きっと夢はかなう ~乾癬で苦しむ人がいない世界を~ -6ページ目

きっと夢はかなう ~乾癬で苦しむ人がいない世界を~

私たちのビジョンは『乾癬で苦しむ人がいない世界』を実現させること。
乾癬という病気を広く一般の人たちに知ってもらい、
乾癬でも暮らしやすい社会をめざし、
たとえ病気でも日々の生活を楽しめるように
乾癬の啓発と患者さんの未来のために活動している団体です。

★10月29日は世界乾癬デー★

 

世界中の乾癬患者さんが

乾癬について発信したり

患者さん同士でつながったり

乾癬を知ってもらうための啓発をしたり

 

年に一度の乾癬のお祭りです♪

 

インスパイアでは

世界乾癬デーに合わせて

毎年イベントを開催していますが、

今年は新型コロナウイルス感染の広がりのため、

「みんなで集まって」

ということが困難な状況となってしまいました。

 

どうしようか…

困難だけど何かしたい!

 

コロナ禍で

オンラインやリモートでの交流が広がってきました。

ならばインスパイアもオンラインで

トークセッションをしてみよう!

ということになりました。

 

ん?

集まらなくていいなら…

オンラインでするなら…

 

世界乾癬デーの当日に配信しよう!!

 

仕事があったり

遠方から集まると

どうしても休日になってしまいます。

 

コロナの恩恵か?

オンラインでできるようになったので

10月29日世界乾癬デー 

当日に配信することができることになりました♪

 

会場に出向かなくても

日本全国どこにいても

お仕事終わって晩酌?しながらでも

視聴することができます!!

 

当日の視聴ページは後日HPにアップしますので

準備が整いましたら改めてお知らせします。

 

ところで…

 

誰が?

どんな?

話をするの????

 

それは次回blogでお伝えしますね^^

 

#乾癬 #乾癬患者 #世界乾癬デー #WPD 

#乾癬の啓発 #乾癬イベント #乾癬オンライントーク

#コロナ禍でもできること

世間の人たちにあまりにも知られていない

『乾癬』

という病気。

 

「乾癬」なんて言ったら「感染」と思われちゃう…

どう説明していいかわからない…

ヘンな病気だって思われたくないから言えない…

 

乾癬患者さんにとって

「乾癬」という病気だということを

「伝える」ということは

とてもハードルの高いことでもあります。

 

もっとこの病気のことを

周りの人に知ってもらいたい!

乾癬という病気のことをわかって欲しい。

 

そんな患者さんの想いとともに、

インスパイアでは

毎年東京タワーで2日間にわたって

乾癬の啓発活動をしています。

 

また、地方にも出向いて

「乾癬キャラバン隊」して

街頭での啓発活動をしています。

 

乾癬のチラシを配布しながら、

「乾癬を知っていますか?」

というアンケートも実施していますが、

 

知っているという人はホントに少ない!!

その現実に寂しくなることもあります。

 

どうしたら知ってもらえるか?

どうしたら自分が乾癬だって言えるか?

 

その取り組みとして

2020年は、

「乾癬患者さんが、誰か周りの人に

乾癬だということを伝えてみる」

ということをやってみたいと思っています。

 

今、日本では約43万人の乾癬患者さんがいます。

 

もし…

43万人の患者さんが、

誰かひとりに

「私ね、乾癬なんだ~」って伝えたら、

乾癬を知ってる人が43万人になる!!

 

もし、2人に伝えたら

86万人の人が乾癬を知ることになる!!

(幼稚園レベルの単純な計算ですみません^^;)

 

今年の世界乾癬デーのテーマは

「INFORMED」

 

患者さんが伝えたい情報を持って、

伝えたいと思う人に伝える。

乾癬という病気の情報の伝達をしてみたい!!

 

まずは

“わかってくれそうな人”

から伝えてみませんか?

 

いきなり会社の上司とか、

行き当たりばったりの人とか、

そんな難しいところは選ばずに、

 

あなたが知ってもらいたいと思う

身近な人からでいいと思います。

ハードルは低い方が跳びやすいですもんね^^

 

身近な人に伝えてみて… 

もしわかってもらえたら、

もし理解してくれたら、

それはきっとお互いに幸せなことなのかもしれません。

 

言葉には出来なかったけど、

もしかしたら

心配してくれていたりするかもしれません。

 

相手側も

「その皮膚どうしたの?」

とは言い出しにくいだけなのかもしれません。

 

 

乾癬のことを、何気ない日常の会話でできたらいいな…。

 

『INFORMED』

 

乾癬のことを

もっと知って、

もっと話して、

もっと伝えよう!

