№3 苦労の証か?!初リーダ作《マイケル・ブレッカー(ts)》 | 壊滅的刺激的・体感できるジャズノート

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Jazz?! 『何を聴くか??』では無い。
 好きなモノを聴く。好きなアルバムを買う。コレでは勿体無い。
 例えば、1人のジャズマンのアドリブ変化をズ~~と追う。
Jazz『何を聴くか?』では無い。『どう聴くか!』が大事。 

ルンルンご訪問ありがとうございます。
ジャズサックス「マイケル・ブレッカー」のレコード紹介です。ルンルン

 

リズム陣との「倒」的トータル・サウンド
華々しい10年以上の活躍・38歳でのリーダ作
溜め込んだ素晴らしいテク・表現力労の証か?!

③『マイケル・ブレッカー』(87)
《Michael Brecker/Michael Brecker(ts)》
マイケル・ブレッカー(ts)、

ジャック・ディジョネット(ds)、チャーリー・ヘイディン(b)、
ケニー・カークランド(kb)、パット・メセニー(g)。
《Michael Brecker Blog紹介》
①『Reach Out!』(76)№1 巧みな「フラジオ音」に圧倒!

②『Three Quartets』(81)№2 「氷結・砕氷」サウンド織り成す
 

「ワ~オ~・~オォ~」。盛んにシンセがオルガンもどきの音で暴れまくる。
その上空をディストーション・ギターが泳ぎ回る。
この電気サウンド、そうしても嫌悪感が払拭出来ない。

ブレッカー38歳、レコード②から6年後の録音、初リーダ作。

10年以上に渡り華々しい活躍をしていながらやっとのリーダ作。
信じられない程の遅咲き、溜め込んだ素晴らしいテクは労の証。

②と音質・フレーズの違いに変わり映えはない。

特に、フレーズの頭出し、6連符?で一揆にけ上がる。

手癖フレーズだろうが、ブレッカー節と思えば愛着がわく。

ラジオ音を多様したアドリブはヤッパ・巧い。

 

フラジオ音をフレーズの一部に音階で組み込み吹き上げる。

ハコ」フレーズでマイケル・ジャンキーのド壷にはまる。

(フラジオ音:テナーの正式な音階を超えた高音域の音)


訴えてくるエネルギーは②の比ではない。
電気サウンドだからフュージョンと思えばそうではない。
4ビート・ベースの表現力は複雑なリズムと融合し、味噌を圧迫してくる。

 

叉、バラードの表現力が凄い。
バラードでも6連符?を多用した表現力は他には無い。
ブレッカーのテク・表現力&リズム陣とのトータルサウンドは「圧倒」もの。

 

音譜 38歳の初リーダ作、練しきった巧さを堪能して下さい