№2 「氷結・砕氷」サウンド織り成す《マイケル・ブレッカー(ts)》 | 壊滅的刺激的・体感できるジャズノート

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Jazz?! 『何を聴くか??』では無い。
 好きなモノを聴く。好きなアルバムを買う。コレでは勿体無い。
 例えば、1人のジャズマンのアドリブ変化をズ~~と追う。
Jazz『何を聴くか?』では無い。『どう聴くか!』が大事。 

ルンルンご訪問ありがとうございます。
ジャズサックス「マイケル・ブレッカー」のレコード紹介です。
ルンルン

 

結・凝固」ピアノ音が顔面を叩く!

氷」テナー音が斧を振りかざす
グループでり成す「氷結・砕氷」サウンド!!

②『スリー・カルテッツ』(81)
《Three Quartets/Chick Corea・Michael Brecker》
マイケル・ブレッカー(sax)、チック・コリア(p)、

スティ-ヴ・ガッド(ds)、エディー・ゴメス(b)。

《Michael Brecker Blog紹介》
①『Reach Out!』(76) №1 巧みな「フラジオ音」に圧倒!
 

このレコードの「まじさ」には参った。
レコード1枚、一瞬たりとも気が抜けず、張感で満ち溢れる。


4人の1音1音が自由に空間を埋め尽くす。
一糸乱れぬ「連携」は音が合され、爆発音となって鳴り響く。
かなり創りこまれた演奏だが、融合されたサウンドの凄さは他にチョット無い。

作曲・アレンジはチック・コリア。
彼のカリスマ的込が創り上げたサウンド。
鋭いピアノ音は、まるで急速冷凍された「結・凝固」音となって顔面を叩く。

 

硬質なベース音は自由奔放にメロディーを奏でる。

8ビート野郎スティーヴ・ガッドは嫌いな奴だったが、ここでは別人。
8も4ビートも関係ない変則ビートの表現に脱帽。

ただ、ドラムのチューニングが低過ぎ「タ・ドタ」音に不満。

このレコード、コリアのリーダ作だがブレッカー狙いで買った。
4ビート・ブレッカーでイイモノは脇役参加盤が外せない。
ブレッカーの音は凄まじいエネルギーで、石流の如く押し寄せる。
フレーズはメロディーを成さない奇天烈・奇抜な音で飛び交う。

 

まるで、「結・凝固」ピアノ音を「氷」テナー音を斧でカチ割るように。

音の連なりがコリアのピアノ音と絡み、常な音空間を産む。
グループで織り成す轟音サウンドの虜になるには僅かな時間で。

 

音譜 結・凝固」ピアノ音を「氷」テナー・斧でカチ割る・・・お楽しみ下さい