僕らの日々 Tant de belles choses -2ページ目

戦後80年の祈り l' amitié フランソワーズ・アルディ


  Nous sommes 80 ans après la fin de la guerre.


80年目の終戦の日 一度はじまってしまった戦争を終わらせる事の難しさ…  
 この青い空に爆炎が轟く事がありませんようにと…
深く祈ります。
   昨年 2024年6月 アルディさんの訃報の記事に
"ナチス支配下の1944年パリで生まれたフランスの歌手"…という表現が新聞などで使われていたのが印象的でした。 
  1944年6月 (D-day作戦) 
 米英を中心とした連合軍が フランス北部ノルマンディー海岸に上陸 南進しパリが解放されたのが1944年8月25日。 
 同年1月アルディさんが生まれた頃のフランスは
まさにナチス占領下のレジスタンス(抵抗)と戦火の
中だったのでした。 誕生された17日も 空襲警報が発令され診療所の窓が爆破されたそうで アルディさんのお母様
さぞ恐ろしかった事でしょう…。
 もちろん 日本も本土空襲と沖縄地上戦 南方戦線も激しかった頃です(涙)
  ヒットラーは撤収する前に橋などあちこちに爆薬をしかけ 更に追加の軍を送りました。しかし幸いな事に 連合軍の1部隊がパリに一足早く到着したことで パリ占拠のトップであったフォン・コルテッツオ将軍の判断によりこの命令は中止されました。
  ベルリンでは ご乱心のヒットラーが
「Brennt Paris ?パリは燃えているのか?」と何度も叫んでいたのだとか…こわガーン 
 もしも この時 パリが燃え灰になっていたとしたら… 
私達はフランソワーズ・アルディという 稀有なアーティストに巡り会うことも 叶わなかったのかも…しれませんよね…
 そんな アルディさんの あまたある 名曲の中でも
最も親しまれている曲「l' Amitié」をステージで歌い大観衆とともに 追悼してている映像がありました。
 今年の3月に行われた「Les Enfoirés」レザンフォレという有名な劇団のチャリティイベントでのステージだそうです。       facebook ログインしなくても動画見れますがスピーカーをオンにしてご覧ください

  残念ながら息子のトマ・デュトロン氏はご自分のツアースケジュールの為に参加できませんでしたが 最愛の母アルディさんへの大勢の追悼の歌声に感謝されておられました。

⬇️小さめですがYouTubeにも動画が投稿されてました 

https://youtube.com/watch?v=GNrg3gahFVI&feature=shared


 こちらは⬇️ヴォーグ時代の1965年にリリースされた

アルディさんのオリジナルです♡



       l'Amitie :友情             

 Beaucoup de mes amis sont venus des nuages 
Avec soleil et pluie comme simples bagages
 Ils ont fait la saison des amitiés sincères
 La plus belle saison des quatre de la Terre  

雲の向こうから友達がやってくる 

太陽と雨をカバンに詰めて
彼らが創り出す優しい友情の季節 

四季のなかで一番美しい季節


 Ils ont cette douceur des plus beaux paysages
Et la fidélité des oiseaux de passage 
Dans leurs cœurs est gravée une infinie tendress

友達の優しさは美しい風景に似ている
渡り鳥のように舞い戻る人々  

彼らの心に刻まれる無限の優しさ


 Mais parfois dans leurs yeux se glisse la tristesse
 Alors, ils viennent se chauffer chez moi 
Et toi aussi, tu viendras
Tu pourras repartir au fin fond des nuages   

Et de nouveau sourire à bien d'autres visages


でも その瞳には時に悲しみの色が宿る 
だから 彼らは私の家に温もりを求めにやってくる 

あなたもきっと来てくれるでしょう  

でもあなたは再び雲の彼方に立ち去る

別の表情で もう一度微笑みながら


Donner autour de toi un peu de ta tendresse
Lorsqu'un autre voudra te cacher sa tristesse 
 Comme l'on ne sait pas ce que la vie nous donne Il se peut qu'à mon tour je ne sois plus personne 
S'il me reste un ami qui vraiment me comprenneJ'oublierai à la fois mes larmes et mes peines
Alors, peut-être je viendrai chez toi
Chauffer mon cœur à ton bois

