5月末に肺炎のため
父が79歳で亡くなりました
身内が亡くなるという
初めての経験をして
失敗や後悔がたくさんありました
今回はそんな経験を通じて…
「やっておけば良かったー」と
痛感したことについてお伝えします
延命治療について
入院して数日経った頃
主治医から呼ばれました
父はもう会話もできない状態
今後心臓マッサージや人工呼吸器を
使う必要が出てきた場合
希望するかどうか
ご家族で決めてください
とのこと
え?
可能性が少しでもあるなら
どんなことでもやって欲しい
迷わずそう思った兄と私
(母はショックで思考停止状態)
ところが先生は
正直なところ
その処置をしたからと言って
以前のように元気になる可能性は
限りなくゼロに近い
心臓マッサージでは肋骨が折れて激痛
人工呼吸器を一度つけてしまうと
取り外すことは難しい
食べることも喋ることもできない
そんな厳しい現実をつきつけられました
兄と私は泣きながら話し合い
延命治療はしないという結論を
主治医に伝えました
きっと父はそれを望んでいない…
そう思ったから
父と母はもしもの時のことを
一度も話したことが無かったそうです
もし父が元気なうちに
本人がどうしたいのか希望を
確認できていたら
私たち家族の心の負担を
少しは軽くすることができたかもしれません
家族とはいえ
人の生死に関わることを決断するのは
とてもとても重いことだから…
葬儀の方法について
延命治療同様
葬儀の方法についても
話し合っておくべきでした
親族だけで執り行うのか
なるべく多くの人に参列して欲しいのか
通夜・告別式と2日に分けるのか
1日葬で行うのか
この点について
父と母は近所の家族葬専門の
葬儀屋さんの会員になっていました
『家族葬10万円~』という看板が
街のあちこちにある有名な葬儀屋さん
もしもの時はここにお願いしようね
と二人で決めていたようです
アットホームでリーズナブル
そんなイメージがあった家族葬でしたが
提示された金額を見て絶句…
会員になっていたことで
それは父の希望だから…と
いつもはどんなことも
鬼のように比較検討しまくる兄ですら
その考えは浮かばなかったようでした
というよりも…
大切な家族を亡くして数時間で
全てを決めなければならない
そんな日常とかけ離れた状況の中
冷静な判断をするのは
想像以上に難しいことでした
会員にはなったけれど
実際の費用や葬儀のスタイルなどは
全く話し合っていなかった…
これが今回の大きな失敗だったと
痛感しています
エンディングノートについて
やっておけば良かったとは思うものの…
高齢の両親と『死』について
話し合うというのは
もちろん簡単なことではありません
ショックで落ち込んだり
怒りだしてしまうかもしれません
もし抵抗が無いようであれば…
エンディングノートを書いてもらうのは
とても良い方法だと思います
インターネットで無料配布しているものや
ダウンロードできるものもあります
人生いつ何が起こるかは
誰にも予想できません
高齢者だけではなくどんな年齢の人でも
エンディングノートは必要だと思います
たとえば我が家で
私が突然死んでしまったら
何も分からない家族は
大きなパニックの渦に放り込まれるはず
この他にも相続関係やら名義変更やら…
気が遠くなるほどやることは山積みです
備えあれば憂いなし
できることから少しずつ
やっていけたらいいですね
…と言いつつ我が家は
全く何もやって無かった訳ですが
そんな我が家の失敗談が少しでも
どなたかのお役に立てば幸いです
お読みいただきありがとうございました
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