僕らの日々 Tant de belles choses -3ページ目

エヴァリー・ブラザーズとフランソワーズアルディさん


1962年 Tous les garçons et les filles でデビューした頃の

フランソワーズ・アルディさん 18歳

 お部屋で愛用のギターとポーズ♡


 パリ9区 オマール通りの小さなアパートのお部屋で(妹さんと一緒のお部屋だったとか) こんな風にギターを奏でたりお気にいりのレコードを聞いては ご自分のメロディを創作されていたのですね☺️
 壁のピンナップはブリジットバルドーやヘップバーン(違うかも?)と女性ばかりですが… もしかしたら写真撮影の為に男性スターのピンナップははずしてしまったのかも…? 
 1960年のはじめ頃 アルディさん16歳頃 
お母様が ラジオを購入され その時流れてきた
「ラジオルクセンブルクイングリッシュ」

この放送局で アルディさんは エルビス・プレスリー エヴァリー・ブラザーズ クリフ・リチャード そしてブレンダ・リーといったアメリカの音楽を聞くようになったそうなのです。 その中でもアルディさんは少し悲しいメロディが多いエヴァリー・ブラザーズがとりわけお気に入りだったとか…「私はいつも 悲しい音楽しか好きになれなかった…」と。

 実はアルディさんは未婚のシングルマザー家庭の環境で育ったのです。 そして別の家庭があって離れて暮らす めったに会えない父親の方針で とても厳しい宗教学校に通っていたそうなのです。

 両親の揃った家庭の子供達ばかりの その私立学校で

自分がとりわけ”他の子供とは違う家庭環境”である事に

強いコンプレックスを持っていました。

 また成績が優秀であったため(詳しくはわからないのですが)2年も飛び級をしたため 仲の良い友人を持つことができず 休み時間はいつも隠れるようにシスター達の居る礼拝堂に行き ひとり時間を過ごしていたそうなのです。

”シスターのお気に入り”と見られますます友人らは離れていき孤独さが更に増していく日々なのでした。

エヴァリー・ブラザース 1950年代後半から1960年代前半に活躍した、ドンとフィルのエヴァリー兄弟によるデュオ。

私はサイモン&ガーファンクルがカヴァーした曲しか知らなかったので Spotifyでエヴァリー・ブラザースを聞いてみました。 

 声質が似ている兄弟2人のハーモニーがとても美しいからなのでしょうか 不思議と飽きることなくずっと聴いていられる感じ そして アルディさんが「悲しい…」と感じた音色かあると思いました。

 アルディさんの歌う曲に感じる悲しみ… tristesse それは

 例えハッピーな歌詞であっても 消せるものではない… 不思議と 飽きることなく聴きたくなる感じ

アルディさんが この頃に好んで聞いてきた音楽と深く結びついているのだと思いました。

最初の2曲はサイモン&ガーファンクルのカヴァーで有名↓ 

 
タイトルもずばり…So Sad という曲


アルバム En l'anglais (オール・イングリッシュ)の中でエヴァリー・ブラザースのヒット曲である ※Let  It Be Meをアルディさんもカヴァーしています↓

ジルベール・ベコーのシャンソンt'appartiensを英語カブァーしヒットした曲 アルディさんもカブァーしEn l'anglais に収録


 アルディさんが聴いていた時代のエヴァリー・ブラザースの同曲



 今回ブログの為に検索していて偶然発見して驚きましたが
1965年のアメリカのTV番組「スティーブローレンスショー」でアルディさんが 憧れのエヴァリー・ブラザースと共演されているという貴重な映像です。

向かって右側の女の子デュオはJacky &Gailというアメリカのフォークデュオ 全員で歌っているこの曲は 「Down Town」というタイトルでイギリス出身の女性歌手ダスティ・スプリングフィールドの大ヒット曲なのだそうです。(イエロードッグさんコメント欄にて教えて頂き感謝です)
 なおこの動画はEverlyBrothersの公式インスタグラムでも見れます。
ビートルズやサイモン&ガーファンクルに深く影響を与えたという このEverlyBrothersについて
「エヴァリー・ブラザースこそ世界最高のバンド」と語るポール・マッカートニー氏のブログ記事を併せてご紹介します

http://lightnews.blog137.fc2.com/blog-entry-5219.html




 


 


 


 

 





 





 






深掘り1962年フランソワーズ・アルディ のデビュー曲

1962年の記念すべきフランソワーズ・アルディさんの
デビュー曲 Tous les garçons et les filles の素敵な
ビデオクリップ あらためて見ていると少し不思議?
今日はあらためて深掘りしてみたいと思います


