特に理由はないんですけど、最近のグローバルな流れに対して思ったことをブログという後世に残る形式で書いてみようと思います。
理由としてTwitterはあくまでつぶやきであり、そのうち情報が流れて埋もれてしまうから。ブログのほうがいつまでも残るでしょ?って
ちなみに10年以上前のロボコンやりつつ勉強ちゃんとやってた時代のブログはジオシティーズなのでもうすぐ消えます。なので後世に残るとか言いながらも結局はこのブログもある時急に消えてしまうんでしょうね…
さて本題です。なんでこんなものづくりも日常も全く関係ない事を書こうとしたのか?
意識高い高いマンの一言です。こんなの。みなさんも良く聞くと思います。
「TOEICって現実に即していないし、正直英語のコミュニケーションには直結しないよね(ドヤァ)」
私の意見ですが。。。
「とりあえずお前のTOEICが900点は超えているか米英豪に長期留学している事を確認させろ。話はそれからだ。」
につきます。
なんでこんな意見を持っているのかをこのブログでは書こうと思います。ちなみに気が向いたら続編を書こうとおもいます。
まず、私の英語力ですがこんな感じです。
・最近ノー勉で受けたTOEICスコアは535点でした。
・アメリカ西海岸に累計で3.5か月程度仕事で出張しています。
・めっちゃナチュラルにアメリカ人からお仕事関連のメールが英語で飛んでくる。和文で返して現地の日本人にどうにかしてもらうこともあるし、直接英文で返すこともある。一応頑張って書いた英文は通じてはいるらしい
正直英語できる部類にはまだまだ遠いですが、初めてTOEICを受けたときが20歳の頃で385点だったので、仕事を通じて英語の能力は上がっていると思います。そしてこの10年弱で150点上がった結果意識高い高いマンの意見は間違っていることも多いんじゃないのか?って気が付けるようになったので、何がどう間違っていたのかアウトプットしてみます。
まず、私がこの数年間で得たTOEICに関して得た感覚として、あれはかなり仕事で出張する人達の英語力を測定するのには向いていると思うようになりました。例を4つほど挙げます。
例1 俗にいう引っ掛け問題が巧妙に良く出来ている。
TOEICは英文法や単語の試験ではなくてコミュニケーションを測定する試験なので、文法的には正しくないけど日常的には正しい問題があります。例えば、以下の場合Cが回答なのは和文で書かれるとわかると思いますが、Do you..の疑問文だからYes, I doとか No, I don'tって英文を英語教育的には回答してしまいがちです。
Q 今晩ご飯行かない?(Do youで始まる疑問文)
A はい、明日です(Yes, I ..の回答)
B いいえ、それは違います(No, I ..の回答)
C 新しくできた寿司屋に行きましょう(Let's go to..みたいな回答)
英検だったらたぶんA,Bのどちらかを文法的にも正しい英文にするんでしょうが、TOEICの世界ではそんなことないんですよね。出張中一人であれこれやらないといけない事で身に着けたコミュニケーション能力が役に立つパターンです
例2 イレギュラーな出来事を良く再現している
TOEICの世界では飛行機は遅延するし、仕事もブッキングするし、荷物は届かないという恐ろしい世界なのはTOEIC攻略本ではよく描かれていると思います。そんなのありえねーよwwwって皆さん思いがちですが、私の経験上全部発生してます。(飛行機はいつも遅れるし搭乗ゲートもしょっちゅう変わります。)
純粋に英語を理解できるかどうかはありがちなパターンでなくてイレギュラーな事が起きたときに差が生まれるというのがTOEICの問題を作る人たちのスタンスなんだと思います。そしてそれは私の経験的にたぶん正しいです。昔の僕だと全く理解できなかったイレギュラーな出来事が最近理解できるようになって、それでも今のレベルだと勘違いしてる時が多数あるのでたぶんそれが残りの400点取れていない部分の差なんだと思います。
例3 わりとよくわからない普段見ない張り紙とかメールのやりとりの問題がある
今度断水するから会社くんな!とか頼んでた洗面台の色が違うんだけど?みたいな割と意味不明な張り紙とかメールに対してリーディングの問題がドサーっと出ます。これ実際出張中だとかなり使うスキルでした。そしてお仕事でもバリバリ使ってるスキルです。コミュニケーションを取るという意味でこれかなり使ってます。
例4 素直でない英文を再現している。
Whereだから場所を聞いている、Whatだからものについて聞いていると思いがちですが、この間入国審査で聞かれた英文はこれです。
What country?
