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ジャズサックス「エラルド・ボロンテ」のレコード紹介です。
コルトレーンもどきで終らない!
モードに、「フリージャズ」まで演ってしまう!
⑤『ジャズ・イン・イタリー』(66)
《Jazz In Italy/Eraldo Volonte(ts)》
エラルド・ボロンテ(ts)、ディノ・ピアーナ(tb)、フランコ・ダンドレア(p)、
ジオバンニ・トマッソ(b)、フランコ・トターニ(ds)。
《Eraldo Volonte Blog紹介》
④『My Point Of View』から3年後、
知的・頭脳派コルトレーンがどう変わったか。
④では力強さで押しまくった。
当⑤は肩の力を抜き、間をとり、緩急自在に音をコントロール。
グループ全体で放つサウンドはコルトレーンもどき。
ボロンテはより一層、知的・頭脳派になり、鋭くクールに徹する。
コルトレーンは67年に他界、この録音はその1年前。
後期のコルトレーンは「シーツ・オブ・サウンド奏法」一色。
だが、ボランテはその奏法へは行かない。
コルトレーンもどきで終っていない。
2曲目以降は「フリー・ジャズ」、フリーの世界へ。
モード奏法で知的・頭脳派コルトレーンに。
そして、フリージャズに変革していく。
この伊ジャズマンは、この時44歳。
こんな奴はUSジャズ界にまず居ない。
タイトルどおり、イタリア最先端のジャズだあ~~と、
言いたいのだろう。
40歳を過ぎ、モードとフリーへ変革するテナー野郎。
USのオッサン達よ、
「年とって、ノスタルジックに酔ってんじゃ~ネエ~よ」。
イタリアのコルトレーンもどきからフリージャズへ転換するヴォロンテをお聴き下さい。