アーメイに会ってきた。
とても、観客が暖かいステージだったなあ。
舞台にと言うより、終わってからのアンコールにジンと来た。
アーメイと叫ぶことができる舞台っていいなあ。
梅田芸術劇場ロビーを入って2階に上がったところに、花輪(って言うんだろうか。パチンコ屋新装開店時に置いてあるんの生花バージョン)が大量に置いてあった。
その殆どが、早乙女太一くん宛というから恐れ入った。
噂に違わず、早乙女太一くんて人気あるんだ。
主役のトゥーランドットを演じるアーメイ宛の花輪も3つあった。
ファンからのものが2つと、サントリー株式会社の某社員さんよりの花輪。
こういうのって、嬉しくなる。
日本で殆ど活動していない中華芸能人への花束、花輪なんて、普通、見込めないモンね。
主役なのに全く花束が無いというのは、面子の中華の人としては辛いだろうし。
日本のファンの暖かい気持ちがアーメイにも伝わるといいなあ。
花束を見ていて、日本のアーメイファンの思いやりにジンと来た。
この花束を見て、JAYの日本コンサート時の花束贈呈を呼びかけている人たちの気持ちが改めて分かった。
異国の地で、ステージ開始前に不安な思いでいるだろうJAYに、目に見える応援(花束・花輪)って、きっと心強く、嬉しいものだと思う。
いつも、JAYから癒しと勇気と元気を貰っているだけで、その感謝を声援という形で舞台下で伝えるだけだった。
でも、感謝の気持ちを表すのに、舞台前のJAYの緊張を和らげることが出来るかもしれない花束を贈るということの意味って、とても大きいんじゃないだろうか。
次の日本コンサート時には、あたしも是非、花束贈ろうキャンペーンに参加させていただこう。
今頃、何を言っているんだと思うんだけど、アーメイの舞台開始前にそんなことを考えてた。
本題からズレズレになってしまった。
あと、これから舞台を観る人は、ネタバレがあるのでご注意を。
お勧めの舞台か聞かれると微妙だけど、見るなら1階席がお勧めだ。
あたしは2階の最後尾席だったので、出演者が客席の方から出てくるトコを楽しめなかった。
もしかして、1階席ならトゥーランドットが治める国の民になった気分で舞台をみることが出来たのかもしれない。
さて舞台だが、これまたお金がかかった舞台だった。
舞台装置や道具、衣装、照明が、いちいちスゴイ。
細かく職人の手が入った舞台とでも言うのだろうか。
宝塚は良く観に行っていたが、あの豪華さとは全く質が違う。
小劇団の舞台ばかり観ていた時期があり、舞台道具を全く使わなかった劇団が好きだったあたしには、とても贅沢な舞台に映った。
手が込んでいる舞台道具・装置がスムーズに動くという、舞台展開が素晴らしかった。
総合芸術とでも言うのだろうか、魅せる舞台だと思った。
こんなに手の掛かった舞台で主役を演じたアーメイの次のコンサートは、スゴイものになるのじゃないだろうか。照明もかなり手が込んでおり、あれが次のアーメイのライブに活用されるんじゃないかと思うと、次のアーメイライブは見逃せないな。(活かされたらの話だけど・・・・)
あらすじが、原作と同じなのかどうかは知らない。
もし同じなら、あれはちょっと・・・・の話。
現代の女性にもウケが良いように脚色しても良かったんじゃないだろうか。
女王トゥーランドットが自分の婿を募集する条件として出す謎に挑戦する戦士が、トゥーランドットに運命の出会いとか散々言っておきながら、国が傾いて、彼女が一番大変な時期に、惚れた女をほって、どこへ行くのか!
