詐欺タイトル「いい音ジャズ」「優秀録音盤」。
アナログ複製版から模造の模造を加工し尽したCD。
オリジナル音源とは異物扱いのCD複製模造加工技術。
①②
①『僕が選んだ「いい音ジャズ」201枚』(田中伊佐資著)
「オーディオファンも聴いておきたい優秀録音盤」
②『ゴールデン・サークル/オーネット・コールマン』(65年録音)
図書館内をブラブラしてたら、①の本が目に止まった。
当然、タダだから軽い気持ちで借りた。
この本、全面的にイイ再生音に限定し記載され、演奏内容は無頓着。
パラパラめくった中で一文を紹介。
「あとはシンバルだ。金属の円盤全体がグウワーン大きく揺れ動き、
その大きさが見えるほど。」 音の質に関しては何も記されていない。
シンバルが浮き彫りに出来てる録音を褒めている。
こんな表現が全ページにわたり記載されている。
評価している音源の全てがCDだと気付き、馬鹿馬鹿しくなってきた。
アルバム②は、1965年録音。ブルーノート・レーベルによる
R.ヴァン・ゲルダー録音。オリジナル録音の良さは神格化されている。
この本が馬鹿馬鹿しいのは、評価している音源がCDであること。
1965年にアナログ録音されてから既に50年以上経過。
50年間でボロボロと化した初期音源の複製版を元に、極少ビット数のCDを作成。
CD製作エンジニアは技術と音感を結集し、新たなCD音を作り上げていく。
「複製・模造品加工技術の腕の見せ所」ってとこか。
超高価なCDプレーヤでアナログ音を「再々再度」模造加工し尽す。
「複製・模造品の模造・模造の上塗り加工技術・生産品」としか言いようが無い。
出来上がったCDは「イミテーション盤」。「優秀録音盤」のタイトルは詐欺。
本来の楽器の音、生々しい音源の表現力の再生とはほど遠い。
『僕が選んだ「複製・模造品加工技術・優秀作品」CD201枚」』。
これが、この本の正直なタイトルだろう。