あなたの周りに優しさを与える 

仲間が悲しみを隠したい時も
人生の意味が分からない時も 

自分が何者なのか 分からない時も
理解してくれる友達が一人でもいたなら 

そんな時はあなたの家に行こう

あなたの燃やす炎で私の心が温まるから…

作詞ジェラルド・ブルジョワ 作曲ジャン・マックス・リヴィエール



⬆️こちらはアルディさんの息子トマ・デュトロンさんによるl'amitiéですが 本当にすばらしい!一緒に口ずさみたくなる気持ち…わかりますラブ

フランス語のamitieという言葉は 友情 好意 親切 友好を表すそうで英語のfriendshipにあたるとか…
平和な時にこそ じっくり育くめるものなのかもしれません  小さなamitieの積み重ねの中にきっと平和のタネ✨️🕊️が育ち 広がっていくのでしょう。







soleil 「お陽さまと私」フランソワーズアルディの名曲

毎日太陽がギラギラ…本当に疲れてしまいますね
 さて 私が大好きなフランソワーズアルディさんのアルバムにお陽さま=Soleilと呼ばれているものがあります。

日本ではなぜか「アルディのおとぎ話」cont de féesというタイトルで1973年に発売されました。

 フランスでの発売は1970年。発売当初はノンタイトルでした。(この頃フランスではレコードアルバムにタイトルをつけない事はごく普通であったとか…) 

現在は他のタイトル付きのアルバムと区別する為に

「Soleil 」と呼ばれています。薄黄色の眩しい太陽 不思議なコラージュアートのジャケ。赤い涙。

そしてシングルカットされた 美しいバラード「Soleil」(お陽さまと私)が収録されてます。



この曲は実はカヴァー作品でアメリカの女性シンガーソングライターのサンディ・アルパートさんの「Sunshine」1967年にイギリスでヒットしたものが原曲です。

 こちらも素敵です⬇️

♫Disgosのデータによると Written-By Françoise Hardy, 
作曲がSandy Alpert, 作詞はTash Howard フランス語の詞はアルディさん本人が書かれたのではないでしょうか。本当に美しいフランス語の歌詞です✨️☺️

(日本語訳には私の意訳が入っております)

Et c'était lui, le soleil
Qui faisait nos réveils
Chaque matin
Et la mer était belle
Et nous courrions vers elle 
Main dans la main
Et puis nous marchions sur la plage
Tu cherchais des coquillages
Comme un enfant
Les mettant à ton oreille
Pour entendre je me rappelle
L'océan dedans

毎朝 目覚めさせてくれたのは太陽だった
私達は海に向かって走った
手をつないで…
それから海辺を歩いた
あなたは子供みたいに貝殻を探して
耳に押し当て 潮騒を聞こうとしてた
思い出すわ


Soleil, je t'aime
Et pour toujours tu es fidèle
Mais l'amour
N'est pas souvent comme toi
Pourquoi ?
 太陽が大好き
 あなたはずっと誠実だから
 でも恋はあなた(太陽)みたいじゃないの
 なぜかしら?

Tu avais toujours si faim
Les fruits mûrs et le vin étaient pour toi
Tu me grondais quelques fois
Lorsque je ne mangeais pas
Ce n'était rien
Et l'eau s'allongait sur le sable
Nos rêves étaient semblables
Je me souviens
Nous parlions de la maison
Des enfants que nous aurions
Et nous étions bien

あなたはいつもおなかが空いてて
熟れた果物とワインを一人じめしちゃうのに  

私があまり食べないからって

時々私を叱った
たいしたことじゃなかったけど…
 砂に打ち寄せる波
私たちの夢も同じだったのね
いつか住むだろう家のこと
生まれてくる子供達のこと話したわ
私たちはうまくいっていたもの…


Et c'est toujours lui, le soleil
Qui fera mes réveils
Chaque matin
Soleil d'hiver ou d'été
Il voit les amours passer
Et les chagrins
Combien faudra-t-il de plages
Combien d'autres visages
Pour comme toi
Oublier la maison
Et l'enfant aux cheveux blonds
Que nous n'avons pas ?

