James釣り教室。ハヤ釣りの基礎を習得した息子たちの要望で次はワカサギ釣りを伝授することになりました。講習の場は名栗湖をチョイス。ここは釣れない湖として有名です。日曜でも桟橋にこれしかいない釣師たち。いかに難しい場所なのかを物語っております。技術はこういう場所でこそ磨かれます。景色はまるでフランス映画。休日は空いてる穴場でゆったりと遊びたいものです
防寒ファッションを楽しむのもこの釣りの楽しみのひとつ
ボート釣りも気合入ってますね あちらはもっと寒そうです。
息子の買ってきたシマノ・ワカサギマチック ギア比1:7
わが愛機は40年くらい前から使ってるダイワ・コロネット ギア比は1:3。電動が流行りですが俺は手で獲物を巻きげたい
午前9時スタート 手前は我がセット。居間にあったイスと拾ったビールケース。我ながら今日もシブイ。
午前10時、最初の群れが桟橋下を通過。約5分で通り過ぎる。運よく狙ったタナに当たった息子。まるで宇宙飛行士のように着込んでます
9時から16時まで7時間 何度か群れがやってきては過ぎていく。群れの来る水深にエサを下ろしておくことが必須条件。水深は30m。 7時間座っていられるイスと集中力、そして技術が必要というトンでもない湖です
「1日ねばって釣果ゼロ」が珍しくないのが名栗湖ですが、ハヤ釣りの基礎から学んだ息子の嫁さんが6匹も釣り上げたのでベテラン釣師から「たいしたもんだ」と称賛されました。
帰りぎわにベテラン釣師より「家族で食べるのにそれじゃあ少ないだろ」とお裾分けを頂いたので、だいぶ増えました。
先に、釣り場のマナーを息子たちへ教えときました。「桟橋の上は音を立てないように歩く」「静かに話す」。そして帰るときはゴミ拾い。釣りはこういうことが大事です。実はこの日、ベテランの1人が「こっちの方がいいぞ」と声を掛けてくださったのです。つまり、同じ桟橋の上でも釣れる場所とそうでない場所がある。この湖の釣りは本当に面白い
↑息子のつくったワカサギの天ぷら ↓はその天ぷらの甘辛煮
★別の日★ 息子は年休を取ってひとりで桟橋へ するとその日は大きなワカサギの群れが来たんだそうで。燗銅壺で焼く
ワカサギの塩焼き 息子が仕留めた獲物を食べるのは不思議な印象です。人類が狩猟生活をしていた時代の記憶がDNAに残存しているのでしょうか。それは、俺は伝えるべきものを伝えたという達成感が獲物の味に加味されるのかもしれません。
熱燗を注いでワカサギ酒 酒はもちろん本醸造。こういう遊びは吟醸酒ではできないんだよな。ぐい飲みは備前の焼き締め
これは私の作品 ワカサギの唐揚げ 美味いんですよ名栗湖のワカサギって。香りが違います。最高のワカサギです。それを釣ったその日に食べる。
湖面をいくカヌー 女性ふたりで漕いでますね。カッコいいな
おまけ 猿の親子
明治生まれの祖父は釣り名人で、技術を5人の息子に伝授しました。その家の初孫として生まれたのが私で、父と叔父たちからその技術を受け継ぎました。どうやら私も子に伝えることができたようです。父の釣った魚を祖父がとてもウマそうに食べていた理由がやっと分かりました。こういう味がするんだ