【この時期、何を組み合わせてお客さまに勧めたらいいのか悩むもの。今日は接客例を使って、どうやって勧めていけばいいのかを考えます】
おいしかったな
こんばんは、売場コーディネーターの平山枝美です。
いつも仕事をしているカフェで、スコーンをいただきました。
スコーンて、地味に食べるときの難易度が高いですよね・・・。
周りが硬いから、ナイフが使いづらいという・・・。
さてはて。
昨日、こんなブログを書きました。
【何を着たらいいかわからないお客さま】平山枝美のアパレルブログ
これを書いていて思ったのですが、
「じゃあ、何を具体的に、どう勧めたらいいんだ!?」
と思う方が多いと思ったので、それを書こうと思います。
この季節限定っていう感じにはなりますが、さっそく書いてみましょう。
実は、こんなアプリがある。
いきなりですが、こんなアプリがあります。
気温によって着るもののアドバイスをしてくれるアプリです。
例えば
20度前半くらいの時は「長袖に羽織るものがあると便利」
10度後半くらいになってくるとセーターやカーディガンを着ましょう
などのアドバイスをコーディネートした女の子の絵とともに紹介してくれます。
このコーディネートを参考に、ショップの商品を使ってコーディネートを考えてみる
というのが提案に役立ちそうです。
他にも
【今日のコーデ】今日は何着る? 天気予報に合わせておしゃれコーデを提案するサービスがスタート!
お客さまは「長袖に羽織るものがあると便利」だけだとわからない
じゃあ、アプリ見て頑張ってくださーい
だけになると、ただのアプリの宣伝(関係者ではありません)になってしまいますので、こっからは売場ではどうすればいいのか、をお話します。
このアプリを見てお客さまが思うのは
そうか!こういうのを着ればいいんだ。
ということ。
そこでクローゼットを覗くと
もってない・・・あわせらんないじゃん!
となって
「じゃあ、あのアプリに乗ってたようなニットがあればいいのかな?」
と思って買ってみるけど、他の手持ちの服に合わなくて
結局無駄買いになってしまった
という悲しい結末が待っています。
この悲しい結末を解決するのが、販売員の使命なのです。
販売員の強みは、手持ちのものを考えられること。
お客さまが商品を手に持っていたときに声をかける。
そして「この時期、着るもの困りますよね」と、切り出す。
その後の会話例を書いてみます。
私「①この時期、着るもの困りますよね」
客「そうなんですよ、厚手のニットを着るほどでもないですし」
私「でも、②夜になると薄手のニットだけじゃ心もとないですよね」
客「ええ、冷えるなって思ったり」
私「(お客さまが持っている薄手のニットを指して)そちらは先程お話したとおり、一枚だけだと夜寒いですね。③私は中にヒートテック着てみましたけど夜やっぱり何か羽織りたいと思いました」
客「やっぱりそうですか・・・。」
私「でも、このニットなら上からコートとか羽織ればいいんですよ」
客「私もそう思ったんですけど、このスカートだとバランス悪い気がして」
私「④お持ちのコートってトレンチとかですか?」
客「ええ、このくらいの丈の(膝を指して)」
私「たしかに、ちょっとバランスが悪い気がしますね。例えば、こういうコートが一枚あると、お召しのスカートみたいにちょっと丈が長いものにはどれにも合うんですよ」
客「そうなんですか?でも私、パンツとかも履くんです」
私「幅が広いワイドとかもですか?」
客「はい」
私「なら、なおさら使えます。こんなかんじのパンツですか?(近くにあったワイドパンツを指して)」
客「色は違いますけど、そんな形です」
私「(⑤コーディネートしながら)じゃあ、このニットと、コートと、パンツをいま組み合わせてみたんですけど・・・私、このコーディネート好きですね。お客さまにもお似合いになりそうです」
客「私も結構好きかも」
私「あと、このコートならこれにも合いますよ。例えばこんな感じのワンピースがお似合いになりそうですけど」
客「そういうのは持ってないです」
私「でしたら、今日みたいに夜雨が降って寒くなりそうな時はいいですよ」
・・・続く
これはあくまで私のしかたですが
かいつまんだポイントは皆さんに使っていただけるのでまとめてみました。
①この時期、着るもの困りますよね
この切り出しがないと始まりません
②夜になると薄手のニットだけじゃ心もとない
自分が感じた体験談をもとに「こういうことで困ってないですか?」
と質問する。すると、お客さまもそうそう!と話をしやすくなります。
③私は中にヒートテック着てみましたけど夜やっぱり何か羽織りたいと思いました
今手に持っていらっしゃるものは◯◯という気持ちになりますよ
というのを自分の気持ちで話します。
④お持ちのコートってトレンチとかですか?
どんなコートをお持ちですか?
と聞かれてもとっさに思い出せないので、例を出す。
そうすると、違う、とか、そう、とか答えやすくなります。
(⑤コーディネートしながら)じゃあ、このニットと、コートと、パンツをいま組み合わせてみたんですけど・・・
今持っているものと実際合うのかどうか、お客さまが持っているものと近いものを組み合わせて安心していただく。こうすると、このニットやコートを買い足してもちゃんと着る(タンスの肥やしにならない)と、購入に自信がつきます。
それから、これにも合いますし、この時期だったらこれにこうしたら夜寒くないです
とか、つぎつぎに合わせて行きながら、お客さまも
「それもいいですね、これもいい!」
となって、セット率は増えていくのですね。
まとめ
お天気アプリなどで、気温に合わせたコーディネートの例を参考にしましょう。
そして、お客さまがこの時期に合わせてなにかほしい、と来店した時
お客さまに「この時期、何を着たらいいか悩みますよね」と切り出してから
接客をしてみましょう。
すっかり寒くなってきましたね。
みなさんも首筋をあたためて、風邪にはお気をつけください。
今日もお疲れ様でした。
それではまた今度!
ツイッターもやってます。その日、すぐに役立つつぶやきを結構頻繁に更新中。
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