―May the FOXGOD be with You-
★今日のベビメタ
本日10月29日は、2013年、DVD『Live Legend 1999&1997 APOCALYPSE』が発売された日DEATH。
10月28日12:00。さいたまスーパーアリーナに到着したぼくは驚いた。物販列はAゲート前から駐車場へ降りるエレベーターブースをぐるりと一周し、約500メートル、人数にして約1000人が並んでいた。幕張の物販列の少なさから多寡をくくっていたのだが、やはりこれだけ大勢のファンが詰めかけている。会場のキャパシティが約3倍だし、今日は日曜日で、開場が15:00なので3時間前ということもある。だが、やっぱりベビメタグッズ欲しさにこれだけのファンが並んでいる光景は、見ていてうれしい。
1時間待ちでお目当てのグッズはスムーズに買えた。
その時点で売り切れていたのは、4番のFOX UNIVERSのTシャツのみ。終演後見た際に売り切れていたのは15番のDarknight CarnivalのTシャツとスカルマスクで、その他は買えたようだ。
買い終えたグッズを抱えてうろうろしていると、幕張二日目の物販列でお話しした長野からいらしたMさんKさんと再会。
そこへ昨年Richardさん迎撃オフ会でお会いした、選ばれし5大キツネ戦士のひとり、Stay-METALさんがいらして歓談。
14:00にけやき広場で、写真撮影会があるというので、MさんKさんと一緒に行ってみると、FOXGODオーナーのちよじいさん、山田酒造でお会いした坂田銀時さん、ぼくをFOXGODへ連れて行ってくださった80-METALさん、迎撃オフ会以来の付き合いとなるSin-METALさん、No-METALさんほか、見知った顔に大勢お会いすることができた。FOXGODに行ってみたいとおっしゃっていたMさんKさんをちよじいさんにご紹介。
やがてそれぞれのグループごとに撮影会が始まる。BABYMETALのファン組織は、公式にはTHE ONEだけだが、登録会員というだけで何か活動するファンクラブではない。
アフターパーティ、前夜祭などの交流イベントをやるのは、ファン同士が地域や人脈などから自発的に形成した大小さまざまなファングループである。一番大きいのは全国メイト会だと思うが、その他に狂狐会、紅月会、ぼっち会などなどさまざまなグループがある。
一人でいくつも掛け持ちしている方もいれば、その都度パーティだけ参加する方もいる。
80年代のアイドルファンクラブのように、「親衛隊」が仕切り、二大組織が抗争するなどということもなく、それぞれがゆるやかに連帯しているのが素晴らしい。飲み会好きということで、多くのグループは昭和の香り漂う。もっとはっきり言うと主体はほとんど中高年であり、30代後半は「若者」となる。いいよね。
何枚か撮影に加わったのち、MさんKさんと別れ、腹ごしらえ。
SSAの1Fにある沖縄三昧という店に入ると、BABYMETALの東京ドームのデロリアンをかけてくれていた。中高年の店長に「わざわざかけてくれてありがとうございます」と言うと、「いや、ここでやるアーティストに合わせてその都度」とおっしゃった。そりゃそうだな。
入場待機列に行きかけたところで、PAPI-METALさん、SAKU-METALさん、ITCHIE-METALさんと出会い、少しお話をする。Download以来である。
Millecrapeさんからメールが来ていた。今回ぼくはシート席なので、超モッシュッシュピット待機列にいる彼に会いに行く。終演後飯を食う約束をして、ぼくも入場列に入る。
15:30、場内に入る。上手の4列目という見やすい席だった。
16:20過ぎ、BGMがメタリカの「バッテリー」になり、場内から歓声が沸く。
今回はBABYMETALがヘッドライナーの「フェス」という位置づけだが、客席はもうほぼ満員である。日本人は真面目だ。レッチリのツアーでO.Aのジャック・アイアンズの時間には客席は6割くらいの入りだった。
16:30定刻。客電が落ち、暗転の中、短い「Darknight Carnival」の紙芝居が流れ、GALACTIC EMPIREの文字が大写しとなる。大歓声。
今日はステージが広く、スクリーンは3面。ピットにいる人には、幕張と同じくBABYMETALの舞台装置が台形に吊られているので、正面は見えないだろうが、両サイドのスクリーンは見えたはず。
大宇宙の動画と「銀河帝国マーチImperial March(ダースベイダーのテーマ)」をバックにBoba Sett(D)、Bass Commander(白、B)、Shadow Ranger(黒、G)Red Guard(赤、G)が次々と登場し、最後にゆっくりとDark Vader(黒、G)が登場。
「Star Warsのメインテーマ」から演奏が始まる。あんなコスプレをしているが、やはり腕は確かである。聴きなれたメロディが見事なメタル音楽になっている。Boba Sett(D)が手を振ると客席も手を振る。
「Battle of Heroes」、「The Force Theme」とセトリは進み、ダークベイダーが、「ここでダンサブルなナンバーをお届けしよう。ついでにDEATH STARも膨らませよう」といって、デススターに見立てた銀色のボールを観客席に投げ込む。「Cantina Band」である。
