―May the FOXGOD be with You-
★今日のベビメタ
本日10月28日は、2018年、初のBABYMETAL主催フェスであるDarknight Carnivalが行われる日DEATH。
World Tour 2018 in JAPAN@幕張メッセで、BABYMETALは、YUIMETAL脱退という結成以来の痛手を、Chosen 7のダイナミズムで乗り越えようとした。
メンバー、スタッフ、プロデューサーの意気込みが痛いほどに感じられ、パフォーマンスは感動の連続だった。
本日、初のベビメタフェス「Darknight Carnival」が行われる。
国内ツアーはChosen 7で乗り切るのだと思うが、海外遠征であるシンガポール、オーストラリアにも7人体制で臨むのかはわからない。早急には結論を出せないが、幕張のステージを見て考えたことを書いてみる。
Chosen 7というテーマは、YUIMETALの欠場が判明する5月8日の1か月前、4月1日のFOX DAYのトレイラーで発表されていた。
それを見たぼくは、2017年の「5」大キツネ祭りに続いて、2018年は「7」がキーワードであり、またTHE ONEから海外を含めて7人が選ばれ、7大都市でのドームツアーが行われるのではないかと憶測していた。
だが、BABYMETAL公式のトップ画像は、なぜか10人いるバージョンもあり、なんだか迷走しているような気もしていた。
5月8日のカンサスシティ公演で、YUIMETALの欠場が判明し、衝撃が走った。
ライブはSU-、MOAに2人のダンサーが加わった構成になっていることがわかり、「紙芝居」ではそれをDark Sideと呼んでいた。そして、新曲「Distortion」のPVには確かに7人の異形の者たちが映し出されていた。
その時点では、希望的観測だが、ヨーロッパでYUIMETALが復帰し、SU-、YUIに別の2人のダンサーという構成になって7人が出そろい、最後に日本ツアーでSU-、YUI、MOAの3人に、4人のダンサーが加わり、Light SideのChosen 7が全員揃うのではないかという予想もあった。
しかし、残念ながらヨーロッパツアーでも、アメリカと同じSU-、MOA+2人のダンサーで、メンバーの数は「4」止まりだった。Chosen 7というテーマは、Darkside物語の陰に隠れて、消滅したかに見えた。
そして今回。YUIMETAL脱退という衝撃的事態の中で、SU-、MOAとMINAKO神、MINAMI神の2人に加え、新しい3人のダンサーで構成されたChosen 7がお目見えすることになった。
ライブでは、SU-、MOAに、YUIと同じくらいの身長のピエロメイクのダンサー(仮にピエロ1号とする)が加わり、中心部が3人組になっている曲が多かった。
この「新3人組」が単独でやる曲はなく、後ろに同じような体格のピエロメイクのダンサー2人(ピエロ2号、ピエロ3号)、あるいはピエロ2号とMINAKO神、ピエロ3号とMINAMI神の2人ずつが左右に配置されていた。ピエロ1号の位置は、YUIのポジションであり、この「新3人組」は、かつてのBABYMETALを彷彿とさせた。
これは、YUIMETALの復帰を前提にフォーメーションが組まれたからではないのか。
YUIMETALの脱退が2018年4月の段階で確定していれば、ピエロ1を設定せずに、欧米ツアー同様、SU-とMOAを中心として、左右に1人ずつ、あるいは2人ずつ、あるいは4人ずつ配置したはずだ。中心部が2人で、全体が7人だとバランスがとれない。複数になったはずなのだ。それが10人いるトップ動画の意味ではないか。4+2+4で10人。
少なくとも2018年4月の時点で、聖書の『使徒行伝』由来のChosen 7という言葉に決まったのは、激しいダンスを余儀なくされるYUIとMOAの負担を軽減するためにダンサーの数を増やすという構想であり、中心部は3人組だから、左右に2人ずつ配して7人になる、という意味だったのではないか。
それはYUI、MOAのどちらかが、あるいは両方が「欠席」しても、SU-を中心としたライブが組める体制であり、YUI、MOAがBABYMETALに在籍したままでソロ活動へも展開できる構想だったのではないか。
