サザエさんのメインスポンサーが東芝より日産に変わるようだ。
日産の他にも、アマゾン・西松屋・大和ハウス工業等が大口スポンサーとして名前が挙がっている。
新スポンサーに変わることによって今後番組に変化は表れるのでしょうか?
日産がスポンサーになることにより、磯野家もとうとうマイカーを購入するとでも言うのでしょうか?
しかし、筆者はこの番組の時代感覚には違和感を覚えます。
サザエさんのドラマの舞台となる時代は特に設定されているわけではありません。
一応、現代劇ではありますが、時代感覚がはなはだしいのです。
率直に言うと、日本にはサザエさんのような幸せな家庭はもう存在しないのであります。
今回はサザエさんの何処が時代錯誤なのか検証してみようと思います。
先ず、主人公のサザエさんであります。
サザエさんと言えば、あの強烈なインパクトのある髪型です。
マンガなのでギャグとして、あのようなヘアースタイルに描かれていると思われている方も大勢いるかと思います。
しかし、それは違うのです。
下の写真をご覧下さい。
戦後の昭和20年代には「モガヘアー」という髪型が流行しておりました。
決してギャグではありません。
実際に終戦直後にサザエさんヘアーは実在したのであります。
『サザエさん』は昭和21年に福岡の地方新聞に連載されたのがきっかけとなり、その後現代のような国民的アニメにまで成長した経緯があります。
ところが、連載から70年も経過しているので、当時と現代とでは時代感覚がマッチしない箇所がいくつも見受けられるのです。
これは、80年代初頭に流行した『聖子ちゃんカット』や90年代半ばに流行った『アムラー眉』を70年間も押し通しているようなものであります。
また、カツオやワカメにしてみても、今時丸刈りの小学生は珍しい存在であり、ワカメの髪型も戦時中や終戦直後のヘアスタイルなのであります。
上は終戦直後の子供達の写真です。
カツオやワカメちゃんみたいな子供の姿があります。
また、髪型以外では服装がありますが、フネさんの格好も同じく戦時中や戦後の姿なのです。
和服に割烹着なんて今時の日常的な格好ではありません。
そして、髪型や服装の流行だけではなく、各所に渡って時代が遅れているのです。
磯野家の家の前は道路が舗装されておりません。
これでは雨が降ったら家の周りは泥だらけになるのです。
「世田谷区役所は何をしているんだ!」と冗談を言いたくなります。
お茶の間にしてみても、今時、ちゃぶ台に畳であります。
さらに、テレビはブラウン管のテレビなのです。
「東芝がスポンサーだったらせめて薄型のREGZAくらいは買っておけよ!」とこれまた言ってしまいそうになります。
そして、磯野家では今でもダイヤル式の黒電話を使用しております。
けれどもノリスケさんの会社ではビジネスホンをちゃんと使っています。
波平さんも携帯電話を一応持ってはいるみたいですが、自宅は黒電話なのです。
その他に気になる点としては、パソコンが無いことです。
特にオフィスではネットワーク環境が無いということは、現代では業務が成り立たないのではないでしょうか?
そして、番組と現代社会とでは、日本民族がこれからも繁栄していかなければならない点として激しく乖離している点がございます。
それは、終身雇用制度が崩壊している点、共働きとなっている点であります。
日本ではこんな古き良き時代はとっくに終わっているという点に気が付かなければなりません。
サザエさんの旦那のマスオさんは早稲田大学を卒業して海山商事の営業課に勤務しております。
子供のタラちゃんは3歳なので、20代前半で結婚しているということになります。
一流大学を卒業すれば一生安泰なのです。
ところが、それは昔の話で、現代では派遣社員であるとかニートであるとかでなければ、時代にマッチしないのです。
また、サザエさんもそうですが、タイコさんも専業主婦なのです。
ここが一番重要な点であります。
かつては旦那一人の収入だけで奥さんや子供を養っていけた社会体制が日本にはありました。
しかし、収入が激減し、共働きでなければ夫婦生活は成り立たなくなりました。
専業主婦という制度が機能していたおかげで、子供を産むことができ、そして育てることが可能だったのです。
ところが、現代社会では、待機児童問題が起こっているのです。
サザエさんの住んでいる世田谷区は実際、日本一待機児童が多い街なのです。
子供を産めない!育てられない!というのが、現代の世の中なのです。
それは、アメリカGHQの戦略であり、日本人を絶滅させる為に日本政府に低賃金化・派遣社員制度・共働き化・保育園を作らないことを押し付けているのです。
それが原因となって私達には幸せが一生やってこないのであります。
終戦直後の昭和21年に『サザエさん』はこの世に出ました。
当初は台詞もカタカナ表記でありました。
戦後70年以上経過しましたが、サザエさんはいつも幸せそうに見えますが、反面、現実の私達の生活はどん底に陥っています。
経済的理由により、結婚出来ない若者がこの国では溢れかえっております。
また、結婚したとしても、3割は離婚という結果になるのです。
政治家は世の中を良くしてはくれません。政治家は日本をダメにする為に存在します。
日本をダメにした分、アメリカから利益を得ることになるのです。
この世の中の構図が理解できない限りは私達には未来はありません。
こんな幸せな家族はもう日本には、何処にも存在はしません。
「楽しく!明るく!愉快な家族~♪」なんて家族は実在しません。
もはや、サザエさんは夢物語となってしまったのであります。
高度経済成長期の日本では、スマホやパソコンが無くても、こんなにも幸せに生きていけたのです。
あなたは、サザエさんを見て何か違和感を感じませんか?
それは、それだけ日本がダメになったということなのです。