James Setouchi

2025.11.16

 

NHK日曜討論会(R7.11.16日 9時~)

「どう進める社会保障改革」

 

参加者

自由民主党社会保障制度調査会長・田村憲久、

立憲民主党社会保障改革総合調査会長・長妻昭、

日本維新の会社会保障調査会長・梅村聡、

国民民主党社会保障調査会長・田村まみ、

公明党政務調査会代理・秋野公造、

参政党政調会長補佐・豊田真由子、

れいわ新選組幹事・天畠大輔、

日本共産党書記局長・小池晃、

日本保守党政務調査会長・島田洋一

 

感想(断片的な)  

 

*私は「支持政党なし」の無党派層で、日本国民で有権者です。ここはあくまでも私的な感想です。賢良なる読者諸氏は、ご自分の目と頭でご判断下さい。

 

・「働く世代が高齢者を家計でも支えている。高齢者の負担を増やせば、結局働く世代の負担が増える。『現役世代の負担を削って高齢世代の負担を増やす』などと世代間対立を煽るような言い方はやめていただきたい。高齢世代の負担が増えれば、結局その世話をしている現役世代が負担することになるのだ。」・・・誰かが(複数)言っておられたが、その通りだと思った。高齢者の世話をしていない人にはわからないだろう。高齢者と同居していれば(していなくても)その世話でお金を出すことになる。場合によっては仕事を辞めて家に戻って高齢者の世話をすることになる。(病院までの距離が歩いて500歩もあればもう無理なので車で連れて行く。付添もいる。)昔は(介護保険制度などが出来る前は)そうしていた。「長男と長男の嫁」がやっていた。そこに戻すおつもりなのでしょうか? でも一人っ子だから長男か長女しかいなかったりするのだがなあ・・

 

・「重症化予防が大事。今や胃がんになる前に予防できているので、胃がん患者が減った」と誰か(公明党の秋野さんだったと思う)が言っておられた。胃がんになって手術をして辛い思いをするより、胃がんにならずに済むのがよい。井戸水を飲んだ世代はお腹にピロリ菌がいる、それが胃がんになるもとだ、呼気を測ればピロリ菌が分かる、飲み薬でピロリ菌をやっつける、これで胃がんにならず、手術もしなくて済む。睡眠で免疫力を強化するのも大事だ。睡眠不足で心身を壊してはいけない。だから「働いて働いて・・」は間違い。LWBが大事。食事も大事で、味の濃いものを取り過ぎるとダメ。宴会ばかりするのも不可。宴会は法律で制限することではないが、各自が自覚をもつべきだ。「大根は大根の味がする。人参は人参の味がする」という味覚でいかがですか。

 

・「コロナの時は病床が不足した。医療は余裕を持っておくべきだ」・・どなたか(複数)の発言。そうだと思う。コロナの時「足りない足りない」と大騒ぎしたのをもう忘れているのか? 「東京五輪をやめて、選手の宿泊する晴海のあのビルを全部コロナ病床に充てればいい」という真剣な議論があったことももうお忘れなのだろうか? パンデミックはこれからも起こりますよ(温暖化とグローバル化のため)ということだったが・・! しかも医療切り捨て・崩壊が起きるとすると・・?

 

・「医療だけでなく介護も危機だ。それらを崩壊させるわけに行かないので、高額所得者や大企業に課税すればいいではないか」と誰かが言っていたが、その通りだ。日本は軍事大国ではなく医療・介護など福祉大国を目指すべきだ。タカイチさんは「ミサイルやドローンはまだまだ足りない」と即答していたが、言っておくが、医者も看護師も病院も介護施設も介護職員も「まだまだ足りない」のだ。タカイチさんはそう即答すべきだ。地元の奈良の田舎はどうなのか? 特に吉野山のあたりは? 厳密には、病院や医師は、都会や特定の診療科に偏在(かたよって存在)していて、足りないところでは本当に足りない。私の所は近所にお医者様がおられるので今はいいが、この方が既にご高齢で、廃業されたら、医者がいなくなる。または遠くなる。困ったことだ。交通の便も悪い。国民の生活を第一に重視すべきなのに、武器(しかも使えもしない。使ったら最後。東京にミサイルが飛んでくるよ)ばかり買ってどうするのか。しかも首相就任早々舌禍(ぜっか)で対外危機をすでに引き起こしているとは・・・いいですか、誰が首相をしてくれても私は構わないが、国民生活を危険に陥れることだけは、やめて下さいよ。そうではなく、国民(国籍がなくても日本列島に暮らす人びとを含む)の生活福祉が向上するように政策を出して下さい。(アベサンが勇ましいことを言うほどにノドンかテポドンか知らないがが飛び中国船があそこやここに大挙して現われたのを思い出します。国民は大迷惑ですが、アベ支持の人は無責任にアベさんガンバレを繰り返していましたね。今回もまた? それとも・・? くわばらくわばら)

