ジャンヌ・デュ・バリー演じたのはマイウェン | 映画ブログ 市川裕隆の燃えよ ヒロゴン


「ジャンヌ・デュ・バリー~国王最期の愛人」を観て、最も強く感じたこと。
キャスティングのことだ。
マイウェンが監督なのはいい。


本人が主演で良かったのだろうか?
同じ思いを持った人は多かったのではないか?
例えば、この役をマリオン・コティヤールが演じていたら?


ソフィア・コッポラの「マリー・アントワネット」を観て、アーシア・アルジェント演じるジャンヌ・デュ・バリーに魅了されたのだと言う。
思い入れが強く、どうしても演じたかったのだ。
にしても、もともと娼婦だったジャンヌが美貌でのし上がっていく物語である。


無理があるのでは?
ブライアン・デ・パルマ監督の「ブラック・ダリア」を思い出した。
あの映画でも、絶世の美女役として登場するのがヒラリー・スワンク。


スカーレット・ヨハンソンが主演で、ヒラリー・スワンクが 絶世の美女。
相当無理がある。
明らかにキャスティングミスである。


今回、相手役としてマイウェンが望んだのがジョニー・デップ。
初のフランス語での演技だ。
離婚裁判も長引いたが、今後は自由になったジョニー・デップを拝めるのが嬉しい。


ヴェルサイユ宮殿での撮影、豪華な衣装。
憎まれ恨まれつつも上り詰める愛人。
その転落の悲劇。


マイウェン主演を腐したが、見所はたっぷり。
モテモテの色男ルイ15世を狂わせた女。
周りとの確執をはね除け、真っ直ぐに生きた女の生き様とは?