You Tube で活躍しているパティオというコンビがおります。
そのメンバーのふくちゃん(写真右側)は身長が147センチだというネタで人気があります。
筆者の身長は周りから175センチと言われることがあります。
しかし、実際には髪型にボリュームを持たしているので見た目よりは低いのです。
私は決して身長が低い方ではないのですが、電車に乗ったときに180センチ以上もある大きな人を見かけると劣等感に悩まされることがあります。
ですから、筆者でさえ身長にコンプレックスを抱えているのですから、パティオのふくちゃんの悩みは想像を遥かに超えるものだと推測されます。
しかし、その身長の悩みを解決する方法が全く無いワケではありません。
現在では成長期を過ぎた成人が身長を伸ばす方法としては手術を受けるという選択肢があります。
その手術方法は「イリザロフ法」と「ISKD法」の2種類となります。
イリザロフ法は足の骨を切断して、毎日1ミリほど骨を伸ばすという手術方法なのです。
骨の切断面の自然治癒能力を利用して、足を長くする方法であります。
一方、ISKD法は基本はイリザロフ法といっしょですが、外部にコントローラを設置して骨の長さを調整する方法となります。
いずれも、例えば両足を10センチ伸ばそうと思ったら、1000万円位の金額が掛かります。
そして、手術期間とリハビリ期間を合わせておよそ1年は日常生活から遠のかなければなりません。
1000万円の資金を貯めることもハードルが高いですが、1年も休ませてくれる会社はまず存在しないし、どんなに優秀でエリートな人間でも、会社を退社して1年間も無職であれば、次の仕事のえり好みは出来なくなります。
つまり、これらの手術を受けることは、かなり非現実的なこととなります。
けれども、希望の光が全く照らされていないわけではありません。
その解決方法とは義足を装着することです。
義足を自ら選んで装着する時代がもうすぐそこまで来ているのです。
元々義足は、事故や病気が原因で足を失った方の補助的な器具でありました。
しかし、これがデザインがかっこよく、機能性が良くなったら自ら足を切断して義足を選ぶ人が出てくる可能性があるのです。
上の写真は「義足の歌姫」として有名なヴィクトリア・モデスタさんですが、こんなにもかっこいいデザインの義足が実在するのです。
また、過去を振り返れば、1970年代はブルース・リーのカンフー映画が世界的ヒットを飛ばしました。
そのブルース・リーの敵役のハンは自ずから手首を切断して、その手首に色々な武器を装着できるという映画設定になっておりました。
写真のようにナイフの形状をした手であったり、熊の手のような物もありました。
そして、自分の本来の手はホルマリン漬けにして保存しているのです。
子供の頃にこの映画を見た時には、ブルース・リーのカンフーアクションの凄さに度肝を抜かれたのは勿論ですが、敵役のハンの手の武器にも衝撃を覚えたものでした。
つまり、自分の体ではない器具を身体能力の向上として装着する発想は70年代から既に存在しておりました。
そして、莫大な費用と時間と苦痛を伴う手術を受けるより、高機能・超デザインな義足を自ずから選ぶ人がこれから出てくるのであります。
このような時代がもうすぐそこまで来ているのです。
そのような時代が到来すれば、低身長で悩む人間はもういなくなるのではないでしょうか?