 

・「『外国人が外国人が・・』と言うのはおかしい。大多数の外国人の方は税金も健康保険料もしっかり払っておられる」と誰かが言ったのも、その通りだ。一部のタダノリのケースを取り上げて大きな声で騒いであたかも外国人全部が悪いような言い方をして国内に危機をあおるのはやめていただきたい。言っておくが、古墳時代人が来たとき「ヨソモノ」だったが皆は寛容にも受け入れた。弥生人が来たときも「ヨソモノ」だったが皆は寛容にも受け入れた。縄文人が来たときは・・? というわけで、いま「外国人が、外国人が」と騒いでいるアナタ自身も、実は「外国人」「ヨソから来た人」の子孫なのだよ・・

 

・「働く現場にヘルパーが必要な場合もある。それが出来ない今の仕組みを改めて欲しい」「当事者・病気の人・障がいのある人も参画する形で会議を開いて議論して欲しい」と誰か(れいわの天畠さんだと思う)が言っておられた。その通りだ。法律を決めるのは国会だが、首相が諮問する審議会の答申がある。審議会の委員に、当事者またはその代理を入れるべきだろうね。

 

・「タバコ・酒で体を悪くして結果医療のお世話になるのだから、酒税・タバコ税から目的税化して医療に回してはどうですか」と言っている方がおられた。なるほど、妙案かも知れない。(チャンピオンシップのスポーツのやり過ぎで体を壊した人にもスポーツ税を課してリハビリなどに充てますか? グルメでご馳走を食べ過ぎた人にもグルメ税を・・?)

 

・「中学校区くらいの広さで見守りネットワークを作るとよい。それで医療・介護の質を高められる」と誰か(立憲の長妻さん)が言っておられたがこれも名案かも知れない。

 

・「少子化対策。非正規と正規の結婚率が明らかに違う。雇用を安定化するのはすべての社会保障政策の基本。労働分配率を上げて賃金を上げる、労働法制の見直しなどが大事。」と誰か(これも立憲の長妻さん)が言っておられたのもその通り。

                                                             

                                                                                                                                 R7.11.17

 

 

付言

 タカイチさんが変な失言をして中国がもめている。外務省の人はじめ優秀な人がたくさんついているので、私が余計なことを言うこともないが、

 

中国と日本とは、古来仲良くしてきた時代の方が圧倒的に長い。(戦争をしたことの方が実は圧倒的に少なく、例外と言えるほどだ。)明治以降おかしくなったが、その後はまた仲良くしようと努力してきた。(中国大陸で戦争があって難民化した人たちが大挙して日本に避難してきた時期もある。大漢帝国崩壊後の三国時代や南北朝時代、また大宋帝国が金や元によって滅んだときはどうでしたか? 大宋帝国からは偉大な僧が大勢日本に来て鎌倉新仏教(特に禅宗)の土台を築いた。)(その後、大元帝国が大船団を組んで日本列島に攻めてきた(対馬や壱岐を荒らし九州北部が戦場になった)とき、その兵にはモンゴル兵だけではなく、漢人や朝鮮半島人の兵も沢山いたが、多くの人が海に沈み、船団は引き返した。)今は大いに人・モノ・カネが交流して、仲良くしたいと思っている日本人も中国人もたくさんいる。中国から日本に勉強や仕事に来ている人も沢山いる。日本から中国に行っている人も沢山いる。商売でウィンウィンの人も沢山いる。「政府同士でもめるのは馬鹿馬鹿しい、大迷惑だ」と思っている人は双方に沢山いる(はず)。すると、本当は平和を望み仲良くしたい人がたくさんいるのに、タカイチさんが自分一人の考えでああいうことを言ったのだとしたらタカイチさんの責任だ。タカイチさんのバックに岩盤支持層(対中国強硬派とでも言うか?)がいて、それを代弁して仕方なく言わされているのだとすれば、その人びとの責任だ。そこにつけこんで揉め事を大きくしようとしているのだとすれば中国の担当者・指導者(中国は指導者の威令が行き渡るそうなので)の問題だ。(長年の反日教育の結果反日的な感覚を持った人が増えているとすれば、教育そのものを考えてもらった方がいいのでは?)多くの人は今の暮らしを維持するのに精一杯で、「戦争をしたくない、もめたくない、それよりも仲良くしようよ、お互いがお互いを必要としているよね(台湾も同様)」と思ってるはず。そういう多くの人たちの願いを踏みにじって、東アジアに危険をもたらそうとしているのは、一部の、そういう、もめたがる人たち(日本にも中国にもいる)だ、ということになる。そういう一部の、もめたがる人たちによって、多くの人が長年努力して築いてきた平和(最近では田中角栄の日中国交回復から考えても50年以上の平和の蓄積)を踏みにじられたくはない。もめたがる人たちの傍らには、それを見ながらほくそ笑んでいる人たちがいるかもしれない。日中がもめたら漁夫の利(「魚父の利」とも言う)を得て得をするのは誰ですか? あそこの国ですか? それともあそこの? 日中の軍事産業も儲かりますか? 日中の一般の民はお互い大損害ですな

