ジャズの「ソロピアノ」と「アンサンブルピアノ」の違いについて
こんにちは。ジャズピアノ講師のヨッシー佐藤です。
ジャズピアノの体験レッスンにいらっしゃる多くの方が、ジャズピアノに対して「あるイメージ」を持たれています。
それは、ジャズピアノもクラシックピアノのように、「1人で演奏する」というイメージです。
もちろん、ジャズピアノも1人で演奏するソロピアノもあります。
ところが、ジャズピアノの場合、他の人と一緒に演奏するアンサンブルピアノというのがあって、じつはアンサンブルピアノの方が、演奏されている割合が圧倒的に高いのです。
ソロピアノが1割くらいだとすると、アンサンブルピアノは残りの9割くらいになります。
そこで、今回はジャズの「ソロピアノ」と「アンサンブルピアノ」の違いについてご紹介したいと思います。
両者では、難易度も練習方法も異なります。
ジャズピアノ初心者にとって難易度の低いアンサンブルピアノ
アンサンブルピアノをご理解いただくために「ピアノトリオ」について考えてみたいと思います。
「ピアノトリオ」という言葉を聞かれたことのある方も多いと思います。
ピアノトリオは、基本的にはピアノ、ウッドベース、ドラムの3人でジャズが演奏されるスタイルです。
3人で演奏するというということは、演奏の役割が3人とも違います。
ドラムはリズムを担当し、ベースは低音のハーモニーを担当します。
一般的には、ピアニストがメロディーとコードを担当します。
こうした複数の人数で演奏することを「アンサンブル」と言います。
弦楽四重奏もアンサンブルと言えます。
この場合チェロが低音のハーモニー、ビオラとバイオリンがコード、もう1本のバイオリンがメロディーを担当します。
もちろん、楽曲によっては役割が入れ替わることもありますが、アンサンブルの中に、メロディー、コード、ベースの役割があることはご理解いただけると思います。
音楽の役割分担をすることで、各パートの楽器は負担が減ります。
これが、アンサンブルピアノがジャズピアノ初心者にとって難易度が低くなる理由になります。
なので、ジャズピアノ初心者の方にお勧めなのが、まずはアンサンブルピアノになります。
また、他の人たちと演奏を合わせることで、上達のスピードもはやくなります。
そして何より、他の人たちと演奏を合わせると、楽しさが倍増します。
アンサンブルピアノに対して、ソロピアノはジャズピアノ初心者にとって非常に難易度が高くなります。
ジャズピアノ初心者にとって非常に難易度の高いソロピアノ
先ほど、アンサンブルの中では役割分担があるので、各パートの楽器の負担が減ることをお伝えしました。
それに対し、アンサンブルすべてのパートの役割を1人で背負わなくてはいけないのが、ソロピアノになります。
つまり、ソロピアノは、ドラムの役割、ベースの役割も、すべて1人で背負うということです。
ドラムを演奏されたことのある方は、ドラムでリズムを出すことの大変さを経験されたと思います。
また、ベースを弾かれたことのある方は、太い弦を一定のリズムで弾き続ける事の大変さを経験されたと思います。
これらの負担を一気に背負いながらソロピアノを演奏することは、並大抵のことではありません。
これらに加え、ピアノ本来の役割であるメロディーやコードも駆使してアドリブをしたり、テーマを演奏するのが、ジャズのソロピアノなのです。
これが、ソロピアノがジャズピアノ初心者にとって難易度が高い理由になります。
じつは、ソロピアノを演奏するには、アンサンブルの各楽器の役割分担が分かった上で演奏する必要があるのです。
アンサンブルピアノとソロピアノでは、練習の仕方が異なる
アンサンブルピアノとソロピアノでは、内容が異なるので、当然練習の仕方も異なってきます。
アンサンブルピアノで、まず最初に練習するのが、即興演奏になります。
即興演奏は、年中さんや年長さんでも楽しめ、大人の方であれば、どんどんアドリブソロができるようになります。(少なくとも僕のレッスンでは)
さらに、他の人たちと演奏を一緒に合わせるので、責任感も生まれ、上達が非常に早くなります。
そして、毎回できることを積み重ねることで、少しずつ難しいこともできるようになります。
この時に大切なのが、毎回「楽しい経験」をすることです。
毎回、楽しい経験をするので、それが練習のモチベーション(ガソリン)になっていきます。
アンサンブルピアノに対して、ソロピアノで、まず最初にすることは、メロディーとベースラインを弾けるようにすることです。
アンサンブルが主流だったバロック時代にも、通奏低音という形で、しっかりベースラインをとらえることは重要視されていました。
なので、ジャズのソロピアノ場合も、しっかりコードのアルファベットを見て、すぐにベースラインを弾けることが重要になります。
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