たぶん教科書的にはWhere are you from?と言われる状況だと思いますし、実際私もそう身構えてたのでWhatを聞いたとき結構焦りました。
TOEIC英語はこの手の素直でない英文もちゃんと出題しています。Could you...?という文章はできたかを問うように思いそうですが、実際は何かをお願いするニュアンスです。Could you please pass a solt?みたいな使い方です。
例5 スコアシートの解説がめっちゃ正確
スコアの裏側に色々書いてる部分をScore Descriptor Tableというらしいのですが、これが恐ろしく的確です。
https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/guide04/guide04_02/score_descriptor.html
今の僕の英語力だと感覚的にはネイティブに気を使って貰ったらリスニングができる位で、リーディングは簡単に書かれた英文(子供向けの絵本以下か語彙が偏ったテクニカルな文章)であれば辞書なしで読めるレベル位です。
先のツイートの通り今のスコアでいうとリスニングが355点でリーディングが180点なのでScore Descriptor Tableを確認すると、、
リスニング
一般的に以下の弱点が認められます。
短い会話において、応答が間接的だったり、簡単に予測できないとき、もしくは語彙が難しいときは、話の主旨、目的、基本的な文脈の理解が困難である。
長い聴解文において、広い範囲にわたって情報を関連付ける必要があるとき、もしくは難しい語彙が使用されるときは、話の主旨、目的、基本的な文脈が理解できない。
リーディング
一般的に以下の弱点が認められます。
文章中の情報について、推測ができない。
事実に基づく情報の、言い換えが理解できない。解答するとき、問題に使用されているのと同じ単語や句を文章の中から探すことに頼る。
簡単な。。。っていうのは日常生活的に言うと、ネイティブに気を使って簡単な語彙を使って貰ったり言い換えてもらえたら理解できるって意味ですから、これ見事に当たっていますよね。
この辺りの理由があってTOEICは日常生活の語学力を測定する意味で短時間でかなり正確な測定方法だと思います。
さて、最初に大きく描いた部分について話を戻します。私なりの解釈では、「TOEICって現実に即していないし、正直英語のコミュニケーションには直結しないよね(ドヤァ)」については2種類の見解を持つことができます。
1.「実際にコミュニケーションをしてみたらTOEICで測定できるレベルでは全然語学力が足りていないで英語のコミュニケーション能力の測定では使い物にならない」の意味で使う場合。
2.「自分自身がTOIECのスコアをろくに取れてないけど、外国人とコミュニケーションができているからつまりTOEICのスコアは関係ない」の意味で使う場合
1のパターンをよく見るのは英語圏で何年か生活していた帰国子女とか出張中に出会った駐在員さんが言うパターンです。TOEICのスコアが900超えてたりそもそもTOEICなんか受けてなくてTOEFLでスコア測定してたりする人たちです。そのくらいの人達の世界では母語でも理解ができない人がいるような難しい事をやっている事が多いです。その人たちはTOEICのスコアの開設にもある通りで、「解答する際に、あまり使用されない文法や語彙が出てくるときにのみ、弱点が認められます」。そのあまり使用されないあれこれについてコミュニケーションを取らないといけないけどTOEICでは測定できないので関係ないと言っているのです。
2のパターンをよく見るのはだいぶぼかした言い方をすると、心でコミュニケーションを取るタイプの人たち(察してね)ですね。
彼らはネイティブが気を使ってくれたら喋れる=コミュニケーションは問題なくとれていると思っています。
結局のところ出川イングリッシュでも通じさせた奴はコミュニケーション取れているんだと思いますが、ちゃんとした言葉を喋れていない人とビジネスできるか?って話ですね。僕ならこちらが気を使わないでも意思疎通できるレベルの語学力は欲しいと思いますし、もしないのであれば、まともな通訳を付けてほしいです。だからこそ、ちゃんとしたコミュニケーションを取れるだけの語学力を身に着けないといけないし、
ちゃんとしたコミュニケーションをできるのはだいたいTOIEC900点とか取る世界なので、間違っても低いスコアの人はコミュニケーションを取れる(ドヤァ)なんて言っちゃいけないです。だいたい相手が気を使ってくれているから意思疎通できているだけです。
とはいえ自分の意思を伝えないとどうしようもない事は多々あるのでたとえコミュニケーション能力が足らなくてもできる限りの努力をして頑張らないといけないですが。ちなみにアメリカ西海岸で出会ったアメリカ人たちは片言の怪しい英語でもちゃんと対応してくれるし、聞き取れなくても頑張って何とか聞き取ってくれるし、こちらの思っている事をなんやかんやで察してくれるナイスガイでした。恐れず話すのは大事