 

・大阪の領事の「首を切る」発言だが、外交官として言ってはいけない科白であるのは言うまでもないが、中国語にそんな言い回しがあるのかどうなのか? もしかしたら、彼は映画「鬼滅の刃」のファンだったりして・・? 「鬼滅の刃」は、鬼には鬼の事情と悲しみがありそれをくみ上げるので単なる格闘系で終わってはいない作品ではあるが、しかし「首を切る」というのがどうしても残虐だと私は感じる。祈りの力で折伏(しゃくぶく)するくらいにしてほしかったかな・・

 

局長の例の写真(11月19日の新聞に載っている)だが、日本の局長が謝っているように見えると言う人が一部いるかもしれないが、私にはそうは見えなかった。日本のアジア大洋州局長は大人で、相手の言い分をちゃんと聞こうとしているように私には見えた。中国のアジア局長がポケットに手を入れているのが失礼だ位は世界の人はわかるだろう。失礼でもそういう姿を敢えて写真に撮らせ「中国は怒っているんだぞ」ということを見せたかったのかも知れない(ご本人は外交官としてそんな品のないことをしたくはないとわかっておられるはずだが、お立場上致し方なくやっておられたのかもしれない)が、それでも会ったということは中国は対話するつもりはあり問題を深刻化させたくないということでもあろうと或る人が分析していた。なるほど・・お互いもめてもいいことはないというのはよく分かっているはず。しわ寄せは民に来る。(ゴリラはドラミングをすることで実際の戦いを避けるという。山極寿一さんの本に書いてある。ドラミングだけにしておいてね、とでも言えばいいのでしょうかね・・)

 

SNSやマスコミのあり方とそれとの付き合い方について。石破さんが何か言うと「イシバが悪いイシバが悪い」と言い、タカイチさんが何か言って問題が起こると、「タカイチは悪くない、野党が悪い、中国が悪い」と言いたがる人たちがいるようだが、非常に困ったことだ。(アベさんの時も何の根拠もなく「頑張れアベさん」とか言っている人がいたな・・アベさんが何か言うほど事態がややこしくなっていたのだが・・)TVのバラエティ的ニュース番組やある種のネットニュースの類いがそうだ。それとも工作員のような人がいてどこかからお金を貰って作業をしているのだろうか? AIで自動拡散しているのか? 報道は公正に。報道陣は社会の良き木鐸(よめますか?)に。それに乗せられる人たちも(恐らく)勉強不足。何か喪失感や焦りがあって、たたける誰かをたたこうとしているのだろうか。でも本当にやるべきことはそれではない。本当に批判すべきことはそこではない。保阪正康さんの書いた本でも読んでみることから始めてはどうでしょうか。石破さんの「戦後80年所感」(R7.10.10)も勉強になりますよ。戦前はマスコミが煽って危機が増大した面もある。背後には軍産複合体があった。

 

