脇役参加は多いが、リーダ作が乏しい。
親父ジャッキー・マクリーンの七光りか?
DNAが70年代ジャズ界で芽生えるか?
①『ザ・リアル・シング』(77)
《The Real Thing/Louis Hayes(ds)/Rene Mclean(as)》
ルイ・ヘイズ(ds)、ウディ・ショウ(p)、ルネ・マクリーン(ss,as,ts)、
ロニー・マシューズ(p)、スタフォード・ジェイムス(b)、スライド・ハンプトン(tb)。
マクリーンといえば、超有名な「ジャッキー・マクリーン」。
その息子が、このレコードの「ルネ」。とても有名とは言い難い。
だが、親の七光りでどうしても目に止まる。
このレコードはルイ・ヘイズ(ds)のリーダ作。
ルネのリーダ作を2枚は確認したが、手に入らないので脇役モノを買ってみた。
とにかく、ドラムがやかましい。ムダにシンバルを叩き過ぎる。
ドラムソロがムダに長い。ドラムとショウの出番が殆ど。
狙いのルネは2曲・1コーラスのアドリブしかないので、耳をカッポじいて聴く。
聴き応えのあるアドリブ展開、親父を超えた。であろう?
かなりな程元気一杯に吹きまくり、硬い音質でグイグイと攻める。
フレーズは70年代を反映し、親父とは世代が変わったことがハッキリ分る。
僅かなアドリブでは、何とも言い難いが「特徴・個性」が臭わない。
叉、親父のDNAも臭わない。
親子競演等CDは多くあるが、リーダ作『Watch Out』レコードが無い。
マァ~そんなにコダワルほどのアルト屋では無いが。