
いつもそうなんだ、ブログをログアウトしてと 言われて。
その後ログインが出来なくなる。
毎回そう、パスワード入れても簡単に復活せず、ある日突然元に戻る。

まあ、いいか。
ブラジルにウォルター・サレスという、優れた映画監督がいる。
その名を知らしめたのは2本の作品。

ベルリン国際映画祭金熊賞受賞作品「セントラル・ステーション」と、チェ・ゲバラの若い頃を描いた「モーターサイクル・ダイアリーズ」だ。
今から20年以上前の、どちらも優れたロード・ムービーである。
その後はパッとしなかった。

新作「アイム・スティル・ヒア」でアカデミー賞国際長編映画賞を受賞。
ウォルター・サレスの完全復活だ。
こちらがいくら期待しても、期待に応えてくれると信じていた。

1970年、軍事政権下のブラジル。
突然消息を絶ったルーベンス・バイヴァと、尋問を受け、自由を奪われた妻エウニセ。
5人の子供達を抱えた、長い戦いの始まりだった。

ウォルター・サレスには、この実在の物語に特別な思いがあった。
バイヴァ家とは親しい関係で、子供達と友達だったのだと言う。
この喪失の物語を今撮らなければ、と思ったのだ。

エウニセを演じるフェルナンダ・トーレスは、「セントラル・ステーション」で演技を絶賛されたフェルナンダ・モンテネグロの娘である。
母のモンテネグロが90歳を超えて、主人公の老年期で登場する場面は、感動的だ。
揺れるブラジルという国に、人生を奪われた女性と家族。

ウォルター・サレスが撮りたいもの、撮るべきものを撮って、表舞台に復活した。
ブラジルの今を嘆き、この題材を選んだ。
若手育成だけでなく、まだまだ自身の監督作を発表し続けることに期待したい。