731部隊についての映画を私は見ていないが、731部隊については、今の日本人は「そんなことは非人道的で許されない」「当時の軍部はダメだ」「本当にひどいことだった、今なら絶対許さない」と言うでしょう。当時ですら、あの東条英機が石井中将のやっていることを聞いて激怒したというのですよ。詳しくは森村誠一の角川文庫の3冊本『悪魔の飽食』をお読み下さい。

 中国で封切りされたと言われる731部隊に関する映画に、同時に、「だが、今の日本人は平和を愛している。日本は1945年以降不戦の誓いを立て、80年間にわたって戦争をせず平和を選択し続けてきた、日本人はアジアの、世界の平和を願い続け、そのために努力し続けてきている」という内容を付け加えていただきたいものですな。

 日本人は原爆に対してすらも「アメリカを許さないぞ」とは言わず「過ちは繰り返しません」(原爆は人類の過ちです、人類史においてあやまちは二度と繰り返しません)と大所高所に立って平和を祈っているのです。

 

・もう一つ思い出したので書いておこう。尖閣でもめる材料を最初に作ったのは、岡田克也ではなく、石原慎太郎だ。忘れてはいけない。だがこれも間違った情報が拡散されている。少し考えれば誰でも分かることだが、岡田克也にもめたい理由はなく、もめない方がよかったのだ。石原慎太郎は国民を扇動してもめさせるのが好きだったのでは? (アメリカの軍需産業の某財団とつながっていたとの指摘も。)困ったお人だった。 ああ・・・  

 あのころ村上春樹がそれでも日中の橋渡しをしたいと言っていたな・・・(「魂の行き来する道筋」2012年)ムラカミ・ハルキの愛読者は中国には結構いるよ。

 ムラカミ・ハルキはイスラエル・パレスチナ問題においても、「壁と卵」の比喩で「自分は卵の立場に立つ」と言ってエルサレムの聴衆から拍手喝采を受けた(2009年)。イスラエルにも心ある人はいる。         

 

福田康夫さん(もと首相)は中国とのパイプがある。タイミングを見てご尽力いただくという手もあるかも知れない。      

 

・これは今の事態と直接関係するわけではないが、中国が真に世界の大国として国際社会で尊敬されたいのであれば、とりあえずロシア軍をウクライナから撤退させウクライナをいい形で復興する(どこに住むロシア人もウクライナ人も報復をせず平和共存できるようにする)、イスラエルのガザ虐殺をやめさせガザの人びとの暮らしを安全快適なものにする(食糧、エネルギー、医療、教育をはじめとして)、などに力を尽くしてはどうか。アメリカはとにもかくにもそれをやろうとしている。ヨーロッパも。日本は平和と人権の国として、世界の平和と人びとの人権のために尽くしてきた。途上国への経済援助も(帝国主義的侵略の形ではなく)現地の事情に即した形でやってきている。ガザの支援や核兵器反対(政治的に難しい中でも)も民間も含めていろんな形でずっとやってきた。シリア難民を助け、アフリカや中南米の貧しいエリアで現地の人によりそって援助し、国連で活躍し、などなどの場に多くの日本人が(しかも女性だったり!)活躍している。アフガニスタンの中村哲はその一人であって、実は無数の日本人が国際社会で現地の人びとのために尽くし貢献しているのだ。これらのことは中国の歴史教科書に書いてありますか?    

 

