僕らの日々 Tant de belles choses -4ページ目

神保町〜お茶の水レンタルCD店「ジャニス」の思い出


音楽視聴の趣味もほとんどネットで完結する時代。
 昔ちょっと苦手だったアーティストを最近Spotifyなどで聞いてみたら実に素晴らしい!若い頃はわからなかった魅了に気づく!そんな事ありますよね。

私にとってそんなアーティストはジャニスジョプリンさん

Me and Bobby McGee

 そんなジャニスの名前で思いだしたのが その名前を冠した神保町〜お茶の水の
レンタルCDショップ ジャニス

 学生の頃 神保町の書店でアルバイトをしていて 店員の間であそこに行けばなんでも貸してくれる…そんなウワサのお店でした。

 1988年頃から 小林麻美さんの影響でフレンチポップスにはまってしまった私はどうしても動くフランソワーズアルディさんが見たくてあそこなら…と探しに行ったのでした。

 当時はまだDVDはなくジャニスで借りたそのビデオはいわゆるイエイエ時代1960年頃に活躍したフレンチアイドルのビデオクリップを繋ぎあわせた謎ビデオでした(笑)完全に違法みたいな…その中で ようやく見つけたアルディさんの動画 TOUS LES GARÇONS ET LES FILLES (男の子女の子)涙がでるほどうれしかったです。 こちらは1962年リリースのデビュー曲になります。 アルディさんは18歳くらい…

可愛い💞 レンタルしたビデオは画像の粗い白黒っぽい映像だっと記憶してますが こちらはカラー?でもセピアっぽいかな 綺麗な映像です😃





 このレンタルCDショップ「ジャニス」にはあのオザケンさん 小山田圭吾さん星野源さんも通っていたとか…2018年惜しまれつつ閉店。
 この界隈は趣味に走ったお店が多かったので そんな伝説のお店だとは知らずに行ってましたがなかなかマニアックな品揃えに驚いていました。
音楽ナタリーにこのお店について…当時の音楽事情などの
詳しい記事がありましたので是非ご覧くださいませ。

https://natalie.mu/music/column/310049後編










Tuca とアルディさんの動画


前回ブログでご紹介しましたブラジルのTucaのギター演奏とアルディさんのライブが含まれている動画がYouTubeにありましたので追ってご紹介します☺️ 

 20分ほどもありますが8分過ぎたあたりでアルディさんが出演してます。 前回のブログの1番下部にも貼り付けのですが なかなか貴重なので投稿しました

Tucaの人柄がわかる豪快な歌声も素敵 お時間あったら
フルでご覧くださいませ☺️ 


タイトル Même sous la pluie   雨が降っても 

作曲 Tuca 4分20秒頃Tuca本人の歌声

この頃同じ年齢で仲良しだった2人はまだ27歳なんですね。もっとTucaが長生きしてたら(1944〜1978)きっとまた一緒にアルバムを制作していたことでしょう。





ドラマ「沿線地図」とTucaとフランソワーズアルディ

 1979年放送のドラマ「沿線地図」見終わりました☺️

最終回(第15話)あれれれ?と けっこうバタバタな展開で(笑)TVerでまだ見れますし ネタバレは書かない主義です

 さて このドラマの時代 急ぎの連絡手段は電話ぐらいでしたが留守電機能もなく 不在などで電話連絡がつかなければ とりあえず「家まで訪ねてみる」か 会えそうな場所で

「待ちぶせ」が主流。 このドラマではそのような場所として喫茶店のようなバー「かもめ」が設定されておりました。 

 第12話ではバーの壁に貼られたポスターのアルディさんが見守る中 店主(新井康弘)がカセットデッキの再生ボタンをガチャっと押す。すると流れてきたのがアルディさんの歌う♪私の騎士 Si mi caballero このドラマの副主題歌です。


タイトルはスペイン語で私の騎士(紳士)という意味。

 なんとも懐かしい既視感…いえ既聴感のあるメロディー✨️この曲はアルバム『私の詩集』 La Questionに収録されてた作品で ブラジルの女性ギタリストのTUCA(トゥーカ  )が作曲しました。

私が大切に持っている1990年のフランスの音楽雑誌のにアルディさんがTucaの事を書いてましたのでご紹介☺️




 ここにいるトゥ−カ(写真左)はお気に入りのレコードを一緒に作った女性。初めてトゥ−カに出会った時 彼女はブラジルのクラブで歌っていました。とても残念な事に彼女は 亡くなってしまったのだけど… トゥ−カは人々をとても心地よくさせる方法を知っていて 私の音楽は彼女のおかげでとても進歩しました。
彼女の前で私はとてもシンプルで単純なことをしていてビートに乗って歌っていました。彼女のブラジルっぽいリズムと人間的な暖かさのおかげで 私は自分自身を解放する事ができたのです。 
確かにこの写真のトゥーカと一緒のアルディさん弾けるような笑顔✨️✨️一緒に制作したこのアルバム
 La Question  はとてもシンプルで芸術性が高い素晴らしいアルバムでオススメです。
発売当初はUn Recuiel De Mes Poesies ( 私の詩集)のタイトルでした。中古で探される場合は このタイトルで🔍️
補足
トゥ−カ(Tuca、Valeniza Zagni da Silva)は
ブラジル出身のギタリストで歌手(1944〜1978)作曲活動も行った。トゥッカと表記されることもあり 33歳で亡くなりましたがナラ・レオンのアルバムに参加するなど
今も評価の高い方です。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%83%E3%82%AB



なお この曲についてはこちらのブログもオススメです。
さてバー「かもめ」の店内では BGMとして第9話のラスト56分頃に アルディさんの他の曲が使われていました。よく聞かないとわからないくらいのボリュームでしたが…

♪Au fil des nuits et des journées


 タイトルの意味は 夜と昼(うまく訳せませんが…)

もしかしたら 他にも使われている曲があったかもしれませんね。もし気がつきましたら コメントで是非教えてください。

ドラマの感想

政治や宗教的な理由も 差し迫ったほどの経済的理由もなく ただ漠然とした心の寂しさを埋めようと 親が望む進路を若い2人がコースアウトしたら…?

 ドラマだからこそできる実験をしてみたのかな?

とも思いましたが

このドラマの様な生き方をした誰かがきっと山田太一監督の周りに居たのかもしれませんね。

 受験社会の裏で「そういう進路もありだよ」と視聴者にメッセージを送っているのだと思いました。

 アルディさんの曲の使い方には なんとも昭和的センスを感じました(笑)

 ルルルルル〜♪とスキャットになったり 編曲されて 他のメロディーとつながったりと全く違う曲に聞こえたりもしました。 とはいえ 多くの視聴者が この番組でアルディさんの事を知ったり 思いだしたりしたのですから大感謝です💞


 Tuca et Hardy✨️✨️楽しそう☺️

Tuca とアルディさんの動画↓ même sous la pluie