怪鳥の悲鳴「キッ・キッ・キョ~~」・・・アルトサックス。
アフリカ象の屁「ボッ・ボッ・ボッォ~~」、
イナナキ「グエェ~・ボオェ~~」・・・バスクラリネット。
河馬(カバ)のアクビ「フゴオォ~・ファゴオォ~」・・・バスーン。
②『ホーム』(75)
《Home/Ken Mcintyre》
ケン・マッキンタイア(as,fl,basoon,bcl,oboe)、ジャッキー・バイヤード(p)、
ロジー・ワークマン(b)、アンドレイ・ストロバート(ds)。
A#1 アフリカ・サバンナの巨大怪鳥がカン高い悲鳴で泣き叫ぶ。
「キッ・キッ・キョ~~」。これが、アルトサックスの音。
A#2 巨大動物・アフリカ象の「屁」が「ボッ・ボッ・ボッォ~~」。
そして、象が長い鼻を天高く持ち上げ「グエェ~・ボオェ~~」。
これは、バスクラリネットの音。
A#4 巨大動物・河馬(カバ)のアクビ、そして遠吠え。
「フゴオォ~~・ファゴオォ~~」。これは、バスーンの音。
アルバム①(60年)では、E.ドルフィーとの師弟関係に基く、狂気の競演だった。
15年後の当アルバムで、師匠亡き後に師匠を超えれたか?と、興味津々。
ところが、マッキンタイヤは60年の音楽観から別の世界へいった。
師匠からの教えとは、別世界のジャンルへ空間転移した。
バスクラリナット、バスーンの低音楽器でサンバリズムにノル。
バスーンはクラシック畑の専売特許楽器と、思ってた。
ところが、「ゴボゴボ・ファゴファゴ」音でサンバにノセル。
泥臭い、鈍重な音で急速テンポのサンバに、これは異常としか言いようが無い。
楽器の異常適用、低音楽器の異常なカン高い雄叫び。
アルト使いのジョー・メイニ、チャーリー・マリアーノとは、
地球の裏・表の異次元ジャズ文化が存在する。面白い。