鬼才の愛憎劇 | 映画ブログ 市川裕隆の燃えよ ヒロゴン


ヨルゴス・ランティモスという、ギリシャの監督。
そんな好きというわけでもないのだが、何故か追い掛け続けている。
癖になったと言った方が正しいだろうか?


ヴェネチアではグランプリ、アカデミー賞作品賞にもノミネートされ、主演女優賞をオリヴィア・コールマンが見事に受賞した「女王陛下のお気に入り」。
女性3人の激しいバトルが繰り広げられる。


個性的な作品ばかりを生み出してきたヨルゴス監督。
外の世界を知らない3人の子供達の歪みを観察する「籠の中の乙女」。
45日以内に恋人を見つけないと動物にされてしまう人々の混乱を描いた「ロブスター」。
一人の少年によって崩壊していく家族を描いた異様なサスペンス「聖なる鹿殺し」。


そのどれもが奇抜なだけでなく、世界の映画祭で評価される。
そして自分のように、何となく気になって観に行ってしまうリピーターを生み出す。
今回もシェイクスピア喜劇みたいなタイトルとは想像もつかない愛憎劇が炸裂する。


何だかよく分からん、と投げ出すか、癖になってハマるかはあなた次第。
その世界観に身を投げ出してはいかが?