 

今年のインスパイアは

これにチャレンジします!

 

 

#乾癬 #世界乾癬デー #乾癬の啓発 #乾癬だって言えない #乾癬だって言いたい

#乾癬を知ってもらいたい #WPD2020 #Informed

 

健康維持や増進の観点から「百害あって一利なし」と言われるタバコですが、もちろん、乾癬に対してもさまざまな影響があります。タバコが乾癬にどのような影響があるのか、具体的に見ていきましょう。

 

双月さんによる写真ACからの写真

 

タバコについては、今さら説明する必要もないとは思いますが、その起源や歴史について簡単におさらいをしておきます。

 

タバコは、1492年にコロンブスがアメリカ大陸へ到達したのを機にヨーロッパ大陸へ持ち込まれ、16世紀以降、日本を含むアジアやアフリカなど世界中に広まったとされています[1]。

 

当時、すでにアメリカ大陸の先住民たちに喫煙習慣があったことも考えると、タバコは少なくとも500年以上もの間、私たちの生活に根付いていることになります。

 

タバコはナス科タバコ属の植物です。現在、世界各国で栽培されているタバコのほとんどはニコチアナ・タバカスという種で、アルゼンチン北西部に自生するニコチアナ・シルベストリスとボリビア西部に自生するニコチアナ・トメントシフォルミスとの交雑種と考えられています[1]。

 

さて、平成30年国民健康・栄養調査報告によると、現在習慣的に喫煙している人の総人口に占める割合は17.8%となっており、この割合は最近10年間で有意に減少しています[2]。

 

非乾癬患者と比較すると、乾癬患者では喫煙者が多く、さらに1日に吸うタバコの本数が多く、喫煙年数も長いという報告があります。また、喫煙歴のある人は乾癬を発症しやすく、現在も喫煙している人ではそのリスクがさらに高かったという報告があります[3]。

 

タバコは乾癬の重症度とともに、治療へのアドヒアランスや効果とも関連があると言われています[4-6]。乾癬の重症度は、喫煙期間や喫煙開始年齢とはあまり関連がなく、1日に吸うタバコの本数やパックイヤー(1日のタバコの箱数×年数)であらわされる喫煙強度と関連していたという報告があります[4, 5]。

 

また、治療へのアドヒアランスや効果に関しては、特に抗TNF-α抗体(生物学的製剤の一つ)による治療において、喫煙者は非喫煙者よりも治療へのアドヒアランスが低く、効果も乏しかったという報告があります[5, 6]。

 

なぜタバコが乾癬の発症や重症度に関連するのかはよくわかっていませんが、タバコに含まれるニコチンには炎症性サイトカイン(IL-12, 17, 22およびTNF-α)の放出、血管の新生、角化細胞の増殖を促進するなどの作用があると言われています[5, 7]。

 

このようにタバコは乾癬の発症および増悪因子となっており、また、治療にも悪い影響を及ぼすようです。

 

現在、20本入りのタバコ1箱の値段は500円前後ですので、1日1箱のタバコを吸うとすれば、1ヶ月で約15,000円、1年間では約18万円になります。さらに2020年10月から1箱50円程度値上げになるようです。

 

タバコをやめて、そのお金を治療に充てれば(もちろん、治療以外に使ってもよいのですが)、乾癬の増悪因子の一つを排除できると同時に、乾癬をもっとよくすることもできるかもしれませんね。

 

愛煙家のみなさんにはきびしいお話だったかもしれませんが、これを機会に禁煙にチャレンジしてみませんか?

 

この記事を書くにあたって参照した文献:

1. 川島伸麿.たばこの起源をめぐって-生化学的研究を中心に-.化学と生物.1975;13(10):675-680

2. 平成30年国民健康・栄養調査報告.厚生労働省.2020.3

3. Armstrong AW, et al. Psoriasis and smoking: a systematic review and meta-analysis. Br J Dermatol. 2014;170:304-314

4. Fortes C, et al. Relationship between smoking and the clinical severity of psoriasis. Arch Dermatol. 2005;141:1580-1584

5. Naldi L. Psoriasis and smoking: links and risks. Psoriasis. 2016;6:65-71

6. Højgaard P, et al. Association between tobacco smoking and response to tumour necrosis factor α inhibitor treatment in psoriatic arthritis: results from the DANBIO registry. Ann Rheum Dis. 2015;74(12):2130-2136

7. Armstrong AW, et al. Smoking and pathogenesis of psoriasis: a review of oxidative, inflammatory and genetic mechanisms. Br J Dermatol. 2011:165:1162-1168

「グルテンフリーダイエット」とは「グルテン」を摂取しない食事、もしくは食生活という意味です。海外では体によい食事あるいは健康的な食生活として取り入れている人もいて、最近は日本でも知られるようになってきています。

 

乾癬患者の間でも食事療法の一つとしてしばしば話題になる「グルテンフリーダイエット」、実際に乾癬に効果はあるのでしょうか?

