目指すはワンゴール | 映画ブログ 市川裕隆の燃えよ ヒロゴン


お世話になっている先輩の俳優さんと、今朝、電話で久し振りに話した。
舞台の芝居と、プロデューサーも兼ねて、81歳にしてようやく食えるようになったと言ってた。
勇気を貰った。


役者で長年食えないのは、本当に苦しいのだ。
両方を兼ねてコンスタントに舞台に立つ、意識が高くなければ出来ない。
自分も見習わねば。


2019年「ジョジョ・ラビット」がアカデミー賞作品賞にノミネートされ、絶賛されたタイカ・ワイティティ監督。
クライマックスでデヴィッド・ボウイの「ヒーローズ」が流れる中のダンスシーンに、感動した方も多いだろう。
新作は、実話を元にした「ネクスト・ゴール・ウィンズ」。


ワールドカップ予選で、オーストラリアに31対0の記録的惨敗を喫した米領サモアチーム。
新しいコーチに選ばれたのは、サッカー連盟から追放を危ぶまれているコーチ。
世界最弱と言われた彼らが、1ゴールを目指して、前途多難の特訓が始まった。


ここにあるのは、これまでも何度も映画化されてきた、スポーツチームの結束の物語である。
シンプルで力強い、人と人の絆の物語だ。
マイケル・ファスベンダー演じるコーチは、幾度も挫けそうになりながら、立ち上がる。


先述の先輩俳優もそうだが、負けても負けても諦めないからこそ、その先に喜びがある。
そうは言っても、それを乗り越えられる人はなかなかいないのが現実。
諦めないことは、人の心を動かす。


信念を貫くこと。
自分を信じて、何度も立ち上がること。
自分には出来なかったが、不可能を可能にした人を自分は心から尊敬する。