忘れられない人 (1993) 米 | ゆうべ見た映画

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懐かしい映画のブログです。
ときどき、「懐かしの銀幕スター」「読書」など
そして「ちょっと休憩」など 入れてます。

トニー・ビル監督

 

こういう、若い男女の ラブストーリーを観たのは

何十年振りかな・・

 

ラブストーリーなんか

近頃のジャスミンは 退屈で居眠りしちゃうもん

 

それが何故、観たのかというと 音楽♪

なんとなく、ケーブルテレビの画面を眺めてたら

 

クレジットタイトルの場面で

静かに流れている 美しいこの曲・・

 

歌は無く、メロディだけなんだけど

昔、いつか、どこかで、聴いた曲なの

 

どうしても 思い出せなくて 

考えてるうちに お話に入って行ってしまった

 

お話、最後まで。

 

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レストランで働く キャロライン(マリサ・トメイ)は、

 

明るく可愛い女の子だが 何故か恋愛には恵まれず

クリスマスも近いというのに

今回も突然、彼から別れを告げられてしまった。

 

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慰める親友のシンディ(ロージー・ペレズ)

 

「クリスマス前って、誰でも滅入るのよ

 私も人生の味が 判るようになったわ

 バニラ味じゃないことは確かね」

 

しかしこの夜、キャロラインに 更に悪いことが起きる。

 

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彼女たちが 働いているこのお店。

仕事が終わるのは 午前2時。

 

その帰宅途中に 二人組の男に襲われ

殴られて気絶してしまうが

ぼんやり気がつくと自分の家の玄関先で 傍らに誰かいた。

 

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男たちを殴り倒し キャロラインを家まで運んでくれたのは

同じ店で働く 雑用係の

アダム(クリスチャン・スレイター)だった。

 

彼は キャロラインに恋心を抱き

毎晩、彼女が無事に帰宅するのを 密かに見届けていたのだ。

 

孤児院育ちのアダムは 小さい時からいじめられっ子で

心臓に疾患があり

その性格から 周囲の人たちとは ほとんど会話をしなかった。

 

そんな彼の気持ちを知り、手を差し延べるキャロラインに

アダムは次第に心を開き 言葉を交わし始める。

 

話してみるとアダムは 本と音楽を愛する

ピュアな心の持ち主だった。

 

「辛い時は音楽を聴く、すると雨が止むんだ」

 

ここでまた、冒頭の曲が流れるのよ。

 

しかしある夜、アダムは 

以前、キャロラインを襲った男たちに刺され

 

病院に担ぎ込まれたが 医師は刺された傷よりも

すぐにでも 心臓の移植が必要だと言うが・・

 

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やがて、もうお互いの存在なしに 

生きていけないと思うほど 深い愛を知ったふたり。

 

けれどはじめて、アイスホッケーの試合に行った

アダム・27歳の誕生日。

 

喜ぶアダムの姿を見ながら 

幸せをみしめる キャロラインだったが

帰りの車中で アダムは息を引き取る。

 

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アダムから贈られた レコードを聴きながら

ふたりの思い出をたどる キャロライン。

 

     赤薔薇

と、こういう本当に 普通の、甘い、

ただの ラブストーリー。

 

それはナイでしょ、というところが 

あれこれあるけど それも笑って見逃がせる。

 

「ウチのパパは、

 プラスチックのツリーを飾ったりして嫌になる」

と言うキャロライン。

 

クリスマスの朝、目覚めてみると 自分の部屋に 

本物の、モミの木の、立派なツリーが!

アダムが夜中にこっそり 彼女の部屋に運び

そのまましばらく 寝顔を見ていたと 告白する。

 

家族で住んでる お家ですよ、

こんな大きなもの持って どっから入って来たの!

 

寝顔を見てたなんて 気持ち悪いなあ・・

 

 

それでもラストは

おばさん(←私よ) 泣いちゃった。

 

そして、これはほんとに、1993年の映画なの?

というくらい、レトロな雰囲気だった。

 

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「お星様 どうか、私たちの願いをかなえて下さい」

なんて、可愛いシーンもある。


だから、ま、いいか

 

     赤薔薇

ところであの曲、結局、最後のクレジットを 

見るまで 判らなかったのですが

でも、確かに昔 聴いたことのある曲だった。

 

♪~こんな若者がいた 風変わりな夢見がちの若者

  ちょっと内気で 悲しみを秘めた目~

 

 

ナット・キング・コールの 「NATURE BOY」でした。