日ごろ見慣れた単語にも意外な意味があるときがある。
たとえば in は 'in the direction', 'in the room' というように
副詞的に使われているがこれが名詞の役割をもつようになると
「与党議員」、「コネ」というような意味をもつ。

また well という単語には「井戸」という意味がある。

趣向は異なるが、簡単な単語を付け加えることで単語に色をつけられる。

「元カレ」の「元」、これは英語では 'ex-' をつかう。つまり、「元カレ」
は 'ex-boyfriend' となる。

では「ヒーロー気取り」の「気どり」はどのように言えるかというと、
'wannabe' である。 wannabe は want to be の省略された言い方で
「あのガキはヒーロー気取りだ」は 'the boy is a hero wannabe' となる。

これと似通っている表現に '~to-be' がある。「~という状態に向かっている」ということをあらわすときに使う。

例としては mother-to-be 「母親という状態に向かっている人」、つまり
「妊婦さん」である。  
look at, see, watch, make out, recognize は全て「みる」と訳すことができるが、多少ニュアンスの違いがある。

(look at)には本来ちがうところを見ていたのをわざわざ自分の視点を動かしてみる、という感じがある。たとえば please look at page 24(24ページを見てください)というのには、わざわざページを繰って対象をみるという感じである。
このときsee,watchが用いられることは比較的少ない。

またwatchにはそれを見ている人が、対象に興味を持っていることを含んでいる。
I watched the movie. 「凝視」の感じである。だから「エロ画像をみる」は I watch pornography. が最も適している。むっつりのひとならば、he looked at the pornography that his friend was watching beside him. となるだろうか。

seeは最も広義な単語である。「視界にはいる/はいっている」という感じである。
look at してわざわざ見たものは、こんどはsee を使って表せる。ページ24をlook at でみてそのあと先生がそこを読み上げる間24ページをseeするという具合にである。

make outは必死に頑張ってみることができるときに使われる。父が肩車してくれたおかげでディズニーパレードを「make out」できたという感じである。

最後にrecognizeだがこれは対象をまずみてそれを自分の脳内にあるデータと合致したときなどに使われる。I couldn't recognize the boy who talked to me very frankly.(男の子に話しかけられたんだけど、誰なのか思い出せなかった。)てな感じ。
古代ギリシア語で「フォービア」という言葉が恐怖という意味で使われていた。
それに由来して英語にも-phobia というと~嫌い・恐怖症という表現がある。
例をあげると、

Acrophobia(高所恐怖症)
Acousticophobia(ノイズ恐怖症)
Agoraphobia(アゴラ恐怖症)
アゴラというのは古代ギリシアで市場や集会などが行われた開けた場所のこと。
Anglophobia(イギリス嫌い)
Judeophobia(ユダヤ嫌い)
Japanophobia(日本嫌い)

最後のJapanophobiaという言葉があることには驚いた。
植民地支配をおこなってきたイギリスに対して、または歴史的に排除され続けてきたユダヤに対してはわざわざ-phobiaという造語があってもいい気がするが、日本に対して作ったのは僕には違和感がある。しかし言葉がある以上、そのような状況もあったのだろう。例文はすぐに見つけられた。

Perhaps this is one of the reasons of their Japanophobia. But if Japan became the ally of France, all this fear and suspicion of Japan would disappear, ... (1906 Edward Albert Bell - These meddlesome attorneys )
「おそらくこれは彼らがJapanophobiaとなる理由の中のひとつである。しかし日本がフランスと同盟を結ぶのならば、日本に対する恐怖や疑いは消えていくだろう。」

極東の小国であった日本が世界史に影響を与え始めるのは19世紀もなかごろの話なのでおそらくそれ以降にできた言葉であると思う。