伊№7 ブチ切れ一歩手前《マッシモ・ウルバニ(as)》 | 壊滅的刺激的・体感できるジャズノート

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Jazz?! 『何を聴くか??』では無い。
 好きなモノを聴く。好きなアルバムを買う。コレでは勿体無い。
 例えば、1人のジャズマンのアドリブ変化をズ~~と追う。
Jazz『何を聴くか?』では無い。『どう聴くか!』が大事。 

太さ・力強さ&デカイ・ケール!

自由奔放・ワメキ散らし、り放題!

性アルト!だからか、39歳で他界!
 

①『360°ユートピア』(79)
《360°Aeutopia/Massimo Urbani》
マッシモ・ウルバニ(as)、ロン・バートン(p)、

カメロン・ブラウン(b)、ビーヴァー・ハリス(ds)。

イタリアジャズ界の童。

15歳からサイドメンで録音。
やっと、ウルバニのレコードを手に入れた。
この力強いアルト、他にちょっと居ない。

太さと力強さの強靭派。

広大でケール感がでかい。

ブチ切れる一歩手前、フリージャズ一歩手前。

全てを超えたスケール感。

 

自由奔放に「れでもか!」と、吹き鳴らす。
喚き散らし、アルトを使いこなす。

り放題に鳴らしまくる。
こんなスケール感のデカイ奴、他に居ない。

 

だが、残念なことにンタープレイが殆ど無い。
リズム陣は一生懸命だが、一切サックスに絡まない。
ガチャガチャとドラムは叩くが、アルトに絡まない。

 

つまり、ウルバニの「人舞台」。

それが、唯一残念なプレイではある。

 

スピリッチャルな奴は命に終る、というが。
イタリアの根性アルトも例外でなかった。

22歳で当①を録音し、39歳で他界してしまう。

 

音譜 ブチ切れる一歩手前でアルトを悲鳴の如く、お楽しみ下さい。