ところが、欧米ツアー直前にYUIMETALの病状が回復しないことが判明し、SU-、MOA+2人のダンサーで4人という構成になった。本来これが5人組だったはずなのは、今回幕張で披露された「Elevator Girl」が5人組だったことでわかる。
これらのことから、2つのことが推定できる。
ひとつは、公式の「お知らせ」にあったとおり、YUIMETALは年内中の復帰を目指して努力しており、メンバーも、スタッフも懸命にサポートしていたということである。
それが、今年の夏フェスをすべてスルーした背景であり、それでも現状では激しいパフォーマンスに耐えられないと判断したために、脱退のやむなきに至ったということだ。
もうひとつは、ダンサー増員構想は、YUIMETALの欠場、脱退とは関係なく、もともと構想されていたBABYMETALの進化形態であるということだ。
BABYMETALは「メタルダンスユニット」である。だから、Chosen 7はBABYMETALの進化形なのだ。
確かにヘヴィメタルとダンスは水と油だった。だが、「アイドルとメタルの融合」だって水と油なのであり、BABYMETALはそれを高いレベルで実現したからこそ、センセーショナルな存在になったのだ。
今回のパフォーマンスをネットで見た海外のメタルエリートたちは、またぞろ、「楽曲はいいがあのダンスは願い下げだぜ」とか言っている。だが、実際に見ればわかるのだ。あれが前代未聞のメタル表現だということが。そして再び衝撃を受けるのだ。BABYMETALがメタルの革新者だということに。
BMWT 2018 in 欧米で初登場したMINAKO神とMINAMI神は、YUI欠場の矢面に立たされることがわかっていて、素晴らしいパフォーマンスで観客を魅了した。「紅月-アカツキ-」の殺陣は、単独ライブの売り物になっている。
それにもまして、今回YUI脱退を前提に、「新3人組」のYUIMETALポジションに選ばれた若いピエロ1号さんは、さぞや大変な決断だっただろう。ものすごいプレッシャーだっただろう。それに打ち克って過酷な練習を積んだのだろう。
ピエロ2号さん、ピエロ3号さんにも同じことがいえる。
素晴らしいパフォーマンスをありがとう。
現状は、素性がわかっているのに、追悼ライブでさえも公式に明かしてはならないという契約上の縛りがある「神バンド」と同じく、SU-、MOA以外の5人は「神ダンサー」ということで、入れ替わりが前提なのだと思う。
だが、今後海外でもChosen 7として臨むなら、メタルネームを与えて、正式メンバーにしたらいいのではないか。もちろん本名ではなく〇〇METALで構わない。
考えてみればSU-METALが中元すず香、MOAMETALが菊地最愛であることは、さくら学院重音部からの流れでみんなが知っているだけであって、キツネ様に召喚された少女たちは、BABYMETALではあくまでも〇〇METALなのである。
スリップノットだって、GALACTIC EMPIREだって、芸名で出ているが本名もわかっている。ダークベイダーが実在するなんて誰も思わない。その虚実皮膜のところが、メタルバンドのギミックの面白さではないか。
神バンドについては、もうみんな素性を知っているし、少なくとも「メタルダンスユニット」ではないのだから、いまさら明かす必要はない。ただ「バックバンド」として公式にプロフィールくらい載せてもいいと思うよ。
YUIが抜けた以上、仲の良い3人組を保持し続けるPerfume的展開はもうできない。
Chosen 7によって、SU-を中心とした3人組、MOAを中心とした3人組、SU-+MOA+小柄な1人の3人組、SU-+MOA+小柄な3人の5人組、SU-+MOA+小柄な3人+大柄な2人の7人組といった多様なフォーメーションが可能になった。
あろうことなら、SU-、MOA+「神ダンサー」よりも、7人それぞれ〇〇METALとして、BABYMETAL公式のプロフィールに載せてほしいと思う。増えたメンバーが各々「推し」ファンを持つようになれば、集客上も有利ではないか。
もちろん、かつての「BABYMETAL DEATH」の動画を見ると、ノスタルジーで胸がいっぱいになるのは、ぼくだって同じだ。だが、そこに浸っていては前に進めない。
YUIはいないけど、当初の構想通り、7人の「メタルダンスユニット」体制で、SU-とMOAの「自由度」を高めるのに、ぼくは賛成だ。


