好きな辛口のタイプを探す。 二、 | 日本一面白い☆日本酒についてのブログ

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2024年1月1日よりブログ復活しました。
「売り手」としては意外と真面目に日本酒に関して考察してると思います。たまにふざけていますが、ギリギリでいつも生きていたいから・・・
「酒と料理 戸塚駅横研究所」を経営しております。
2020年 SAKE DIPLOMA 取得。

いやー、

ゴルフが続き遅くなってしまった。

 

どうも!

今年に入りコースに月に1,2回行くようになり

「100切りカリキュラム」を遂行中の「私」です。

 

人生、8回目のコースでとうとう「110」になり

調子に乗ってます。

あとはドライバーのコツを掴めば・・・

 

 

 

はい、

 

今日は、

②山田錦などの甘味・旨味が強い酒米を使い発酵を進めていくタイプ

の説明ですね。

 

「辛口」が基本的に、発酵を進めて

米の甘・旨味をなくしていくものなら、

 

まあ、前回にも書きましたが

甘味、旨味の少ない仕上がりになる酒米を使い

新潟県がうまくやったという歴史もあるのですが

 

どうせなくすのだから、

甘・旨味の強い米は使わないよね。普通に考えて。

モッタイナイ。

 

 

でも、そこで

米の甘・旨味がたっぷりある山田錦なんかで

敢えて「辛口」を造ったらどんな感じになるんだろう?

と思った杜氏さんがいたんでしょうね。おそらく笑

 

 

そういった発想から生まれたであろう「辛口」が

(あくまでも勝手な憶測ですが)

貴(山口)濃醇辛口

 

 

 

このお酒に最初に出会った時に

「濃醇?」と思考停止になった記憶があります。

もう10年以上前です。

 

しかしながら、試飲を繰り返すと、

揚げ物に合ったり、蔵元が推奨する鶏肉料理にも合ったりと

実に料理と寄り添う新しい「辛口」じゃないか!

ということで

すぐにうちのレギュラー酒にしました。

 

 

「辛口」なのに「濃醇」

これ如何に???

と、

酒屋さんを通じて蔵元さんに聞いてみたところ

 

「山田錦という米の甘味・旨味がよく出るお米を使っているのがミソで、

低温でじっくりゆっくり発酵させて最後に日本酒度+10くらいに持っていく」

 

という「これも発明なんじゃないか!?」

という位すごい回答を頂きました。

 

 

 

「米の甘味・旨味が存在して後口がスッと切れる。」

でも、確かに甘くない。

こんな「辛口」もあるのです。

 

 

 

宝剣(広島)の辛口も多分このタイプだと思います。

宝剣は八反錦をよく見ますね。

 

もちろん

酒屋万流だから製法に違う部分もあるかも知れません。

が、多分。笑

(…本当に色々な蔵元に直接行って聞いてみたいなあ。

これも今後、ライフワークにするかな。)

 

 

 

 

ちなみに

お客様から「燗のおすすめは?」と言われたら私は

 

「最初から最後までお米の甘味・旨味をどっしり感じる燗ですか?

それとも、後口がスッと切れる燗がいいですか?」と聞いたりして

「後口が切れる燗」と言われたら、貴や宝剣をサーヴィスします。

・・・サーヴィス笑。ふふふ。

 

 

 

料理と日本酒のペアリングの基本は味わいを合わすこと。

 

お米の甘・旨味が少なくても存在していれば

料理の甘・旨味に必ず呼応します。

なおかつ後口がスッと切れるのです。

それがまた次の一口を誘う。

 

 

 

 

なんとも素敵な辛口酒だと思います。