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ジャズサックス「ジュニア・クック」のレコード紹介です。
①『Junior's Cookin'』、「ドロッ」と渋味を!
20年後・47歳で渋味捨て「勢い」を!
ドロッと感失い、タダの人か?
一句
②『サムシン・クッキン』(81)
《Somethin's Cookin'/Junior Cook》
ジュニア・クック(ts)、シダー・ウォルトン(p)、
ビリー・ヒギンズ(ds)、バスター・ウィリアムス(b)。
《Junior Cook Blog紹介》
①『Junior's Cookin'』(61)№1 渋味・苦味の燻し上げ!
①から20年後の録音。
20年経てば比較する方が到底無理か。
ジャズ業界は大きなウネリを喰らって様変わり。
クックの音は、もう別人の如し。
芯のある強い音はそのまんま。
マァ~~これだけは有難いが・・。
残念なことに、渋味&哀愁の感覚は微塵もない。
勢いでグイグイと押し込んでくる。
こんなテナー吹きは何ボでも居る。
際立った良さ・特徴が臭わない。
①の「ドロッ」と感を失ったら、もうタダの人。
素晴らしいのはリズム陣。
特にベース&ドラムに絶賛。
ピアノトリオの「競合&協合」の凄さに脱帽。
ハイピッチなドラム・チューニング。
スネアとタムタムの音のハリが高い。
「ツッ・タッ・タッ」スネアが弾き飛ぶ。
直接心臓を叩くようだ。
不思議でならない。
①のクックは27歳(生れ34年)、②は47歳の録音。
若い頃の渋味の音は歳を重ねて失い、勢いが増した。
通常、逆なのだが。
一句
“ 渋味捨て 若手に負けぬ 勢いを ”