そのフェイクは怖いのか!? | 映画ブログ 市川裕隆の燃えよ ヒロゴン


「女神の継承」
観ようとしてはやめ、観ようとしてはやめ、繰り返していたのだが。
空いてる時間にやってて、観るかと。
つまり、あんまり期待してなかったのだな。


ホラー映画ファンで、原案プロデュースのナ・ホンジン監督作品(「チェイサー」)も大好きである。
なのに何故か?
正直、迷ってた通り可もなく不可もなく、というとこ。


フェイクドキュメンタリーのホラー映画。
タイと韓国の合作で、舞台はタイ東北部の村。
祈祷師一家の美しい娘に、何かが取り憑いてしまう。
そう、この辺は超有名な「エクソシスト」を彷彿とさせる。


あとはこれを面白いと思うか怖いと思うか、賛否は分かれるでしょうね。
エンタテインメント性はもちろんあるけど、そこはフェイクドキュメンタリーなので、画像は粗く当然手ブレの連発だ。
そこが良いところなんだけど、船漕いでる観客も多かったから、恐らく退屈したのでしょう。


自分はそこまで凄い!と思えるものではなかったけれど、退屈もしなかった。
フェイクドキュメンタリーにどっぷり浸かって観たと言っていい。
ただ、ナ・ホンジンという監督。


「チェイサー」で猟奇殺人事件をスリリングなアクションとバイオレンスで描き、デビュー。
寡作なのはいいが、どうせなら疾走感溢れるパワフルな演出をもう一度観たいところだ。
そこから遠ざかっているのが残念でならない。


怖い映画は観たい。
だが、ナ・ホンジンらしい超一流のバイオレンスも観たい!
あの「チェイサー」の衝撃!!
と考えると、「女神の継承」はやはりしょっぱかったかな。