・各種報道によれば、中国は国内問題(特に経済問題)がうまくいかず、タカイチ発言を機に「日本が悪い」と大きな声で言うことで、国内の諸問題から目をそらさせようとしている面がある、ということだ。経済問題だけではなく、地方政府が赤字だ、農村部は貧困だ、都市部でも貧しい層が大量にいて貧富の差が大きい、もちろんチベット人やウイグル人やモンゴル人への差別・抑圧は語られて久しい、天安門事件は歴史的事実そのものをなかったことにしている、情報統制がある、ホンコンの自由な言論に対する抑圧はひどかった、学校図書館の本を統制した(ロイター2020.7.17)、ジョージ・オーウェル『1984』はちゃんと読めるのか、などなど、国内に問題・課題が山積みであり、国際社会で尊敬されるためにはこれらを改めていく必要がある。まずは自国の諸問題を一つ一つ解決していくべきで、日本を悪者にしてもそれらは何も解決しない。私はタカイチさんの支持者でも反中主義者でもないが、ここ数日の報道を見ているとそんな風に感じてしまった。(ほかの国も同じで、国内問題を対外問題にすり替えるのはよくやる手だ。国民はだまされないようにしないといけない。日本も。)一般の中国人は悪意はないのだろうが、長年の反日教育や大国主義、また情報統制の結果、ものごとを広い視野で事実に基づき客観的かつ公正に(反対側の立場から見る事も含め)見ることができなくなっている人もいるかもしれない。アメリカやヨーロッパや日本や韓国はなぜいい国と見られるか? 自国のリーダー(大統領や首相)の批判を堂々と出来る国だからだ。 日本には奇妙な大国主義者も多少いるが、対して小日本主義・小国主義がいいとする人も実はかなりいて、異なる立場の人間同士が自由に意見を戦わせることが出来る。(少なくともその理念があり、実態もある。子どもの頃から学校教育で多様な意見に触れ民主的に話し合う訓練をする。北欧はもっとしっかりやっている。)ここが中国の人は分かるだろうか? 中国の人たちは大国主義の幻想が時代遅れの幻想でしかないことに気付くだろうか?  台湾でもあれこれ論戦している様が外国からも見える。アメリカなどは最たるもので、大統領を(言論で、だが)コテンパンにやっつけて構わない国だ。だから安心して見ていられるんだよ。アメリカはすごい。日米戦争をしているさなかの1944年にアメリカ大陸では大統領選をやっている。底力のある民主主義国というのはそういうものだ。日本は当時総力戦でヘトヘトだった。(日本は昭和16年にやるべき衆院選を1年延期して17年に実施した。その真相を私は知らないが、日中戦争中だから、と何かには書いてあった。)(アメリカの軍事力や経済力がすごいことだけに注目している人は、見方が甘い。)・・・中国が世界で尊敬される国であろうとするなら、上記のことが改まってほしいと思うのだが・・?    それは中国人自身の問題だが、世界はそれを期待している、と言うべきか。・・・だから大きな声で反中を言えばすむ、と言うのでもない。一部の反中ネトウヨは威勢よく無責任に言い放っては問題をこじらせるだけだが、あれではダメだ。多くの人は互いに仲良くしたいと思っている(はずだ)。反中ネトウヨの人ご自身も、よく考えてみれば、戦争をしたいわけではなく、できれば中国の人とも仲良くし、また大陸にも観光や勉強に行ってみたいだろう? ではどうすればいいかの妙案は今の私にはない。私はどこの民も安心して平和・安全にのびのび暮らしたいものだねと願う一人に過ぎない。ただし、次のことは言える。恐怖政治で締め付けた国や政権は、あの国もその政権も、大体短期間で滅んでいる。中国で大混乱が起れば東アジア全体に影響がある。世界史を勉強すれば明らかだ。中国には偉大な先哲が多くいる。そこに学んでいただきたいものだ。『貞観政要(じょうがんせいよう)』などはいかがですか? 

 

・付記。ホンコンで火事があって(2025年11月26日)多くの人が焼け死んだ。住む家もなくなった。つらいことだ。民生(民の生活)を安全かつ豊かにするのがまずやるべきことだが、抜かっていたかもしれない。他の都市でも竹で足場を組んではいないか? 支援物資を配るボランティアをたった2日で解散させたと言う(日本だと解散させたりしない)。政府の責任を問うビラを配った人を逮捕したと言う(日本だとそれくらいで逮捕したりしない)。工事の責任者を猛スピードで逮捕したと言う(日本だとよく調べてから逮捕する。)こういうところが改まらないと、中国は良くならないし人気も高まらない。いわゆる「人材」も「企業」も来てくれないどころか逃げ出していく。世界が見ている。天安門事件だけではない。ホンコン「返還」時に活動家をどんどん拘束したのも記憶に新しい。ホンコン政庁だけの問題ではなく、中国本土でもそうだろう。中国が世界から真に尊敬され親しまれ憧れられる国になるには? これは中国人自身の問題だが、大きな国だけに、周囲の国や会社とも関係がある。周囲の国は見ているよ。  

                      R7.11.19  R7.11.24~12.2改 

 

・さる信頼できる人からのご教示によれば、スウェーデンは絶対王政をやめて立憲制議会主義に舵を切ってから200年間、戦争をしていない。平和主義を貫いている。これは立派だ。もちろん地理的に有利だったなどの諸条件はあるが、それでも国民が平和を選び続けてきたということだ。日本も恒久平和の国でありたい。11月は大学祭のシーズンだが、食べ物屋をしても構わないけど、そういう公開討論会(パネルディスカッションなど)をやっていただきたいものですね。高校の世界史や公民(最近は公共というのですか)でもしっかり教えてくださいね。                  

