ご訪問ありがとうございます。
ジャズトランペット「トム・ハレル」のレコード紹介です。
「勢い」ラッパ&バーグの「脅し」テナー!
「ガッツン・パガッ」ドラムの強烈ビート!
③『ストーリーズ』(88)
《Stories/Tom Harrell(tp)》
トム・ハレル(tp)、ボブ・バーグ(ts)、
ニールス・ランドキー(p)、ジョン・スコフィールド(g)、レイ・ドラモンド(b)、
ビリー・ハート(ds)。
《Tom Harrell Blog紹介》
①『Moon Alley』(85) №1 中太音!メロディー勝負
②『Form』(90) №2 燻銀ペットは何処へ
ハレルは以前2枚を紹介した。
①『Moon Alley』(85)
ウオームトーンで歌心を聴かす、燻し銀の音。
②『Form』(90)
ハイトーンの単純モードの連発。
当③は時系列的に①と②の中間の演奏。
演奏内容も①と②の中間となるから面白い。
①で抜群のH.バップ、②でド下手なモード。
③はH.バップの巧さで、力強さの乗りは最高。
音質は中太音で、メロディー重視のアドリブ。
勢い良く、楽しく聴かせる。
特におったまげたのは、バーグのテナー。
ズ太く力強い轟音が「凄味」を効かせる。
まるで「脅し」てくるように攻める、一発でバーグの虜に。
完璧に、ハレルのラッパを喰ったバーグ。
ただ当③が嫌いないのは、フュージョンだから。
2ホーンのアドリブは最高にジャズるが、リズムは8or16ビート。
アフタービートの「ガッツン、パガッ」。
このリムショットがしつこい。
ひどいのは、スコフィールドのギター。
ディストーションをかけ、フュージョンど真ん中。
しつこいアフタービートで三流ジャズの1枚に。
だが、ボブ・バーグ(ts)に眼から鱗。
新たな狙い目を見つけた。
「脅し」てくるように攻めるバーグのテナーが聴き処です。