今でも毎朝私を目覚めさせてくれるのは
やっぱりお陽さま
冬も夏も太陽は過ぎ去った恋と悲しみを見てるの

どれだけの海辺と
いくつの顔が要るのかしら

あなたと同じ様に

得ることができなかった
ブロンドの髪の子供達とか

お家の事も…

忘れることにするわ


soleil=お陽さま 日本以外の多くの国の子供達は

赤ではなく黄色やオレンジを使って描くのだそうです。

これは⬇️だいぶ以前 姪っ子が小さい頃 描いてくれた

イラストですが右上の太陽は しっかり赤色です。

 私も子供の頃は赤で描いてました。もちろん🇯🇵国旗の影響でしょう!



フランス語で日本はもちろん「Japonジャポン」ですが 

 少し文学的に "le pays de soleil levant  "日の出づる国"とも表現するとか…これは英語でいうところのLand of the Rising Sunですね。
フランス語の "levant" には「昇る」という意味の動詞「lever」の現在分詞形として「昇るもの」や「東」を指す名詞の意味があるそうで 旧約聖書にも les rois venant du soleil levant ”(王族は東からやって来る)という表現があったりもします。


 さて 今週日曜日7月20日 2025参議院選挙がありますが 今回は特に日本の未来がかかっていると言われて盛り上がっていますよね。

日本が "日出づる国"であり続けますように…
 決して"日の沈む国"Le pays du soleil couchant"には

なりませんように…

 皆さん是非投票に参りましょう!
この「Soleil」アルディさんは 2006年に歌手のアラン・スーション氏とデュエットをされています。

お二人で歌われている素敵な動画がありましたので是非ご覧ください⬇️

https://youtube.com/watch?v=J3RqrqdMVSk&si=9lo6NAmOFGbbPETB




 

 



 

 





フランソワーズアルディ一周忌「私があなたより先に逝ったとしたら」


作品作りに取り組むフランソワーズ・アルディさん↑ 
このくらい紙を書き潰しておられたとか…それにしても
脚が長い✨️✨️ですね爆笑

 時が経つのは早いもので… 

2025年6/11日で🇫🇷歌手のフランソワーズ・アルディさんが 旅立たれてから もう1年になります。


昨年は気持ちに余裕がなくブログ投稿できなかったのですが 

 アルディさんのご葬儀「お別れセレモニー」の際に ご家族が 特に選んで流されたというアルディさんの作品の中から「Et si je m' en vais avant toi 〜  私があなたより先に逝ったとしたら…」を追悼を込めて ご紹介したいと思います。


 この曲はアルディさんがヴォーグレコードを辞めたあと

ご自身で作られた新しいレーベル"ヒポポタン”から出された1972年のアルバム La vie privée  のB面最後に入っています。(日本版のタイトルは”私生活”)

作詞も作曲もアルディさんによるもので 愛する恋人 歌手のジャック・デュトロン氏へのメッセージソングなのでしょう。(当時は未婚で息子のトマさんが生まれる前の年でした)


♪もし私が あなたより先に逝ってしまっても

私の居場所はわかるはずよ

私は雨と風と太陽とあらゆる宇宙の要素と調和して

優しくあなたにふれる柔らかい空気になるから…

et si m'en vais avant toi 

dis-toi bien que je serai là 

J'epouserai la pluie , le vent le soleil et les éléments 

pour te caresser tout le temps 

l'air sera tiède et léger comme tu aimes 

もし理解できなくても すぐに私だと気づくはずよ

なぜなら 私は意地悪さを発揮して嵐と一緒になって

あなたを傷つけ困らせる事をするだろうから…

きっと絶望的な嵐にになるわ

私の苦しみが そうだから

et si tu ne le comprends pas 

très vite tu me reconnaîtras

car moi je deviendrai méchante

j'epouserai une tourmente 

pour faire mal et te  faire froid

l'air sera désespéré comme ma peine 

 もしも あなたが私(達)のことを忘れてしまったら

雨と太陽、そしてあらゆる宇宙の要素ともお別れして

そして あなたの事を捨て 私自身も捨ててしまう事でしょう…風だけが吹きすさぶわ

忘却がそれだから…

et si pourtant tu nous oublies

il me faudra laisser la pluie 

le soleil et les éléments

et je te rai vraiment 

et je me quitterai aussi 


l'air ne sera que du vent 

comme l'oubli ...

