幕張メッセ二日目開演まで | 私、BABYMETALの味方です。

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アイドルとメタルの弁証法
-May the FOXGOD be with You-

May the FOXGOD be with You

★今日のベビメタ本日1027日は、2012年、さくら学院祭2012@恵比寿ガーデンホールが行われた日DEATH

 

1024日。自宅を8時に出て、国道1号線から横浜新道、首都高羽田線から湾岸道路を経て、幕張メッセに着いたのは10時。

この時点での物販待機列は30人ほど。初日の23日には国際会議場の角をぐるりと回るところまで列ができていたが、午後から来た人でもスムーズにお目当てのグッズが購入できたという情報が拡散されたので、朝から並ぶ人が減ったのだろう。

つい昨年まで、BABYMETALグッズは限定生産品であるため、どうしても手に入れたければ、早朝から並ばないと買えなかった。特に2017年のGuns’N’Roses前座やサマソニでは、チケットチェックがなかったため、わずか30分で売り切れてしまうという悲劇が起こった。

それが、巨大キツネ祭りから劇的に改善された。朝からSSAを一周するほど待機列ができていたが、午後から来た人でもいくつかのアイテムを除いてグッズを買えた。

ベビメタ運営は、ようやくチケット販売数から勘案して、来場者に行き渡る分のグッズを確保するようになったのである。

これはいいことだ。せっかく付加価値しかないベビメタグッズを買いたいと思っている人が多数いるのに、売り切れてしまうのではみすみす収益を逃しているのと同じである。これだけファンベースが広がれば、売れ残りが出てもアスマートで完売できるから多めに作っても問題ない。

朝から待機列に並ぶ楽しみにはもうひとつある。

ボッチ参戦者でも、近くにいる方と手作りグッズを交換したり、遍歴を語り合ったりしてメイト友だちになれることである。

今回ぼくが並んだ時、前にいらっしゃったのがTEZ-y METALさんとToraさん。さっそく手作りステッカーをさし上げ、Twitterを交換していると、そこへ狂狐会初代会長KOUMETALさん他、お仲間が大勢いらっしゃったので、みなさんにもステッカーをさし上げ、少しお話した。

目の前を、ITソリューション展示会のために来場したスーツ姿のビジネスマンたちが通り過ぎる。本来幕張メッセは国際展示場だから、彼らが「ん?なんだこの黒い集団は?」「アイドル?ベビーメタル?なんじゃそりゃ」という目で見ているのがよくわかる。

いつもなら、黒Tシャツが会場周辺を数百~数千人規模で「占拠」しているので何とも思わないのだが、今回はこちらの数が圧倒的に少ないので、見世物になっている気がする。

だがしかし。

大事にするものは、人それぞれ違っていていいはずだ。

海外で活躍するBABYMETAL1年以上ぶりに国内でライブをやるのだ。しかもYUIちゃん脱退という存亡の危機に瀕しているのである。こっちだって社会人だし、今日は仕事をサボって、もとい、有給をとって来ているのだから文句を言われる筋合いはない。

それにIT系なら、ベビメタぐらい知っていて当然。BABYMETALこそ世界に通用するキラーコンテンツではないか。なんて、八つ当たり的な感情も湧いてくる。もちろん冗談だが。

タバコを吸いに行く。フィギュアの展覧会をやっている方がいたので、写真を撮らせていただいた。

TEZ-yさんとToraさんがお仲間と一緒に列を離れたので、ひとつ前に詰める。

ぼくの後ろには、MさんとKさんという長野県から長躯参戦されたお二人がいて、お話させていただいた。長野県からだと、東京へ出るにも、大阪に出るにも大変だということ、朝から並んで、ライブ終わりに帰ると日付をまたいでしまうこともあった等々。

高校時代の最愛の話から山田酒造の半纏のことになったとき、TEZ-yさんたちの前にいらっしゃった方(失礼、お名前を失念しました)が、話に加わってくださった。愛知県在住で、山田酒造にもお詳しい方だった。なんと今回が初参戦とのこと。

