(続)№3 当り前?!楽器本来の音がする《ケン・マッキンタイヤ(as)》 | 壊滅的刺激的・体感できるジャズノート

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Jazz?! 『何を聴くか??』では無い。
 好きなモノを聴く。好きなアルバムを買う。コレでは勿体無い。
 例えば、1人のジャズマンのアドリブ変化をズ~~と追う。
Jazz『何を聴くか?』では無い。『どう聴くか!』が大事。 

翌年録音の②『HOME』は低音楽器の鳴音。

この③はバスーン、バスクラ・・当り前の常音。

主人公は役者・K.ドリューのピアノトリオ。
 ③『ハインサイト』(74)
《Hindsight/Ken Mcintyre》
ケン・マッキンタイア(as,fl,basoon,bcl,oboe)、ケニー・ドリュー(p)、ボ・スティーフ(b)、

アレックス・リール(ds)。
Blog №2アルバム②(2019.4.8)の続編

アルバム②(75年)の前年録音。
②はアルトで「巨大鳥」の悲鳴。
バスクラリネットで「アフリカ象の、イナナキ」。
バスーンで「河馬(カバ)のクビ」。
という、異常サウンドの塊りアルバムだった。

当③は、前年録音でありながら全く、様子が異なる。
使っている楽器は同じだが、楽器来の音質で貫き通している。
超低音・穏やかなバスーンはスローテンポでメロディーを聴かす。
アルトは悲鳴を上げたりはしない。ジャズ本来のリルが満喫できる。
クリンなテーマとアドリブは、相変わらずのマッキンタイヤ節。

この面白さが楽しさではある。

このレコードの立役者は、ピアノのK.ドリューとドラムのA.リール。
ピアノトリオのアドリブはドリュー健在。

強いタッチと迫力のフレーズはマッキンタイヤとは世界に誘う。
そして、ガップリつで絡んでくるドラムは緊張感を倍増させる。

A#2 フルートは大嫌いだが、この曲は良く出来ている。
軽やかなフルートを浮き立たせる仕掛けが抜群にイイ。

バックのピアノがブロックコードを強打し、音を鳴り響かせる。
ドラムの連打で水の如く音が暴れる。
バックの音サンドに対比させ、上空を軽やかにフルートが遊する。
こんなアレンジ・構成がマッキンタイヤに出来るとは!?