 アルディさんのご葬儀(お別れセレモニー)はParisのペールラシェーズ墓地 ClimCimetière du Père-Lachaise  にて

昨年の6月20日に ご家族と大統領夫妻をはじめ多くの著名人 ファン達に見守られ宗教色のない形式でとり行われたそうです。


ご葬儀後は火葬され かつてデュトロン氏と愛を育んだ

思い出の地 Corse(コルシカ島)の墓地で眠られているとか… 近くにデュトロン氏のお住まいもあります。


 アルディさん本人のご希望であえて無宗教の

セレモニー形式を選ばれた理由を推測するに…


 熱心な✡️西洋占星術の研究家としても有名だったアルディさん きっと🌠夜空を見あげる度に やがて自らが宇宙と自然のエレメントの中に戻って行く事を感じて安らぎを

得ていたのかもしれませんね。

 私達の周りの空気は決して無ではなく宇宙の大切な要素の一部であり その中で自分自身も ずっと生き続ける存在なのだと云う事。 だからと言って決して忘れて欲しくはない事…愛する恋人ジャック・デュトロン氏に伝えておきたかったのだと思います。アルディさんの歌詞では 見守るだけでなく"時々意地悪をしてしまうかも"びっくりというところが女心で可愛らしい?ですね

 千の風になる…アニミズム(自然崇拝)的なこの感覚。 

日本人の多くは共感できるのではないでしょうか…?

  

  以下⬇️AIによる千の風の解説を追記しました。

※千の風になってという曲は、死者が風や光、星などになって生きている者を見守るという内容で、アニミズム的な要素が強いと言えます。アニミズムとは、自然界の万物に霊や魂が宿っていると信じる考え方です。

曲は、死者が風や光、星などになって生きている者を見守るという内容で、アニミズム的な要素が強いと言えます。アニミズムとは、自然界の万物に霊や魂が宿っていると信じる考え方で 風は、目に見えないが確かに存在する存在であり、アニミズムでは、霊や魂が風に乗って旅をするという考え方があります。また、歌詞には「千の風」と複数形が使われており、多くの霊や魂が自然界に存在すると暗示しています。


このお別れセレモニーの時 残念ながら音響設備に不具合がでて大切に選んだ楽曲を良い状態で流す事ができなかったそうでした。そこで息子で歌手のトマ・デュトロン氏が ご自身のYouTubeチャンネルでこれらの楽曲とアルディさんのインタビュー音声を⬇️公開しておられます。

😢暫く見れてましたが 残念ながらSMEの著作権の関係でこのYoutubeの動画音源はが非公開になりました⬇️😢

  

セレモニーに使われた"Tant de belles choseはこちら⬇️

Même si je veille d’une autre rive
Quoi que tu fasses, quoi qu’il t’arrive
Je serai avec toi comme autrefois
  たとえ私が向こう岸で見守るとしても
  あなたが何をしようとあなたが何を考えようと
  私は以前のようにあなたといっしょにいるでしょう




この「赤いアルディさんの写真」はかつて彼女の恋人であった写真家ジャン・マリー・ペリエ氏の撮影によるものだそうです。

 2021年に刊行されたアルディさんの作品集大成の

歌詞集 Francoise hardy chansons sur toi et nousの表紙としても使われています。
この歌詞集は なかなか入手が難しいのですが
アルディさんの歌う多くの作品の中から彼女のオリジナル作品の歌詞を選んで収録してあり 解説も書いてあります。(フランス語) めちゃめちゃオススメです。



https://www.amazon.co.jp/-/en/stores/author/B001K7GLJQ



なお このブログの冒頭の"脚の長い後ろ姿の白黒写真"(
こちらもジャンマリー・ペリエ氏の作品)ご紹介した「Et si je m'en vais avant toi 」を収録した下記の⬇️アルバム裏ジャケに掲載されております😊 

 輸入版


 日本版CD

 


 この赤い写真は⬇️ご紹介した歌詞集ではなく英語で歌っているCDアルバムで大変評価の高い作品です。