「でっちあげ」
「羅生門」スタイルという言葉がある。
黒澤明監督の「羅生門」であれば、被害者、被害者の妻、加害者。
それぞれの視点で描かれる物語だ。
どちらが真実なのかが、後から明らかになるというミステリー。
「でっちあげ」も、視点が変わる。
学校側がクレームに大騒ぎし、マスコミが大きく取り上げ、彼は「殺人教師」と呼ばれた。
生徒の声と、生徒の親の声、彼らの声はエスカレートする。
マッツ・ミケルセン演じる主人公が、1人の少女の声により、どんどん追い込まれていく。
小さな声が周りの声により、正しい方向を示す場合もあるが、間違った危険な状況を生むこともある。
一方的な意見しか聞かず、それを正しいと信じ込む人達。
裏取りをしないマスコミにも問題がある。
先日無罪を勝ち取った元受刑者のドキュメンタリーを見たが、他人は自分の思い込みで人を判断する。
彼が犯人だと決め付ける人間も少なくないのだ。
自分達が生きている日常には、そんな危険がいくらでも転がっている。
そういう人間がのうのうと生きている世の中、それが現実。




















