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ジャズサックス「アラルド・ボロンテ」のレコード紹介です。
コルトレーンもどき! だが、本人より巧い?
「信念と根性」サウンドが心臓をどつく!
④『マイ・ポイント・オブ・ビュー』(63)
《My Point Of View/Eraldo Volonte(ts)》
エラルド・ボロンテ(ts)、レナト・セラーニ(p)、
ジョージオ・アゾリーニ(b)、リオネロ・ビオンダ(ds)。
凄い。コリャ~驚いた。
とんでもない炸裂音のサックス。
イタリアのジョン・コルトレーン(ts)・もどき。
コルトレーンより巧い?
コルトレーンは一種の「グチャ」がある。
ボロンテは音質・フレーズ共にコルトレーン。
だが、優れたところがある。
1音毎のアタック音が明確、
リズムの軸足が4ビートに乗り切る。
荒れたコルトレーンサウンドを演っても、
抜群のドライブ感で乗れる。
ドラムとベースの4ビートにのせ、テナーがグイグイと引っ張り回す。
核になる音が重く、輪郭が明確。
ハイテンポの曲でも音が流されない。
シンバルのアタック音とサックスがガッチリとリズムを刻む。
ジャズへの「信念」の固まりを感じる。
ボロンテは、この時41歳(63年)。
コルトレーンより、バッド・パウエルより年配。
63年頃のUSでは40歳以上の方々は過去のバップに拘る。
伊ではモード奏法を取り入れ、熱く燃えたジャズを展開する。
コルトレーン「もどき」「模倣」と馬鹿に出来ない。
知的・頭脳派コルトレーンと言うべき。
確固たる「信念」&燃えたぎる「情熱・根性」がある。
知的・頭脳派コルトレーンの燃えたぎる「情熱・根性」をお聴き下さい。