№4 駄作に足引っ張るAll・Japan《スティーヴ・グロスマン(ts)》 | 壊滅的刺激的・体感できるジャズノート

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Jazz?! 『何を聴くか??』では無い。
 好きなモノを聴く。好きなアルバムを買う。コレでは勿体無い。
 例えば、1人のジャズマンのアドリブ変化をズ~~と追う。
Jazz『何を聴くか?』では無い。『どう聴くか!』が大事。 

手癖でタバタ・ドラム。

同じパターンの返し・ピアノ。

タッタ1人いてしまったグロスマン。
 ④『カトーナ』(86)
《Katonah/Steve Grossman》
スティーヴ・グロスマン(ts)、タケヒロ・ホンダ(p)、ヒデオ・カワヒラ(b)、
ヤスイ・ヨネキ(b)、マサヒロ・ヨシダ(ds)。

サイドメンは全員本人。このレコードはアルバム③と同年録音。
オリジナル2曲は、暴力、殺人鬼的サウンドの①を思い出す。
しかし、切羽詰った、追い込まれた感の音は感じられない。
スタンダード曲は③と同じく、ソニー・ロリンズ風ハードバップ。
オリジナルか否かで二面的な表現をしている。

ドラムは音がボケて、録音の悪さも含めて下手クソ。
手癖でバタバタと叩きまくるドラム、
ロクに聴き取れもしない。

ピアノがツマラン。ブロックコードが下手クソ。
グロスマンの足を引っ張り、後ろ髪を引っ張るようなノリの悪さ。
アドリブ・ソロも曲の表現に違いが無い。単に、一生懸命演ってるだけ。
グループ全体に表現のメリハリ感が全く無い。


①~③と比べると、日本人サイドメンの「ド下手クソ」感が、露されている。
グロスマンがタッタ1人・浮いてしまった作としか言いようがない。

企画・販売した国内ディスクユニオン社に呆れてしまう。