鶏ガラ出汁の「純粋・奥深さ」に驚き!
丸い味だが、キレがある。
「香り・インパクト・食べ応え感」が無いのは残念。
○鳥取ホットエアー『極み塩』(800円)
2019ミシュラン掲載のラーメン屋へ行った。
『ホットエアー』という意味不明の名は、中古車屋の店名。
大行列との情報。暴風・極寒、今にも雨が降りそうな、こんな日を狙い行った。
開店10分後に到着。12名の行列、客席数17だが誰も食べていない。
自分が食にありつけたのは到着50分後。家からブッ飛ばして、2時間後の「食」だ。
こんなのやってられない。
見た目の丼は、写真どおりの「単なる鶏ガラ」出汁ラーメン。
極端にスープが少ない、麺がガッポリと汁面から露出。
ケチるんじゃ~ネエヨ、800円も出してるのに。だが、一口飲んで「驚く」。
単なる鶏ガラ出汁だが、この「極み塩」は別格な特徴がある。
清らか・純粋さが抜きん出ている。エグミ、ヨドミ、アク、クセ・・・全ての濁りが無い。
若干の甘味は鶏脂から、旨味は野菜からの出汁。
鶏ガラ出汁の純粋な味わい&奥深い旨味。丸い味だがキレがある。
膨大・雑多なラーメン群から「ミシュラン掲載・この一店」は分らんでもない。
豚骨、牛骨、鶏ガラ、魚貝にW出汁やら、あらゆるラーメンを喰ってきたが、
こんな「純粋・奥深い」ラーメンを食ったことが無い。
ただ、「インパクトの無さ&食った気がしない」ので同じモノは2度と喰わない。
長きに渡る待ち時間で隣の大阪人と多くの会話をした。
大阪人、曰く「いつもラーメンの汁は飲まないが、ここのは全部飲んだ。」
この一言が『極み塩』の全てを言い当ててる。
鳥取ホットエアー『極み塩』(800円)の総合評価は、『70点』。