人気ラッパー射殺事件、その闇 | 映画ブログ 市川裕隆の燃えよ ヒロゴン


アンバー・ハードとの裁判もそろそろ終焉するのだろうか?
ジョニー・デップの名誉もようやく回復しつつある。
世間では叩かれたジョニー・デップだが、最近も出演作のクオリティーの高さは変わらなかった。


渋谷の映画館で「ギルバート・グレイプ」を観たのが、初めてのジョニー・デップ体験。
もう30年近く前になる。
それからずっと彼の出演作を追い掛けて来た。
今回も渋谷で鑑賞。


ハリウッドのメジャー作品よりも、一癖も二癖もあるキャラクターを好んで演じ、我々を喜ばせた。
作品選びのセンスは抜群で、彼を知ることが新しい映画や監督との出会いとなった。
今も尚、自分のその考えは変わらない。


「L.A.コールドケース」は、1997年に人気ラッパーの2パックとノートリアス ・B.I.G.が射殺された未解決事件を描いたクライム・サスペンスだ。
ラップなんて疎いので、全く事件を知らなかった。
18年経過してもまだ事件を追い掛ける元刑事ラッセル・プールを演じるのがデップ。
同様に事件を追い続ける記者をフォレスト・ウィテカーが演じている。


この二人が絡むというだけでも、期待を煽る。
二人が反発し合いながらも手を組み、ゾクゾクするような硬派なバディ・ムービーとなった。
しかし、事件の裏側にある闇は深く、二人の前に立ちはだかる壁はあまりにも巨大だ。


壁に阻まれても執拗に食い下がるラッセル・プールが魅力的だ。
「MINAMATA」もそうだし、ジョニー・デップが実在の人物に入れ込んでいる時は役も輝き、作品のクオリティーも上がる。
やはりジョニー・デップ、裁判なんてやってる場合ではない。 


2018年製作の映画がようやく公開。
私生活からも解放された今後のジョニー・デップ、大爆発しそうだ。
自分達が見たいのはスクリーンでの新しいキャラクターであり、丁寧に作られた人物像。
これからも刺激と感動を頼む!