激変・・狂気のテナー・殺人鬼が楽園の申し子へ。
まるで、S.ロリンズ・モドキに・・・。
ピアノレス勝負 モドキ VS ホンモノ。
聴いてて、飽きるようじゃ勝てネエェ~?!
②『ウエイ・アウト・イースト Vol.1』(84)
《Way Out East Vol.1/Steve Grossman》
スティーヴ・グロスマン(ts)、ジュニ・ブース(b)、ジョー・チェンバース(ds)。
アルバム①から7年後の録音。グロスマンの歴史を追うと驚く。
テナーを凶器とした殺人鬼ジャズが、7年後に激変してしまう。
人生観の変化に伴い音楽観・表現力は変わって当り前。
天国と地獄を行き来するように激変している。
この演奏は暴力・殺人鬼が天国・楽園の申し子に変わった。
とにかく楽しくてしょうがない。そんなテナーを吹く。
音質がソニー・ロリンズに似ている。
特に、ピアノレスのアルバムだから余計にロリンズと比べてしまう。
ロリンズほど大らかで牧歌的では無いが、緊張感で張り詰めたモノがある。
しかし、これ1枚聴くとツラサを感じる。飽きがくる。
ロリンズはメロディアスで大らかなアドリブ展開で楽しめる。
グロスマンはモーダルプレイに変化が少ない。
だからか、ワンパターンの一本調子で飽きてくる。
叉、ミディアムテンポが多いからダラケテしまう。
ソニー・ロリンズと比べられ、負けるようジャア~~ネェ~~。