君は生ける伝説ハンナ・シグラを見たか!? | 映画ブログ 市川裕隆の燃えよ ヒロゴン


「哀れなるものたち」でベラが出会う老婦人マーサ。
マーサの影響を受け、生きる道筋を見つけていくベラ。
マーサを演じるのは、ハンナ・シグラ。


ここ最近、ますます露出が増えているドイツ人女優だ。
1970年代から80年代、ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督作品に主演し、世界的に知られる存在となる。
「マリア・ブラウンの結婚」や「リリー・マルレーン」等。


フランソワ・オゾン監督が近年、立て続けに彼女を出演させた。
「すべてうまくいきますように」と「苦い涙」で。
何より、彼女の存在感。


自分が役者の頃、登場シーンで場を変えるのも仕事だと信じていた。
登場することによって、画が動き、シーンが変わる。
それが脇の俳優の役目であり、印象を残すのだと。


正にハンナ・シグラが登場すると、画が動く。
彼女がじっとしていても、物語が生まれる。
そして強い印象を残すのだ。


2007年製作のファティ・アキン監督「そして、私たちは愛に帰る」、これも彼女の出演作で傑作なので未見の方は是非。
「哀れなるものたち」がまだの方は、ハンナ・シグラにも注目して頂けたら。


偉大な女優、ハンナ・シグラを今回は紹介しました。