 

ohsakaさんによる写真ACからの写真

 

グルテンとは小麦に含まれるたんぱく質であるグルテニンとグリアジンが水と反応して生成される物質です。パンのもちもちとした食感は小麦粉に水を加えて捏ねることで生成されるグルテンによるものです。

 

グルテンと乾癬との関連で注目されているのが「セリアック病(グルテン過敏性腸疾患)」です。セリアック病は特定の遺伝子を持つ人がグルテンを摂取することにより発症する自己免疫疾患です[1]。

 

セリアック病についてはこちら(日本語)をご参照ください。

 

乾癬患者におけるセリアック病の有病率は非乾癬患者の約2倍で、セリアック病患者における将来の乾癬発症リスクは非セリアック病患者の1.7倍という報告があります[2]。

 

日本人におけるセリアック病の有病率は0.05%という報告がありますが[3]、日本人乾癬患者におけるセリアック病の有病率を示したデータはありませんでした。

 

グルテンフリーダイエットは、セリアック病と診断されている乾癬患者においてはセリアック病の消化器症状を改善させるだけでなく、乾癬の重症度も低下させたという報告がありますが[4]、セリアック病ではない乾癬患者においては有用ではなかったという報告があります[5, 6]。

 

 また、セリアック病ではない人では、グルテンの摂取量は乾癬/乾癬性関節炎の発症には関連していなかったという報告もあります[7]。

 

グルテンはグルテニンとグリアジンにより生成される物質ですが、グリアジンに類似したたんぱく質として、ライ麦にはセカリン、大麦にはホルデイン、オーツ麦にはアベニンが含まれており、これらもグルテンと総称しています[8]。したがって、セリアック病のある乾癬患者はこれら小麦以外の麦も避けた方がよいでしょう。

 

グルテンフリーダイエットは、セリアック病(グルテン過敏症を含む)のある乾癬患者では推奨されていますが、行う場合には乾癬に対する標準治療との併用で行わなければなりません[9]。

 

国際食品規格委員会の食品表示に関する国際規格では20mg/kg未満のグルテンを含む製品は「グルテンフリー」と表示できることになっていますが、セリアック病患者におけるグルテン許容量には個人差(10~100mg/day)があるため[8]、注意が必要です。

 

日本では、小麦は食物アレルギーの原因となる特定原材料として表示しなければなりませんが、その他の麦やグルテンは表示義務がありません。

 

グルテンフリーダイエットを厳密に行おうとすれば、日本では表示の問題からグルテンを100%除去することがむずかしい可能性があり、日々の食事にかなり気を配る必要があります。

 

グルテンフリーダイエットは、セリアック病のない乾癬患者では、乾癬に対する効果はなく、むしろ体に必要な栄養素の摂取を妨げる可能性もありますので、好ましいものではないと考えます。

 

この記事を書くにあたって参照した文献:

1. Lebwohl B, et al. Coeliac disease. Lancet. 2018;391(10115):70-81

2. Bhatia BK, et al. Diet and psoriasis, part II: celiac disease and role of a gluten-free diet. J Am Acad Dermatol. 2014;71(2):350-358

3. Fukunaga M, et al. Celiac disease in non-clinical populations of Japan. J Gastroenterol. 2018;53(2):208-214

4. De Bastiani R, et al. Association between coeliac disease and psoriasis: Italian primary care multicentre study. Dermatology. 2015;230(2):156-160

5. Michaëlsson G, et al. Psoriasis patients with antibodies to gliadin can be improved by a gluten-free diet. Br J Dermatol. 2000;142(1):44-51

6. Michaëlsson G, et al. Gluten-free diet in psoriasis patients with antibodies to gliadin results in decreased expression of tissue transglutaminase and fewer Ki67+ cells in the dermis. Acta Derm Venereol. 2003;83(6):425-429

7. Drucker AM, et al. Gluten Intake and Risk of Psoriasis, Psoriatic Arthritis, and Atopic Dermatitis Among United States Women. J Am Acad Dermatol. 2020;82(3):661-665

