№3 貴公子から骨肉の勝負師へ《フランク・ストラッゼリ(p)》 | 壊滅的刺激的・体感できるジャズノート

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Jazz?! 『何を聴くか??』では無い。
 好きなモノを聴く。好きなアルバムを買う。コレでは勿体無い。
 例えば、1人のジャズマンのアドリブ変化をズ~~と追う。
Jazz『何を聴くか?』では無い。『どう聴くか!』が大事。 

ルンルンご訪問ありがとうございます。

        ジャズピアノ「フランク・ストラッゼリ」のレコード紹介です。ルンルン

 

爽快感から華麗に、深いサウンドへ

公子サウンドは形を変え

80年代のジャズ界を突っ走る

③『アンド・ファイナリー・ロマーノ/ジョー・ロマーノ(as)』(87)

《And Finally,Romano/Joe Romano(as)/Frank Strazzeri(p)》
ジョー・ロマーノ(as)、フランク・ストラッゼリ(p)、ジョン・レフツイッチ(b)、

ジョン・デンツ(ds)。

《Frank Strazzeri Blog紹介》

①『That's Him&This Is New』(69)   ②『Groovin`Blue』(61)

№1 ピアノの貴公子?!                 №2 骨太トーンで聴かす

 

①『That's Him&This Is New』はピアノの公子たる演奏。

①から18年経ったサイドメン加入のアルバム。
ロマーノ唯一のリーダ作だが、プロデュースはストラッゼリ。
サイドメンのストラッゼリがプロデユースするアルバムは多い。

 

こでのストラッゼリは、公子の香り何かアリャア~しない。

ロマーノと肉ぶつかり合いの勝負。

ロマーノがとにかく・やかましい。


音階練習のようなアドリブ、

上下運動が終わると「エ~、ガア~」と吠える。
奇怪な音、壊れた音をちぎっては投げるように吹きまくる。
そんなロマーノに負けじと鍵盤を叩きまくるピアノは爽快。

ボサノバの曲では軽快なリズムに乗る。

麗でリズミカルなピアノを聴かす。
随分と懐の深いプレーヤになった。

メシを喰うために「何でも屋」になったか。
 

スラッゼリのオリジナル曲はT.モンク(p)を思わせるテーマ。

ストラッゼリの本領、音数がなく、他のアドリブとは随分違う。
しかし、18年前の①のような奇怪なフレーズは弾かない。

 

ストラッゼリの貴公子サウンドは、ジャズ界の変化と共にぎ澄まされ、

80年代においても聴き応えがある。

 

音譜 その頃(87年)の別なアルバムでテナー(ドン・メンザ)とのデュオをお聴き下さい。