
好きな人のことを引きずる、分からないでもない。
自分も昔は、過去のことを引きずったり、女々しいタイプだった。
好きな人がもし列車事故で亡くなってしまったら?

「人はなぜラブレターを書くのか」
これは実話を元にした映画だ。
毎朝同じ時間、同じ列車で、女子高生が一人の男性に想いを寄せていた。
20年後、その亡くなった男性の元に、一通の手紙が届く。
想いを寄せていた女性からのものだった。
大橋ジムと言えば、今や井上尚弥選手もいる日本を代表するボクシングジム。
映画はボクシングに青春をぶつける、在りし日の男性を描く。
電車で好きな人を見つめる、昔、自分達も何度も経験したことだ。
胸がキュンとする瞬間、懐かしい。
声も掛けられず、でも見つめずにはいられない。
皆さんもきっと赤面してしまうような記憶が、いくつも思い出されるでしょう。
伝えられなかったことを、どうしても伝えたかったことを、改めて伝える。
石井裕也監督が目指すところに、優れた役者が同じベクトルで作品を作り上げていく。
人の命は儚いが、人を想う気持ちがこれ程、人の心を動かすものかということを、映画は教えてくれた。





