伊№5 え~!!今度はフリージャズ?!《エラルド・ボロンテ(ts)》 | 壊滅的刺激的・体感できるジャズノート

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Jazz?! 『何を聴くか??』では無い。
 好きなモノを聴く。好きなアルバムを買う。コレでは勿体無い。
 例えば、1人のジャズマンのアドリブ変化をズ~~と追う。
Jazz『何を聴くか?』では無い。『どう聴くか!』が大事。 

ルンルンご訪問ありがとうございます。
   ジャズサックス「エラルド・ボロンテ」のレコード紹介です。 ルンルン

 

コルトレーンどきで終らない

モードに、「リージャズ」まで演ってしまう
 ⑤『ジャズ・イン・イタリー』(66)
《Jazz In Italy/Eraldo Volonte(ts)》
エラルド・ボロンテ(ts)、ディノ・ピアーナ(tb)、フランコ・ダンドレア(p)

ジオバンニ・トマッソ(b)フランコ・トターニ(ds)。

《Eraldo Volonte Blog紹介》

④『My Point Of View』(63)

伊№4 知的・頭脳派J.コルトレーン


④『My Point Of View』から3年後、

知的・頭脳派コルトレーンがどう変わったか。
 

④では力強さで押しまくった。

当⑤は肩の力を抜き、間をとり、緩急自在に音をントロール。
グループ全体で放つサウンドはコルトレーンもどき。

ボロンテはより一層、知的・頭脳派になり、鋭くールに徹する。

コルトレーンは67年に他界、この録音はその1年前。
後期のコルトレーンは「ーツ・オブ・サウンド奏法」一色。

だが、ボランテはその奏法へは行かない。

コルトレーンもどきで終っていない。

2曲目以降は「リー・ジャズ」、フリーの世界へ。
モード奏法で知的・頭脳派コルトレーンに。

そして、フリージャズに変していく。

 

この伊ジャズマンは、この時44歳。
こんな奴はUSジャズ界にまず居ない。

タイトルどおり、イタリア最先端のジャズだあ~~と、

言いたいのだろう。
40歳を過ぎ、モードとフリーへ変革するテナー野郎。
USのオッサン達よ、

「年とって、ノスタルジックにってんじゃ~ネエ~よ」。
 

音譜 イタリアのコルトレーンもどきからリージャズへ転換するヴォロンテをお聴き下さい。