも やりたいことを 一人占め”