5月末に肺炎のため
父が79歳で亡くなりました
入院前日までいつも通り元気だった父
入院した時も
『軽症で命にかかわることはない』
と主治医から言われ
心から安堵していた母でしたが…
入院後数日でほぼ意識がなくなり
そのまま三週間後に息を引き取りました
もういよいよ危ない状況になると
病院からの電話がいつ鳴るのか
ビクビクする毎日
そしてある晩のこと
夜中の1時過ぎ
隣の部屋で寝ていた兄の携帯が鳴りました
ずっと眠れずにいた私は
あ、ついに来たな…と
すぐに兄のところに行きました
母と兄と三人で病院に駆けつけ
それから30分ほど経った時
想像していたより驚くほど呆気なく…
父の呼吸は止まりました
だんだん呼吸が弱くなるとかではなく
あまりにも突然止まったので
えっ?機械の不具合?!
と思ったぐらい
よくドラマのシーンにあるような
みんなで抱きついて号泣する…
みたいな暇もありませんでした
そしてそこからが忙しかった!
どこからともなく現れた
病院と提携している葬儀屋さん
突然あれこれ話を進め始めたけれど…
父と母は10年ほど前に
近所にできた家族葬専門の葬儀屋さんの
会員になっていました
『家族葬10万円~』という看板が
街のあちこちにある有名な葬儀屋さん
もしもの時はここにお願いしようね
と二人で決めていたようです
なので
病院提携の葬儀屋さんはお断りし
1時間ほどで近所の葬儀屋さんが
父を迎えに来てくれました
やっと帰れるのに
一緒の車では帰れないんだなぁ…
その時初めて
父が亡くなったことを実感し
胸が苦しくなりました
自宅に戻ったのは5時前ぐらい
少しでも寝ておこう…
ということになりましたが
たぶん母も兄も
ほとんど眠れなかったと思います
そして10時
会員になっていた葬儀屋さんへ
葬儀の打ち合わせに行きました
父が亡くなってまだ数時間
ほとんど寝ておらず
意識は朦朧とした状態でしたが…
流れるような説明の後
見せられた葬儀の見積書
思わず二度見しました
そこに提示された金額は…
230万円!!
さすがに眠気も吹っ飛びました
家族葬10万円~じゃなかったの…??
母はこれから
一人で生きていかなければならないのに…
そんな金額払えるはずもありません
そして父もきっと望んではいないはず
それまでずっと黙っていた母が
初めて口を開き
小さいけれどキッパリと言いました
そんなに払えません…
葬儀費用の値引き交渉をするなんて
何だか父に申し訳ない
そんな罪悪感ももちろんありましたが
母の意志も確認できたので
改めて不要なものを検討して外すため
それぞれのサービスの単価を確認したところ
パックになっちゃってるので
単価の設定は無いんですよ~
とのこと・・・
全く納得いかなかったので
我が家のかなり小うるさい兄が
あれこれしつこく話合いをした結果…
1/5程度の金額に落ち着きました
そんなにディスカウントしちゃって…
ちゃんと葬儀やってもらえるのかしらと
心配でしたが
結果的には
全く何の問題もありませんでした
むしろ230万円払ってたら
何にそんなにかかってたの?!
と聞きたいぐらい…
今回の経験から
たくさんの学びがありました
親が元気なうちに
やっておけば良かった!と思ったことは
こちらの記事にまとめました
我が家の経験談が少しでも
どなたかのお役に立てば幸いです
お読みいただきありがとうございました
▼関連記事