4Kのとても綺麗な動画を見つけましたの↓で是非!☺️

まず このビデオクリップの撮影された季節なのですが…
モデルの2人の女の子はノースリーブの夏服ドレス。
 でも アルディさんはしっかりとしたコートを着ており
さらに他の遊園地のお客さんも冬服…冬枯れの木々が背景に見える事から真冬の遊園地ですね。

場所はどこでしょうか? あちこち🔍️りましたところ フランス版のwikiにこの曲に関する情報の記載がありました。
PARISのBoulevard de Clichy 

クリシー大通りの遊園地Fête foraine 

foraineは移動式のという意味だそうなのでクリスマイベントやフェスティバルに併せて設営される遊園地のようです



https://fr.wikipedia.org/wiki/Boulevard_de_Clichy

 

さて wikiによりますと
この大胆でセンスの良いビデオを撮影したのは 

なんと…あの 有名な「男と女」Un homme et une femme ダバダダバダバダ〜♪でお馴染みのヌーヴェルヴァーグの

巨匠クロード・ルルーシュ監督なのでした。 

それにしても アルディさんと一緒に小型のバイキング のような 遊具 (balançoire)に乗っている2人の女の子は
夏服😨 激しく揺れるのでスカートも捲れてしまい とても寒そうですね…
アルディさんも この女の子2人が大変寒そうにしていたので 歌いながらも気になって仕方なかったとのエピソードも書かれています。もしかしてクールでなんとなくアンニュイな表情はそのせいかしら?

 私がもっとも気になったのは 女の子達が高所で立ったまま揺れてるのに安全ベルトなどを装着してそうもなく…めちゃめちゃ危険⚠️? もしかしたらアルディさんも…😅 
たぶん この時代の緩さでしょうか…   
 

女の子の風に捲れるスカートは当時としては かなりきわどく ちょっとした可愛いスキャンダルを巻き起こしたとか…

 話題作りもクロード・ルルーシュ氏の計算されたものなのでしょうね☺️


1960年代のフランスでは スコーピトーン というフィルム映像が楽しめるコイン式ジュークボックスがカフェなどに置いてあったそうです。

 この映像作品はその為に映画フィルムで撮影されたものだそうです。



 МTVもまだないのに この時代のフレンチポップスに多くの美しい動画映像が残されている理由がよくわかりました。さすが映画とアートの国ですね☺️


 


1962年の10月 フランスの大統領選挙の開票結果待ちの合間に アルディさんはこの曲をTVで披露し とても話題となり レコード会社の予想を超えた大ヒットとなりました。
デビューレコードの裏面の下部にはアルディさんの説明も書かれています。
フレッシュで正統派な声 現代的で 
自分で歌を作るアルディ
皆さんはきっと気に入ることでしょう。
若さと恋の悩み 優しさ そのリズムであなたを
青春へと誘うでしょう。

こちらレコードの最初に収録されている曲 
OhOh  chéri  オーオーシェリー
(アルディさんのソングライティングではない)いかにも
可愛いイエイエ風の曲ですね ☺️これはこれで好きです♡

 ※МTVとは

24時間ポピュラー音楽のビデオクリップを流し続ける音楽専門チャンネル1981年「見えるラジオ」をコンセプトとしてアメリカで誕生しこの形態の音楽番組の代名詞的存在となった。MTVは現在ケーブルテレビの音楽専門チャンネルの通称として使われることもある。



 

 



 実はフランソワーズアルディさんも登場してます↓

 


 

 


参考

https://fr.wikipedia.org/wiki/Tous_les_gar%C3%A7ons_et_les_filles_(chanson)






小林麻美さん「ジェーン・バーキンとの出会い」を語る



https://www.gqjapan.jp/article/20250205-asami-kobayashi-vol7


小林麻美さん 数年前から再び雑誌などのメディアに出られております。もともとほとんどTVなどにはご出演されない方で…そこがとてもミステリアスで不思議で…私のずっと

✨️憧れの存在✨️でした。

  '89年のジェーンバーキンさん初来日コンサートの情報を知ったのはファッション誌のJJに掲載されていた

 このお2人の出会いの特集記事からでした。

 もう 大あわてでチケットを購入しコンサートに行かせて頂きました。小林麻美さん ありがとうございます☺️

ユーミンさんと再びコラボーレーションされないかと大いに期待しております。


麻美さんカヴァーの Lolita go home


LolitaGo homeは作曲セルジュ・ゲンズブール作詞フィリップ・ラブロ1975年のジェーンバーキンさんのアルバムに収録されています 小林麻美さんののシングル(1984年)雨音はショパンの調べ(ユーミン作)のB面として麻美さんご自身の手による日本語歌詞でカヴァーされました。