お仕事は塾関係だとおっしゃる。同業者なので、ぼくが始めた茅ヶ崎の新業態学習塾について長々と話し込んでしまった。

塾の責任者だと、授業もあるし、休みの日でも問題が発生したらすぐに駆けつけて処理しなければならないので、休校に当たらない限り、ライブには参戦できない。

ぼくがこれまで比較的自由に海外や国内のライブに行けたのは、バツ2の独身だし、塾の現業部門ではなく教育関連のコンサルティングや企画営業だったからで、次女と一緒に暮らしはじめ、現場に戻ったこれからはそうもいかなくなる。早く軌道に乗せてスタッフに任せられる日がくるといいな。

話し込んでいると時間はあっという間に経つ。

昼食から戻るとき、会場近くで誰かが落とした未開封のリストバンドを拾う。超モッシュッシュピットの先行販売で購入した方が落としたのだろう。その辺のいる方に呼びかけたが、該当者はいない。列に戻って、ツイッターで呼びかけたが、現在までのところ、名乗りは上がっていない。28日も参戦予定なので、SSAで名乗り出てくれればお渡しします。

いつのまにかもう14時近くになっており、物販開始時間が30分早まり、1430分からになるとのアナウンスがあった。

1420分、待機列が物販テントの前に移動する。ブースは10列。

MさんKさんは全アイテム購入するとのことで、「こんなに早く買えるのは初めて」と言っておられた。

ぼくはTシャツ2種とリストバンド、キーリング、傘、ハットを購入。

ここでみなさんと別れ、会場の前に行ってみる。

BABYMETALの場合、開演が19時だとすると、12時過ぎに会場入りして14時~15時くらいにリハーサルをやることが多い。音漏れが聴けるかなと思ったのだが、今回はタイミングを逃したのか、聴けなかった。この時刻になると、会場周辺は大勢の参戦者でいっぱいになっている。神バンドやメンバーのコスプレをしている方たちも健在。

急に眠気が襲ってくる。前夜、準備のために2時ごろまで起きていて、朝も娘のお弁当と夕食を作ったりしていて、4時間くらいしか寝ていない。開場の1730分まで、駐車場の車にグッズを置いて、お昼寝することにした。

車の中でウトウトしていると、広島で知り合ったmillecrapeさんからメールが来た。開場待機列でお会いすることにしてそのまま寝続けた。

1720分。もう外は薄暗く、肌寒い。だが、どうせ場内は熱気で暑いだろうから、Tシャツ一枚になって開場待機列へ向かう。

今回のぼくの番号は、モッシュッシュピットの3700番台という最後方。

millecrapeさんは2000番台で一番前のグループだったので、訪ねていき、再会した。

広島では2日間にわたって彼と飲んだ。以前は家が近く、ご近所で飲もうといっていたのだが、ぼくが引っ越してしまったので遠くなってしまった。だが、こうしてベビメタ現場で会える。

18時過ぎ、ようやくモッシュッシュピットの待機列が動き出す。

最後方のCブロック。さてどうするか。サークルモッシュに参加したい衝動はあるのだが、翌日が休めないし、巻き込まれるとライブレポートのメモが取れない。

そのため、ブロック柵の最前列に行きたかったのだが、1830分に入場したときには、流れから前から6~7列目という中途半端な位置にしか入れなかった。密度は緩い。圧縮が始まった瞬間に前へ出るか、最後列に下がるかの二択。

そう覚悟を決めてGALACTIC EMPIAの開演を待ち続けていると、隣にいる若いメイトさんの手首に、見覚えのあるお守りが巻かれているのに気づいた。

「阿佐ヶ谷神明宮ですね」と話しかけると、八王子からいらした大学生とのこと。

東京ドーム、昨年の金キツネ祭り、広島Legend-S-と、若い世代のメイトさんが増えている。

ぼくの右前には、紺色のプリーツスカートの上にフィルムツアーTシャツを着た高校生と思われる女の子もいた。

待機列に朝から並んでグッズを大人買いするのは、時間もお金もある程度自由になる中高年だが、ゆいちゃんが去ってなお、初参戦する方もいるし、若い世代のファンが増えているのは心強い。