更には、トゥーランドットが国を立て直した後に、その戦士が戻って来て物語が終わる。
こんな話じゃ、納得できん。
自分探しか、自分の居場所がなかったのか知らんけど、一番助けが必要な時に見捨てるなよなあ。
それで、また、自分勝手に戻ってくるなんてねえ。
こんな男に惚れるトゥーランドットには感情移入なんて出来ない。
将軍の気持ちを知りながら、無視していたという設定にもね。
何か含みを持たせているから、トゥーランドットが実は将軍を好きだったのかと途中まで思ってしまったぞ。
まあ、有名な話らしいので、実は、奥が深いのかも知れないが、何も知識がないあたしには、全く理解し難い話と映った。
いっその事、将軍の悲哀を中心に脚本を書いた方が面白かったんじゃないだろうか。
気になっていたアーメイの日本語だけど、頑張っていた。
やはり気にはなるが、頑張っていた。
同行した後輩が、日本語が上手だと褒めていた。
でも、前半は肝心の歌も含めて、何となくモノ足らず。
前半は、全体的にアーメイの台詞も殆どなく、歌も少ないからかなあ。
やはり日本語だから、力の入れ具合ドコロが分からないのかもしれないと思ってしまった。
しかし、流石、歌姫アーメイだった。
後半になれば成るほど、ボルテージが上がってきた。
しっとりと、シッカリと、歌い上げていた。
でも、一緒に歌う岸谷五郎の歌のレベルがアーメイと違いすぎ。
これは、辛い。
演技的には、アーメイよりも素晴らしかったけど、やはり、歌だと・・・・・ね。
これだから、ミュージカルは怖い。
反対に、前半を盛り上げたのが、元モーニング娘。の安部なつみだった。
なっち、いい役。
おいしい役だ。
後半はそれほど目立たなかったが、前半は彼女が一人で盛り上げた感がある。
前半は声も良く出ており、押し出しがよく、かなり良い感じだった。
勘が良い子なんだろうな。
昔見た彼女の演技は酷かったけど、今回の舞台について言えば、別人の様に良かった。
後輩も、「期待してなかったが、なっちは良かった」と言っていた。
特に、彼女がいいなあと思ったのは、彼女の身長。
小さいから、衣装の力を借りなくても他の出演者との差がハッキリ分かる。
特に、早乙女太一くんより、彼女の身長の方が小さかったから、二人の絡みのシーンの時、太一くんの見栄えが更に増した。
中村獅童は、流石、舞台人。
他の人と比べると、演技力は勿論、存在感が違う。
居るだけで、迫力があった。
まあ、歌は大した事なかったけど。
感心したのは、最後のアンコール時、彼は「宝塚降り」が出来たこと。
他の俳優さんは、階段から降りてくる際、足元をチョット見て確認しながら降りて来たが、彼は全く下を見ずに、視線はずっと客席を見つめながら、かなり高い階段を降りてきた!
これが出来るのは、流石だよ!
早乙女太一くんは、大人じゃない男性の声で、ちょっと高く、鼻に掛かった印象的な声を出していた。
普段から、あんな声なんだろうかと気になった。
後輩によると、宦官だから役作りのためだという話。
そうなら、すごいなあ。
立ち姿がとにかく、線が細くて、そして綺麗だった。
女性の様にとか、そんなんじゃなくて、雰囲気で魅せる。
特に、身体のそらせ方が綺麗。
小さい子だと思ってたけど、なっちとの身長差を見て、意外に身長が高いことが分かった。
将来、どんな俳優になるのか気になる。
一番印象的だったのは、アンコールの時の出演者の態度。
アンコール時の、中村獅童も堂々としていて立派だったけど、アーメイが圧巻。
違うわ。この人。
楽しませようという、エンターテイナーね。
ホント、プロ。
自分のことだけじゃなく、他の出演者・観客のことを決して忘れてない態度に、アーメイの人柄が見えた。
2回目のアンコールの最後に、なっちの肩に手を掛けて、微笑みながら舞台を去っていくアーメイの姿に釘付け。
3回目のアンコールが終わり、舞台を去る際、やや後ろで、手も振らずに佇んでいた早乙女太一君を舞台中央に引っ張ってきて、おどけながら観客に挨拶させた。
アーメイは、当然、主役だから、一番中央の一番前に居た。
だから、彼女の位置から早乙女太一君は、見えてないと思っていた。
彼女と太一君の間には、他の出演者が居たにも拘わらず、太一君を舞台中央に引っ張ってきた!
ちゃんと舞台全体が見えてるのね。
スゴイぞ、アーメイ!
最後に、観客に後姿を見せながら去っていく際も、手を上げて、腰を振って、観客の笑いを誘っていた。
アーメイのそんな姿を見せられると、思わず「アーメイ」と叫ばずにはおれなかった。
他にも、アーメイ・コールが上がっていた。
なっちの固定ファンや、太一君ファン、アーメイファンが沢山来ていた舞台だった。
ミュージカル好きな人には、歌はイマイチだったし、ダンスも殆どない舞台が、どう映ったのかは分からない。
でも、宝塚好きのあたしは、充分楽しめた舞台だった。
ストーリーに不満が残ったにも拘わらず、観終わった後に、とても暖かい気持ちになれた舞台だった。
舞台というのは、最後のアンコール、挨拶まで含めての舞台なんだ、と改めて思った。