トニー・リーダスが発破を掛ける。
ブッチ切りのスタート、最高に格好イイ。
だが、W.ショウ・グループへの間借リーダ作。
①『イントロデューシング』(84)
《Introducing/Kenny Garrett(as)》
ケニー・ギャレット(as)、ウディー・ショウ(tp)、マルグリュー・ミラー(p)、
ナット・リーヴス(b)、トニー・リーダス(ds)。
とにかく、格好イイ。トニーの1拍刻みのハイハット。
この1曲目、ギャレット・リーダ・デビューを飾る最高のお膳立て。
最高のサイドメンが段取りされている。
ウキ・ウキ、ドキドキ、胸が躍る。
しかし、このグループはウディ・ショウのメンバ。
ギャレットのためにお膳立てされた。というより間借した格好だ。
リーダとしての機能は発揮されていないだろう。
だが、演奏はイイ。バリバリにイイ。
ギャレットのアルトには特徴がある。
高域であっても音質は硬く、ブッ太い音が突き抜けていく。
フレーズが面白い。
「カクッ、カクッ」とした音の流れを感じる。
こんな表現をするアルト屋は他に居ない。
もっと、多くのレコードを聴きたいが手に入らない。
サイドメン加入モノは多く聴くから、引っ張りダコのようだが。
リーダで力量発揮したレコードを多く聴きたいのだが。
中古屋に持ち込む方が少ないのか。
ファンの方が多過ぎて、レコードラックに眠りっ放しなのだろう。