海外でも、ぼくがDownloadフェスで会ったフランス人の学生さんやアイドルファンの女の子のように若いメイトが増えている。

ぼくら世代は、もってあと10年で燃え尽きる。BABYMETALが現在の大物バンドのように末永く活躍できるかどうかは、彼らにかかっている。

19時定刻。

Star Wars」のテーマが流れ、銀河帝国軍のコスチュームをまとったGALACTIC EMPIAが登場。場内から大歓声と拍手。

巨大スクリーンは、「A long time ago…」から始まる「紙芝居」を思わせる銀河を映し出すが、BABYMETALの舞台装置のため台形に隠れてしまっているのが残念。前座の悲哀とはいえ、なんとかならなかったのか。

GALACTIC EMPIAは、

Dark VaderChris Kelly G

Boba SettGrant McFarlan D

Bass Commander(白)=Carson SlovakB

Shadow Ranger(黒)=CJ MasciantonioG

Red Guard(赤)=Josh WillisG

のトリプル・ギターの5人組メタルバンド。

ダーベイダーのギターはPRS、上手の黒、下手の赤とも、Leda神と同じヘッドレスのスタインバーガーである。

Star Warsのメインテーマ」に始まり、「Duel of Fates」「The Force Theme」といったスターウォーズ・シリーズのサントラを、変拍子を交えたメタルアレンジで聴かせる。

その編曲やテクニックは卓越している。仮バンド級のテクニシャンぞろいと見た。

特に森の映像をバックにした「Battle of Forest」は、不協和音を3本のギターのアルペジオで聴かせた。精密なチューニング、トーン調整をやり、正確に変拍子のタイミングを合わせなければあの音は出ない。すさまじい練習量だと思う。この曲はDjentの別解釈といってもいいし、ぼくのようなオールドHRファンには、70年代の日本のプログレバンド、四人囃子の「なすのちゃわんやき」を思わせた。

ときどき、「帝国軍」の官吏のコスチュームをしたスタッフが出てきて、ドラムスのボバセットやフロントマンのダーベイダーと何かコソコソ話し合っている。「The force Theme」では、ダーベイダーが「BABYMETALはパワフルなバンドだが、私にはフォースがあることをお見せしよう」といって、スタッフに手をかざすと倒れてしまうという小芝居が笑えた。

新曲の「Listing」も披露。BABYMETALとの来日ライブに賭ける意気込みを感じさせた。

客席からは1曲終わるごとに歓声と拍手が沸いたが、ダーベイダーのMCが数回入るだけで、変拍子が多用されたインストルメンタルの連続では、なかなかノルところまではいかない。

近世、宗教施設や王宮のお抱え楽師を脱して、音楽をプロとして大衆に売るミュージシャンという職業が生まれた。モーツァルトが幼いころからヨーロッパ中を親子で巡業したことはよく知られているが、顧客は王侯貴族に限られ、生前大成功を収めたとはいいがたい。

プロとしての最初の成功者は、悪魔と呼ばれた超絶技巧のヴァイオリニスト、パガニーニである。中年を過ぎてからヨーロッパ中を興行して回った彼の収入は莫大なものとなり、ストラディバリやグァルネリの名器も彼に買われることによって法外な価格となった。

爾来、プロミュージシャンには作曲、即興、技巧のほかに、演出がつきものとなった。

技巧派の演奏家集団であるGALACTIC EMPIREも、スターウォーズに特化し、コミックバンドさながらのコスプレ、演出をしないと話題にもならなかっただろう。

BABYMETALも同じ。「アイドルとメタルの融合」「キツネ様神話」というギミックで話題を作り、ライブで観客を圧倒し、感動させる。ギミックを嫌う人は、大衆そのものを嫌う人なのだと思う。

1945分。GALACTIC EMPIAは、「Imperial March」でフィニッシュ。

会場から大拍手、大歓声が上がった。

さあ、いよいよBABYMETALの出番である。

(幕張メッセ二日目(1)に続く)