ストラト色々考察 | さすらいギターin LA

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LA在住ギタリスト・森孝人の音楽あれやこれやブログ

ストラトを弾き始めて今年で6年目くらいですが、漸く色々自分のなかで掴んで来てます。

ちゃんと自分で弾き込んだなと思えるのは、以前からこのブログに出て来ているXoticのストラト(XS-1)と、Fenderのクラプトンモデルの2本だけなのですが、この2本が意外と全然違う指向性の音なんですよね。

最近ストラトの弾き方みたいなものが安定してきたので、今まで何となくしか感じてなかったものがはっきりわかるようになったのもありますが。

あと、色んな年代のストラトをYouTubeで聴いてみたのも結構発見がありました。

 

で、個体差は勿論ありますが、大きく分けてストラトは2種類の指向性があるかなと、今のところ自分では結論だしました。

 

一つ目は、50年代のストラトとそのフォロワー。

 

結構クリアな音像で、割と平面的な音。

アンサンブルで前に出る感じ。明るくキラリ。

具体的には高音がでて、ミドルに癖がない。

強く弾くとカキーン!という感じ。

クラプトンモデルはこの時代のフォロワーらしい音です。

ブーストゼロの時はホントそんな感じです。

これは、コードを弾いたりするとすごく良い。

分厚目のコードもキリっとするので、カッティングとか良いです。

ハーフトーンを使うときはトーンコントロールで少しハイを絞らないと薄い音になりすぎるかもしれない。

あと、まっすぐに音が出て行くので、ある意味粗い音にもなるため、そこをコントロールできないと難しいですね。

 

2つ目は、59年以降60年代中盤くらいまでのストラトとそのフォロワー。

 

これは指版がローズウッドになったのも関係があるんでしょうけど、音が結構違うんですよね。テイスティー。

ミドルレンジの粘りがある感じ。きらびやかさは抑えめ。

これはソロ弾いてるときは非常に気持ち良いです。

アタックに少しだけ遅れてピークがくるような印象です。

ブルースには本当に良いと思いますね。

クリーントーンのコードのカッティングはちょっと抜けが悪いかも。

ただハーフトーンは逆に存在感があって、しかも良く抜けます。

スティービーレイボーンがハーフトーンメインで使ってるのはそういう部分があるかもしれないですね。

XoticのXS-1はこっちのフォロワーですね。

 

どっちも良さがあるので、僕もどっちを持って行くか迷うことがあります。

クラプトンモデル持って行くときはバッキングはフロントピックアップ、リードもフロント、ドライブのときはリアも使用という感じ。ハーフトーンの時は、トーン少し絞ります。

Xoticの時は、バッキングは8割フロントとミドルのハーフトーン、リード、ドライブはフロントかミドル。深いドライブの時のみリアも。

リードが多い場合はXoticの方がインスパイアされますね。

 

どちらにしても、ストラトは結構ガンガン弾いてなんぼな感じはします。テイストは薄めなので、どんどんピッキングでトーンやダイナミクスをコントロールして、左手でニュアンス/表情出して、というのがないと物足りない(僕の私見)。

その上で自分の好みの1本をピックアップする感じだと思います。

 

まあ、木の種類や、フレット、ピックアップの違いも勿論ありますから、かなりおおざっぱな分析ですけど!

皆さんもストラト選ぶ時はちょっとそういう部分も気にして見ると面白いですよ。