                                R7.11.21  

 

ダイヤモンドオンライン 窪田潤生 R7.11.22の記事から

 佐藤紅緑の小説『富士に題す』(1930年)につぎの一節がある。

今に見ろ、愚民の御機嫌取をして居ると愚民が増長する、利己主義が流行る。露国の様に虚無主義や無政府主義が入り込む、誰か狂瀾を既倒に回し得るか、さうなると…滅亡だ…日本は…日本はどうなる、馬鹿ッ」(634ページ)

 窪田潤生という方を私はよく存じあげないが、この窪田氏の記事は、マスコミだけでなくSNSで勇ましいことを言っては売り上げを伸ばし再生回数を稼ぐ昨今の風潮に、警鐘を鳴らす記事だ。上記はそこで引用されている佐藤紅緑の小説の一節だ。

 少し前頃から(アベ政権の頃から? もっと前は小林『ゴー宣』や「つくる会」の教科書のころから?・・小林の『ゴー宣』を読んで育った青少年が今や四十代~五十代の大人になっている。)「反中」「嫌韓」「(自称)愛国」の奇妙な本が本屋に進出し、心ある人は眉をひそめてきた。(何が真実に「愛国」であるのか? 愛「国民」であるべきだ。愛「国」の名の下に抽象的な「国家」なるものが暴走して「国民」が多く困窮しまた戦死していった例を私たちはたくさん知っている。)

 1930年(昭和5)年にも佐藤紅緑は日本を憂えて上記の文章を小説中に書いたのだ。佐藤の予言の通り、それから15年後に日本(大日本帝国)は滅亡した。愚民化、無責任な対外強硬主義(実に無責任です)、ヘイト発言、ポピュリズムが当時存在し、軍部の暴走を後押ししてしまった。

 戦後はそれはダメだとマスコミも反省(自己批判)し、社会の木鐸(ぼくたく)であろうとしてきた。例えば朝日新聞や毎日新聞は平和、人権、福祉を大事にしてきた。(サンケイは国家主義を押し出してきた。読売は・・・)

 最近は匿名のSNSや無責任な民放番組をはじめとして、奇妙な言説があちこちに出回っているのも事実だ。もちろん心ある人はそれではダメだと考えている。皆が、落ち着いてもう一度冷静に歴史と世界を見渡し、大きな視野を持って発言していただきたいものだ。とりあえず保阪正康吉田裕の本あたりから読まれてはいかがですか。

 ところで、次の語句はおわかりだと思うが・・

「愚民」

「増長する」

「露国(ろこく)」・・ロシアのこと。1930年にはすでに社会主義革命を経てソヴィエトになっている。

「虚無主義」「無政府主義」・・佐藤紅緑がここでどういう意味で使っているかは微妙だが

「狂瀾(きょうらん)を既倒(きとう)に回(めぐら)す」・・お調べ下さい。最近はスマホで調べられる。確か漱石の『猫』にも出てきた言葉だ。

「誰(たれ)か・・・し得(う)るか」・・反語的なニュアンスかな。「誰ができようか、出来ないだろう」くらいの意味だろう。                                  

                              R7.11.22        

 

・忘れてはいけないのでここにも書いておく。国会議員で比例区を削減してはいけない。小選挙区(1人区)は死に票が多く、民意を反映しない。比例区は民意を反映する。マイノリティーのための少数政党も必要。・・どうしても削減するなら、小選挙区をやめて中選挙区にし、例えば一県あたり4人の県を3人にする。田中秀征氏がよく研究している。比例区は全国区にしてもいいかも。

 国会議員1割削減よりも、国会議員の給料を1割削減してはどうですか。また、高額な武器を買うのをやめると、同額以上の歳出削減が簡単に出来ますよ。  

(小選挙区で落ちても比例で復活して通るのを維新が批判していたが、その小さなエリアに利権を導入する人ではなく、全国レベルで大所高所から政策を出せるすぐれた政治家だから当選したのではありませんか? 少なくとも、小さなエリアの利権屋だらけになるのはよくない、大所高所から全国レベルでモノを見る政治家が必要だと思います。)            

                              R7.11.23

 

・     

 

(まだ途中)