8. Biesiekierski JR. What is gluten? J Gastroenterol Hepatol. 2017;32 Suppl 1:78-81

9. Ford AR, et al. Dietary recommendations for adults with psoriasis or psoriatic arthritis from the Medical Board of the National Psoriasis Foundation a systematic review. JAMA Dermatol. 2018;154(8):934-950

ナス科の野菜には、ナス、トマト、ジャガイモ、シシトウ、ピーマン、パプリカなどがあります。どれもおなじみの野菜ですし、これから夏場にかけてはこれらの野菜のおいしい季節ですよね。

 

でも、これらの野菜を「乾癬」というキーワードとともにインターネット検索すると、かなりの確率で「好ましくない食材」として紹介されています。何か科学的な根拠があるのかどうか調べてみましょう。

 

ハピネスさんによる写真ACからの写真

 

ナス科の野菜には、他の野菜と同じように、たんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養素が豊富に含まれています[1]。

 

一方、ナス科の野菜に含まれる成分には毒性を示すものもあります。主にジャガイモの芽や皮(特に緑色に変色した部分)に含まれるソラニンとチャコニン(カコニン)や、トマトの葉や未熟な実に含まれるトマチンです。また、ジャガイモから作られるポテトチップスやフライドポテトにも毒性を示すアクリルアミドが含まれます[2]。

 

ナス科の野菜が「好ましくない食材」とされているのは、このような毒性成分が含まれるからなのでしょうか?しかし、わざわざジャガイモの芽や皮、トマトの葉を食べることはないと思いますし、これらの成分は乾癬患者に特異的に毒性を示すものでもありません。また、ナス科の野菜以外にも毒性成分を含む食材は存在します。

 

どのくらいの乾癬患者がナス科の野菜を避けているのでしょうか?

 

アメリカ人乾癬患者を対象とした調査研究では、調査に参加した1,206名のうち、1,037名が乾癬のための食生活改善として何らかの食べ物を避けたり減らしたりしたことがあると回答しており、そのうちナス科の野菜(トマト、ナス、ピーマン、パプリカ、ジャガイモ)を避けたり減らしたりしたことがあると回答したのは28.8%でした[3]。

 

実際にナス科の野菜が乾癬に悪影響を及ぼすのかどうか、科学的な根拠を探ってみると、それらに対するアレルギーと症状の増強との間に関連があったという報告はありましたが[4]、それ以外には特に見出せませんでした。

 

視点を変えて、ナス科の野菜の利点について考えてみましょう。

 

ナス科の野菜には、前述の栄養素に加えて、ファイトケミカルという機能性成分も含まれています。ナスに含まれるナスニン(アントシアニンの一種)、トマトに含まれるリコペン(リコピン)、シシトウに含まれるカプサイシンなどです[5]。

 

乾癬の病変部における炎症プロセスは活性酸素の産生を誘発し、乾癬患者では全身性に酸化ストレスの兆候が見られると言われています。ナス科の野菜に含まれるファイトケミカルの多くは抗酸化作用を持っており、これらを摂取することで酸化ストレスを軽減し、抗炎症効果につながると考えられています[6, 7]。

 

ナス科の野菜は、乾癬に「好ましくない食材」として実際にそれらを避けている人もいるようですが、栄養が豊富で抗炎症効果も期待できる機能性成分も含まれていることを考えれば、むしろ「好ましい食材」なのではないでしょうか。

 

もちろん、ナス科の野菜に対するアレルギーがある場合には避けるべきでしょうし、苦手な方は無理して食べる必要はないと思いますが、ナス科の野菜がおいしくなるこれからの季節、毎日の献立に上手に取り入れて、食事を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

この記事を書くにあたって参照した文献:

1. 日本食品標準成分表2015年版(七訂)追補2017年.文部科学省

2. Laurie C, et al. Naturally Occurring Food Toxins. Toxins. 2010;2(9):2289–2332

3. Afifi L, et al. Dietary behaviors in psoriasis: patient-reported outcomes from a U.S. national survey. Dermatol Ther. 2017;7:227-242

4. Weryńska-Kalemba M, et al. Analysis of selected allergic reactions among psoriatic patients. Adv Dermatol Allergol. 2016;33(1):18–22

5. 野澤義則,他.東海学院大学紀要.2016;9:67-79

6. Alvim F, et al. Antioxidants in dermatology. An Bras Dermatol. 2017;92(3):356–362

7. Działo M, et al. The Potential of Plant Phenolics in Prevention and Therapy of Skin Disorders. Int J Mol Sci. 2016;7(2):160