徳田家慶
ケラースはエジェットの跡継ぎを探すプロジェクトを開始した。
このプロジェクトのために帝国ホテルの一室を借りてそこを拠点にした。
ケラースはライフフィールドへの行き来は出来るのだが、元々は死んだ人間なので目立つことは避け、このプロジェクトではライフフィールドにいる自分の孫を表に立たせた。
徳田家慶、日本でも一二を争う資産家である。
つまり、ケラースは死ぬ前は徳田財閥の頭取だったということになる。
家慶は帝国ホテルからある男に電話をかけた。
「私が誰かはどうでもいい、君が誰かも関係ない。用件だけ言う。今日の12時に帝国ホテルの1111号室に来い。」
そう言って家慶は電話を切った。
切った後、家慶は後ろに立っていたケラースを見ると、ケラースは頷きながらニッコリと笑った。
それは好奇心旺盛の少年のような笑顔だった。
このプロジェクトのために帝国ホテルの一室を借りてそこを拠点にした。
ケラースはライフフィールドへの行き来は出来るのだが、元々は死んだ人間なので目立つことは避け、このプロジェクトではライフフィールドにいる自分の孫を表に立たせた。
徳田家慶、日本でも一二を争う資産家である。
つまり、ケラースは死ぬ前は徳田財閥の頭取だったということになる。
家慶は帝国ホテルからある男に電話をかけた。
「私が誰かはどうでもいい、君が誰かも関係ない。用件だけ言う。今日の12時に帝国ホテルの1111号室に来い。」
そう言って家慶は電話を切った。
切った後、家慶は後ろに立っていたケラースを見ると、ケラースは頷きながらニッコリと笑った。
それは好奇心旺盛の少年のような笑顔だった。
拝啓江連徹様
突然のお手紙失礼致します。いきなりですが、貴方は2009年5月29日にお亡くなりになります。信じるかどうかは貴方次第です。そしてこの手紙は読んだ後に処分してください。他の誰かに見られた場合、貴方は地獄へ堕ちてしまいます。おそらく貴方は嘘だと思うでしょうが、紛れも無く真実です。残りの人生を悔いのないものにしていただけたらと想い筆を取りました。
シノハラ
エジェットはいつも書いている様に、自分宛てに書いた。
この自分宛ての手紙を最後の手紙にすることを決めていた。
シノハラ
エジェットはいつも書いている様に、自分宛てに書いた。
この自分宛ての手紙を最後の手紙にすることを決めていた。
エジェットの死紙
今まで何人に手紙を書いただろう?
手紙を送り始めてもう四年以上が経った。
めちゃくちゃ多いわけではない。
ファックスから送られてくるのは東京の人しかいなかった。おそらく範囲があるのだろう。
しかも、本来の寿命じゃなく突然死ぬ人だけ。さらにその中で厳選された人だけだ。
一月に一通なんてこともあった。
それでも、100通以上は送っているだろう。
実行しているかは分からないが、手紙には読んだら破棄するように半ば脅し的に綴ったので、このことは噂にならなかった。
そんなある日ファックスから流れてきた死紙を見てエジェットは驚いた。
その紙に書かれていたのは紛れも無く自分だった。
最初から決まっていた寿命が突然短縮される人なんて5%くらいしかいないんじゃないかと思ってた。まさか自分のが送られて来るなんて考えもしなかった。
驚いたが、ショックという感じはなかった。
次の日ケラースにこのことを話した。
「君もこっちの世界に来るんだね」
この部屋のおかげで、デスフィールドの知識はあって、そこが恐い場所じゃないことを知っていたので、死ぬ恐怖はさほど感じなかった。むしろ妻と同じフィールドに行けるという喜びさえあった。ただ、エジェットがライフフィールドの記憶がある可能性は少ないだろう。
エジェットは思った。もしかしたらこのライフフィールドもどこかのデスフィールドなのかもしれない。
記憶がなければデスフィールドに行っても、自分が初めからこの世界の住人だと思うだろう。
「で、手紙どうするの?」
ケラースはエジェットに言った。
「僕が死ぬのは間違いないですから。手紙も後一ヶ月で送れなくなりますね」
ケラースは少し考えて
「君を継いでくれる人を探そうか」
思いもよらなかった台詞にエジェットは目を丸くした。
「えっ?」
「君の功績をここで終わらせることはないでしょう。良店には跡継ぎが必要なんです」
エジェットは納得した。そしてそのことを望んだ。
「でもこんなことやる人がいますかねぇ?」
「分かりません。まず、どうやって探すか考えてみます」
こうしてエジェットの二代目を探すジョーカーズのプロジェクトが始まった。
手紙を送り始めてもう四年以上が経った。
めちゃくちゃ多いわけではない。
ファックスから送られてくるのは東京の人しかいなかった。おそらく範囲があるのだろう。
しかも、本来の寿命じゃなく突然死ぬ人だけ。さらにその中で厳選された人だけだ。
一月に一通なんてこともあった。
それでも、100通以上は送っているだろう。
実行しているかは分からないが、手紙には読んだら破棄するように半ば脅し的に綴ったので、このことは噂にならなかった。
そんなある日ファックスから流れてきた死紙を見てエジェットは驚いた。
その紙に書かれていたのは紛れも無く自分だった。
最初から決まっていた寿命が突然短縮される人なんて5%くらいしかいないんじゃないかと思ってた。まさか自分のが送られて来るなんて考えもしなかった。
驚いたが、ショックという感じはなかった。
次の日ケラースにこのことを話した。
「君もこっちの世界に来るんだね」
この部屋のおかげで、デスフィールドの知識はあって、そこが恐い場所じゃないことを知っていたので、死ぬ恐怖はさほど感じなかった。むしろ妻と同じフィールドに行けるという喜びさえあった。ただ、エジェットがライフフィールドの記憶がある可能性は少ないだろう。
エジェットは思った。もしかしたらこのライフフィールドもどこかのデスフィールドなのかもしれない。
記憶がなければデスフィールドに行っても、自分が初めからこの世界の住人だと思うだろう。
「で、手紙どうするの?」
ケラースはエジェットに言った。
「僕が死ぬのは間違いないですから。手紙も後一ヶ月で送れなくなりますね」
ケラースは少し考えて
「君を継いでくれる人を探そうか」
思いもよらなかった台詞にエジェットは目を丸くした。
「えっ?」
「君の功績をここで終わらせることはないでしょう。良店には跡継ぎが必要なんです」
エジェットは納得した。そしてそのことを望んだ。
「でもこんなことやる人がいますかねぇ?」
「分かりません。まず、どうやって探すか考えてみます」
こうしてエジェットの二代目を探すジョーカーズのプロジェクトが始まった。