幕張二日目は2つあったが、今回は1つだけ。ボールは、超モッシュッシュピットを後方に移動していき、モッシュッシュピットとの柵の間に落ちてしまった。
そして、例の「小芝居」。どうやらデススターを失った責任を、部下にとらせようとしているらしい。Base Commanderが止めようとするが、ダークベイダーは許さず、「フォース」を使うと、部下が喉をかきむしって死んだ。かと思うと下手袖に引っ込むときコミカルに欽ちゃんジャンプ。
「Duel of the Fates」の頃には、観客もこのスタイルになじみ、楽しんでいた。
そして「The Throne Room~The End Title」が早くも流れ、17:00ジャストにGALACTIC EMPIRE終了。
幕張ではプログレメタルの「The Forest Battle」や新曲「Listing」お披露されたが、今回は30分5曲の「フェス仕様」。観客は幕張よりゆったりと楽しんでいたから、演奏を聴かせるのがメインのインストだと30分がちょうどいいのかもしれない。
次はサバトン。2005年にアルバムデビューしたスウェーデンのパワーメタルバンドである。
ヨアキム・プローデン(V)、クリス・ローランド(G)、パル・スンドストロム(B)、ハネス・ヴァンダール(D)、トミー・ヨハンソン(G)のツインギター5人組。
フロントマンのヨアキムは短髪モヒカンだが、他4人は全員金髪の長髪。
楽曲のテーマはすべて「戦い」。
古代スパルタの戦いから、ナチスに対するポーランド人のレジスタンス、日本の西南戦争まで、すべて強大な力に立ち向かう戦士のヒロイズムがテーマである。ライブでは戦車を舞台装置にすることもあり、まあギミック感、B級感(失礼)たっぷりではあるが、間違いなくノレるパワーメタルの塊である。
17:20。BGMがドラゴンフォースの「Through Fire and Flames」に変わる。
場内の雰囲気がパワーメタル待望の雰囲気になる。
そして、17:30。場内が暗転し、短い「紙芝居」からSABATONの文字が浮かび上がる。
客席から「サバトン!サバトン!」の声が上がる。スクリーンにドイツの三号戦車が町を破壊する中、敢然と立ち向かうシャーマン戦車のアップとSABATONのロゴ。
「Ghost Division」が始まると、ピットは一気に盛り上がり圧縮が始まる。下手のトミー(G)、パル(B)が長髪を振り乱し息の合ったヘドバンをすると、モヒカンのヨアキムは手と体を大きく動かしながらリズムを取る。アホみたいに単純な動きだが、これぞヘヴィメタル。ヘドバンのお手本である。
そういえばBABYMETALから、しばらくヘドバン精神が失われていないか。美しさやカッコよさもいいが、Kawaii女の子たちに「ヘドバン!ヘドバン!」と煽られる楽しさもまた、ベビメタの魅力だったよな。
曲中、ヨアキムが「トキオー!」と叫ぶと客が沸く。これだよ。1曲目から客をつかむのが基本。ここは埼玉ですけどね。
続く「Winged Hussars 」の画面には侍のイラストも入っている。彼らは戦士としての侍をリスペクトしているのだ。上手のクリスのギターソロがカッコいい。
鐘の音から始まる「The Last Stand」ではクリスとトミーのツインギターが美しい。
「Carolus Rex」もノレる曲である。「♪パン・パン、オー!」というリズムで客席も半数位が立ち上がっている。
ここで、ヨアキムがメンバーを紹介。一番最近加入したトミー(G)を紹介して、「お前は何の曲が好きなんだ」と聞くと、トミーは「Swedish Pagans」の「♪オーオーオー、オオオーオーオー」というメロディをギターで弾く。すると、ヨアキムが日本語で「バカ!」という。トミーが「バカってなんだ」と聞くと、ヨアキムが「ナイスガイっていう意味だよ」と言ったので、客席が沸く。スウェーデン人なので、英語がものすごくわかりやすいのだ。
「Primo Victoria」の動画では、ノルマンディ上陸作戦や、日本語の戦時中のラジオ音声も交えながら、祖国を守るために「戦い」に赴く兵士の心情を、クリス(G)が泣きのギターで歌い上げる。ヨアキムの「ジャンプ!」という煽りで客席は一斉にジャンプする。
2曲挟み、「ドモアリガト、トキオー!」から「日本にも戦いがあるよな。サムライに関係する曲をやるぜ。」と言って、西郷隆盛による西南戦争をテーマにした「Shiroyama」となる。スクリーンに歌詞が出るので客席は大合唱である。途中なぜかメンバーたちがヨアキムを組み敷くという小芝居があった。
曲が終わるとヨアキムは、「悪いニュースといいニュースがある」と言い出す。何事かと思って聞いていると、「悪いニュースは、もう俺たちが時間切れということだ。そしていいニュースは、このあとBABYMETALが登場することだ!」と言うと、会場は大歓声。
フィニッシュは、マカロニウェスタン風のイントロがついた「To Hell and Back」。
わかりやすい「戦い」のヒロイズムをテーマとしたパワーメタルバンド、サバトン。楽しかったー。3万人の大観衆の拍手喝采のうちに、サバトンのメンバーは名残惜しそうに退場。
18:15。正味45分。GALACTIC EMPIREが30分だったので、やはり、BABYMETALをヘッドライナーとする「フェス」である。
次はいよいよBABYMETALである。
(つづく)


