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ジャズピアノ「ソニー・クラーク」のレコード紹介です。
「トン、ト~ン」ダイナミックなフレーズ!
強く鋭く・飛び跳ね・跳躍するフレーズ!
ハイテンション・ジャンキー野郎、3年後に中毒死!
③『ソニー・クラーク・トリオ』(60)
《Sonny Clark Trio》
ソニー・クラーク(p)、マックス・ローチ(ds)、ジョージ・デュビビエ(b)。
《誰か解るジャズピアノ Blog紹介》
①『Ray Bryant Trio』(57) ②『Con Alma』(60)
№1 《①レイ・ブライアント(P)》 №2 《②レイ・ブライアント(P)》
ジャズピアノ、「このタッチは・・・あの人!」。
そんな個性を掴んだら、もっと興味深く楽しめる。
今回は「ソニー・クラーク」。
今更、ソニー・クラーク? と言われそうだが。
あえてブルーノート盤を外し、タイム盤からチョイス。
この人、とにかく右手のシングルトーンありき。
左手は小さく・少しだけ、だから音の個性が解り易い。
ジャズ史上の偉人「バド・パウエル」そっくりさん。
ただ、パウエルとは大きな違いがある。
パウエルのフレーズは「狂人的、悲壮感」が迫る。
切羽詰った・追い込まれていく刹那さをも感じる。
崖っ淵から奈落の底に「ジワッ、ジワ~」と、引っ張り込まれるような・・。
狂ったピアノ弾きが、死の淵に引っ張られて逝くような・・。
鍵盤のタッチが極僅かにリズムの先食いをする。
鍵盤を下まで叩かず、即離し・次の音を叩き始める。
そして、音が軽い。この弾き方が「切羽詰まった」感覚を。
「狂った」奴がせわしなく弾き続け、不安定な感情を抱かせる。
クラークは間逆、フレーズが明るく・ハイテンション。
「トン、ト~~ン」ダイナミックにフレーズが展開される。
飛び跳ね・跳躍する感じのフレーズ。
タッチは強く鋭く・短く・単音はキレ良く跳ねる。
60年・29歳での録音、3年後の32歳・麻薬中毒で死亡。
ハイテンション、ハイスピードなこのトーンは麻薬中毒からか。
3年前57年・ブルーノート盤『Sonny Clark Trio』とは感性が異なる。
もっとブルージーで・太く・シッカリしたトーンで弾く。
土臭さを感じ、パウエルとは異なりジャズの「臭い」が豊か。
麻薬中毒症状の「悪化度合」でピアノ感性が変化したのか?
麻薬中毒死「3年前」明るく・ハイテンションな頃。お聴き下さい
麻薬中毒死「6年前」ブルージーなジャズ臭さ一杯。お聴き下さい
ジャズ史上の偉人バッド・パウエルの「切羽詰った」感をお聴き下さい