いつ去るのか、それが問題だ! | 映画ブログ 市川裕隆の燃えよ ヒロゴン


「胸騒ぎ」
なかなか攻めた映画である。
間違いなく怖いし、後味の悪さも秀逸。


「オーメン」の新作より100倍怖い。
人間が1番怖いとはよく言うが、人間の怖さが炸裂する映画である。
ミヒャエル・ハネケとも比較されているが、決して負けてない。


旅行先で知り合った夫婦からのお誘い。
気持ち良く家族で出掛けていくが、何かがおかしい。
次第に夫婦の様子に違和感を感じるが… 。


タイミングが難しい。
どこで去るのか?
罵声でも浴びせて去るのか?


上手く言い訳を並べて去るのか?
そーっと逃げるように去るのか?
映画では、そのぎこちない関係が満載だ。


だからこそ、よーく気持ちが分かる。
不安は現実となり、容赦なく悲劇が夫婦を襲う。
救いのなさがまた、強い印象を残す。


近年元気な北欧ホラー。
「ミッドサマー」や「イノセンツ」も面白かったが、こちらも新聞を賑わしそうな夫婦の登場にドキドキが止まらない。
こんなお誘いを受けたらどう去るのか、人間性を問われるが、誰もが一考するだろう。